前回のあらすじ、突然現れた狗神族のガルフとガルシア。父と母、そして兄は狂犬兄弟達の気を引く為、アシュラを逃がしたのであった
アシュラ(昔)
ッ…(ゆっくり目を開ける)

アシュラ(昔)
此処は何処だ…?

??
おや?目が覚めたかい

アシュラ(昔)
!サッ(距離を取って威嚇した)

??
大丈夫、僕は敵じゃないよ。あっおにぎり作ったんだ、良かったら食べる?

アシュラ(昔)
……食べる…

アシュラ(昔)
パクッ…モグモグ!(おにぎりを食べてる)

??
そんなにお腹が空いてたのか…おかわりあるから遠慮なく言ってね

アシュラ(昔)
…私を此処に運んだのは貴様か?

??
随分と上からだね〜…まぁそうだよ。君、川に流された所を見つけたんだよ

アシュラ(昔)
そうか…助けてくれて感謝する…

??
どういたしまして。

??
それより君は確か…鬼灯村の鬼だよね?

アシュラ(昔)
!あ…嗚呼…

??
やっぱり…

アシュラ(昔)
それがどうした…?

??
いや…一目見た時から…"髪の毛先から白く変色していたんだ"

アシュラ(昔)
…!

鏡を見ると私の髪は何故か毛先から白くなっていた…恐らく原因はあの事件での"トラウマ"からだろう…
??
……教えてくれないか?君の身に一体何があったんだ?

アシュラ(昔)
……実は…

私はこれまでの経緯を全て話た。男は黙って話を聞いていた…真剣にずっと…
??
……そうだったのか…

??
君を此処へ運んだ後…僕は鴉達と共に鬼灯村に行ったんだ。来た頃には建物は全て黒焦げで…更に奥に進んだ先には……

??
君の両親らしき二人が"丸焦げになった状態でタヒんでいた"

アシュラ(昔)
…!?(汗)

アシュラ(昔)
うっ嘘だ!父上と母上がそんな簡単にやられる訳ない!!(汗)

??
……

アシュラ(昔)
私は絶対に認めない!二人がタヒんでなんか…!(汗)

??
残念ながら"事実"だ…

アシュラ(昔)
ッ…!(泣)

信じられなかった…二人がタヒんだなんて…私は凄く辛く、悲しかった…
??
すまなかったね…でも現在を受け止めるのも大事なんだ…両親の遺体は此処の近くに埋めておいたから

アシュラ(昔)
…上は…

??
?

アシュラ(昔)
我兄上…朱炎は…?(泣)

??
それが…何故か見当たらなかった…

アシュラ(昔)
生きてるのか…?(泣)

??
そこまでは分からない…

アシュラ(昔)
そんな…(泣)

アシュラ(昔)
父上…母上…兄上…!!(泣)

故郷も何もかも失い…生きる意味がどんどんなくなって来た
??
可哀想に…帰る所も無いとなると…

アシュラ(昔)
ッッ…!!(泣)

??
…だったら…"此処に住まないか?"

アシュラ(昔)
え…?(泣)

??
大丈夫。此処は僕しか住んでないから…それに君みたいなのはほっとけないからニコッ(優しく笑う)

アシュラ(昔)
…!(泣)

そう言って男はゆっくりと私の頭を撫でた。男の手はとても温かく、凄く安心する様な感じがあった…
??
…あっそう言えば君の名前は?

アシュラ(昔)
…アシュラ…アシュラリーズ

??
アシュラって言うのか…良い名前だね

アシュラ(昔)
……貴様の名は…?

??
おっとそうだったね…自己紹介しておくね

ミカゲ
僕の名前は"ミカゲ"。この山に住む…"神様"だよ

アシュラ(昔)
…へ?(汗)

こうして私は、ミカゲと一緒に住む事となった。そして…狂犬兄弟を必ず倒し、二人の敵を討つと心の中で決心したのだ…