💎短編集

…そうだった。

ｶﾞﾀｯ

手に力が入らない、、

それだけなら…どれだけ よかっただろう。

思い出しちゃったんだ…

僕は、助けなんか呼べない

呼びたくても、 呼べない＿＿＿

昨日

僕は、熱が出ていた状態で 会議に参加した。

会議中

気がついたら僕は、 2人に怒鳴ってしまっていた

何であのとき、 冷静になれなかったんだか。

ﾌﾗｯ

立った瞬間、めまいと "何か"が迫り上がって くるのが分かった。

吐くと分かっていても、 周りには袋もゴミ箱もない。

床に吐くしかなかった

流石に本能がヤバいと 言っているので、 携帯を取り出す。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ…

名前も見ずに電話したから、 誰に電話をかけたのか 分かんなかったけど…

1番気まずかった初兎ちゃんに かけたみたい。

声色から、明らかに 気まずそうにしている

こんな時に、また 吐き気が襲ってくる。

視界がぐるぐる回って、 気持ち悪くて。

返事をする余力すらもなくて。

僕のことを呼ぶ初兎ちゃんの 声も次第に聞こえなく なってきて。

ｶﾞﾀｯ

僕は、意識を手放した

気がついたら俺は

ｶﾞﾁｬｯ

いむくんの家まで ダッシュしていた。

慌てすぎて、鍵が中々 見つからない。

ガチャ…

リビングに入った瞬間、 吐物の独特な匂いがする。

倒れているいむくんを見た俺は、 すぐに体を起こした。

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

41.4°

返事がないと思ったら、 いむくんは寝ていた

起こさないように ベッドに降ろした

電話中

10分後

💎視点

ガチャ…

ガチャ…

ｷﾞｭｯ…

謝りながら抱きしめてきた ないちゃんの手は、 温かかった。