木下 とわ
(木下とわ 15歳)
木下 とわ
(もうすぐで高校生になります!)
木下 とわ
(私の家庭は貧乏ですが、なんとかやっていけています。)
木下 とわ
(バイトは新聞配達をしています。)
木下 とわ
よし!今日もがんばるぞ!!
木下 あいこ
そろそろあの子にも話さなくちゃね。
木下 まさお
そうだな。
ガチャ
木下 あいこ
あ、帰ってきたわ
木下 とわ
ただいま!
木下 まさお
おかえり。
木下 あいこ
とわ。これから大事な話をするからよく聞くのよ。
木下 とわ
うん…
木下 あいこ
あのね、とわ。家族でおばあちゃんのいるところに引っ越す事に決まったの。
木下 とわ
え…
木下 あいこ
なぜならね、もう私たち3人じゃ暮らしていけないの。
木下 あいこ
だから、おばあちゃんと一緒に住むことにしたのよ。
木下 とわ
え…泣
バタバタバタバタ!!!!
木下 まさお
あ!とわ!
ガチャ
木下 とわ
なんで…なんでこんなことに泣
雨が降ってきた
泣きながら歩いていると、
目の前にダンボールが…
ダンボールには『だれか拾ってください。』と書いてあった
木下 とわ
(ここに入れば誰か拾ってくれるかな。)
とわはダンボールに三角座りで入った
木下 とわ
(なんて…私馬鹿だなぁ)
木下 とわ
(そろそろお母さんたちに の所に戻ろう。)
木下 とわ
(謝らないと)
すると…
???
君、大丈夫??
木下 とわ
え?あ、私ですか!?
木下 とわ
(やばい、私が話しかけられてしまったー!)
木下 とわ
(どうしようどうしよう)
???
こんな所で何してるの?
木下 とわ
え?あ、えっとー…
???
あ、
山野 かいと
かいとって言います!君は?
木下 とわ
…
山野 かいと
笑笑
山野 かいと
ごめんね?こんなことして怪しいよね笑
木下 とわ
いえ…別にいいんですけど、
木下 とわ
(喋ってしまったー!)
木下 とわ
(しかもこんな国宝級の美男子がぁぁ!)
山野 かいと
でもさ、こんなことしてたら悪い人に拾われちゃうよ?
山野 かいと
なんでこんなことしてるの?
木下 とわ
実は…
ごにょごにょ
山野 かいと
あーそうなんだ。大変だね。
木下 とわ
あ、はい。でも大丈夫です!
木下 とわ
私のゴミのようなお話聞いて下さりありがとうございましたぁ!
木下 とわ
それでは!失礼致します!!!
山野 かいと
あ!ちょっと待って!
木下 とわ
はい…?
山野 かいと
このままだと風邪ひいちゃうよ!
山野 かいと
家まで遠いんでしょ?
木下 とわ
そうですけど、大丈夫です!!
木下 とわ
走って帰れば大丈夫です!
山野 かいと
俺ん家泊まりなよ!
山野 かいと
初対面でこんな事ゆうのもあれだけど。
木下 とわ
(えぇ?え?私が?国宝級の美男子の家に?私が?)
木下 とわ
いやいやいやいやダメですううう!
山野 かいと
え?なんで?
木下 とわ
いやですね!まず初対面だし、私などのようなゴミが国宝級の美男子のお家には上がってはダメなんです!それから……
山野 かいと
誰がダメって決めたの?
木下 とわ
えっと…
山野 かいと
とりあえず、家においでよ。
山野 かいと
ホントに風邪ひいちゃうよ!
木下 とわ
(これじゃ行くしかないか)
木下 とわ
すいません…
山野 かいと
あ、お母さんには連絡しなよ!
木下 とわ
あの、私連絡がとれるもの持ってないんです。
山野 かいと
えぇぇ!
山野 かいと
あ、じゃぁ俺の使って!
木下 とわ
あ、でも…
木下 とわ
(手袋持ってこればよかったぁ!)
山野 かいと
?
木下 とわ
あ、いえ、では、使わしていただきます。