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???
???
???
幸せになれるのよ
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艶美
艶美
艶美
俺は艶美。15。
最近同じ夢を見る。気持ち悪いのが毎回見た夢の内容を覚えていること。
艶美
艶美
艶美
艶美
朝から胃液を吐き出す。もう慣れた。
艶美
艶美
半間先輩
半間先輩
艶美
艶美
半間先輩
艶美
半間先輩
艶美
半間先輩
半間先輩
半間先輩
艶美
艶美
艶美
あの悪夢のせいだ。そう言い聞かせながら準備に取り掛かる。
寝相が悪いせいか鳥の巣のようになってしまった頭をブラシで綺麗にする。
その後、ワックスを手に取りいつものセンター分けの前髪を作る。
前髪を作ったら半間先輩と同じピアスを付ける。
尊敬する先輩と同じものを身に付けたくて買ったものだ
艶美
先輩と同じものを身につけていると考えると自然と気分が上がって口角も上がってしまう。
艶美
急いで着替え、気がつけばもう家出る寸前。
艶美
朝の悪夢を何故か急に思い出してしまい、頭痛がする。
艶美
艶美
バンッッッッ‼︎‼︎‼︎
艶美
隣人
艶美
隣人
艶美
艶美
艶美
艶美は息を吸い込む。そしてーーー
艶美
艶美
艶美
艶美
子供
子供の母
艶美
艶美
『艶美ちゃんはずっと綺麗な心でいるのよ。いいわね?』
女の声が頭に纏わり付く。
艶美
艶美
艶美
通行人
通行人
通行人
艶美
艶美
艶美
艶美の歌声に通行人は皆。無意識に振り向いてしまう。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
つい口が寂しくなり歌ってしまう。
だがさっきのように注目されるのは今の気分ではない。
自分に言い聞かせるように。呟くようにして歌う。
艶美
艶美
もう何分この歌の続きを呟いただろう。
気がつけば一曲歌い終わっていた。
ふと顔を上げるとニヤケ顔で立つ半間先輩。
その様子を呆れたように見る稀咲がいた。
艶美
半間先輩
稀咲
艶美
稀咲
艶美
稀咲
半間先輩
稀咲
艶美
艶美
半間先輩
半間先輩
艶美
店員
店員
稀咲
店員
稀咲
稀咲
半間先輩
半間先輩
艶美
艶美
稀咲
半間先輩
半間先輩
艶美
艶美
半間先輩
子供扱いする様に艶美の頭を半間は撫でくりまわす。
流石の艶美もこれは嫌がるかと稀咲は思った。
が
艶美
気のせいだった。
まるでカップルの彼女のような反応する艶美。
稀咲は一瞬ほんとに艶美は男なのかと疑った。
※艶美は男です!!!男です!!!
艶美
艶美
半間先輩
稀咲
艶美
半間先輩
稀咲
半間先輩
艶美
稀咲
半間先輩
艶美
店員
店員
店員
稀咲
店員
半間先輩
稀咲
艶美
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
稀咲
半間先輩
艶美
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
稀咲
稀咲
艶美
半間先輩
稀咲
艶美
艶美
稀咲
艶美
艶美
半間先輩
半間先輩
艶美
稀咲
艶美
半間先輩
艶美
稀咲
2人
一通り食べ終わった3人。
艶美
半間先輩
艶美
半間先輩
艶美
半間先輩
艶美
稀咲
艶美
半間先輩
店員
男
男
男
男
男
???
ガコン
???
ズ…ズ…ズズズ…
ズ…ズズズッ…
半間先輩
艶美
男
艶美
稀咲
艶美
艶美
艶美
稀咲
半間先輩
艶美
艶美
稀咲
艶美
2人の目の前には歌う艶美がいる。
狂気に満ちた目で歌のリズムに合わせて殴る艶美が。
男
艶美
稀咲
半間先輩
半間先輩
艶美
男
必死な抵抗で男は艶美の手を払いのける。
艶美
稀咲
半間先輩
稀咲
半間先輩
稀咲
半間先輩
艶美
バギィッッッ
男
半間先輩
稀咲
稀咲
艶美
稀咲
半間先輩
半間先輩
艶美
…キーーーーン…
ーー急な耳鳴が艶美を襲う。
艶美
艶美
風が吹けばかき消されてしまいそうなほどな小さい声。
耳鳴が原因の頭痛が酷いせいか艶美は頭を抱えてしゃがみ込む。
ーー男から見ても様子が急変したとすぐにわかるほどに艶美は混乱していた。
男
艶美
艶美
男を艶美は殴り飛ばす。
男
力を入れすぎたせいか男は後ろにあったゴミ箱やゴミ袋に当たり、
それらは周りに散らかった。
艶美
艶美
艶美
吹き飛んだ男は転がっていて、立ち上がれずにいた。
艶美が男に近付いたと思ったらーーーー
男
馬乗りにして殴り始めた。
それも。顔面。思いっきり陥没させる勢いで。
艶美
うるさい耳鳴りはまだ艶美を蝕んでいるようだった。
我を失ったかのような目で何か呟きながら目の前の男を無我夢中で殴っている。
稀咲
稀咲
グチャグチャと言った音がする。出血しているのだろう。
半間先輩
半間先輩
半間先輩
艶美
一瞬止まったものの、また殴り始める艶美。
半間先輩
半間先輩
艶美
艶美の肩を揺さぶっても止まらない。
半間先輩
稀咲
稀咲
半間先輩
稀咲
半間先輩
半間先輩
半間先輩
ゴッッッッッ
艶美
男
稀咲
半間先輩
稀咲
半間先輩
半間先輩
半間先輩
動けない艶美を半間は横抱きにして移動する。
稀咲
半間先輩
稀咲
半間先輩
半間先輩
稀咲
稀咲
半間先輩
稀咲
稀咲
半間先輩
稀咲
半間先輩
半間先輩
半間先輩
半間先輩
半間先輩
稀咲
…気がつくと、女が着るようなフリフリのレースを着た俺が鏡の前に立っていた。
…ここはどこだ。
周りを見渡そうとするがふと、違和感に気づく。
____俺の体は小さく、子供の頃の姿だった。
半間先輩とお揃いの金メッシュもない。
ピアスの穴も開いてない。
少し首元の襟をクイっとずらしても
俺の自慢の墨もない。
幼少期の体だからタバコも吸っていない。体も軽くて息がしやすい。
???
???
ルンルンしている様子で女は言う。
俺を見るなり、女は目が宝石になったかのようにキラキラさせた。
???
アイツらが生きていると言うことは“あの時の後遺症”もない。
???
艶美の父
艶美の父
艶美の母
艶美
艶美の母
艶美
艶美の母
艶美
艶美の母
艶美の父
艶美の母
艶美の父
艶美の父
艶美
艶美
艶美
艶美
母は驚き
父は
艶美の父
俺の顔ではなく___体を殴った。
艶美の父
艶美の父
艶美の父
艶美の父
そう言い、父は気がつけば泣いていた母の肩を抱え、部屋を出た。
艶美
艶美
艶美
さっき喋ろうとしたときは柄でもねぇ俺じゃなく僕言いだった。
アイツらの前になると僕になるらしい。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
寝巻きを探してるうちにクローゼットを見つけた。
艶美
艶美
寝巻きを見つけ、着替えようとするとそこには___
艶美
艶美
_____大量の痣や瘡蓋があった。
しかも青い痣や治りかけの黄色い痣。つい最近できたであろう赤黒い痣。
瘡蓋も同様にさまざまな怪我があった。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
朝の小鳥の囀りに艶美は起こされる。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
ふと、クローゼットに視線を移す。
そこにはハンガーに掛かった服と服に貼られたメモがあった。
メモ
とメモに書いてあった。
艶美
艶美
艶美
艶美
嫌な顔しつつも着る艶美
艶美
艶美
艶美の母
艶美の父
艶美
艶美の母
艶美の父
教祖様
教祖様
艶美
艶美の母
艶美
艶美
教祖様
艶美
艶美の母
信徒
教祖様
信徒
信徒
教祖様
信徒
教祖様
教祖様
艶美の母
教祖様
信徒
教祖様
艶美の母
艶美の父
艶美
教祖様
邪魔そうに艶美をみる怪しげな教祖。
教祖様
艶美
艶美の頭の中は?で埋まる。
信徒
信徒
艶美
艶美
この後…俺どうなるんだっけ。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美の母
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
それから晩飯の時間。
無心に目の前の飯を貪る
だが、ふっと思った。
艶美
艶美
艶美の母
艶美
艶美
艶美
艶美
そう言って俺はキッチンへと駆け出そうとした
が
パチンッッッッ!!!!!!
艶美
艶美
艶美の母
叩かれた。
やっぱり顔じゃなくて。体に。
艶美の母
艶美
艶美の母
艶美の母
なんで
…。
怖い。
普段の俺ならこんな女。怖くもなんともない。
はずなのに。
この女が怖い。
施設に入れられたとき
暴れて
薬で無理矢理眠らされた時と同じくらいの恐怖感。
艶美の母
子供に問いかける優しい口調。
でも
コイツからは狂気しか感じられない。
ダメだ。
この女
艶美
艶美
艶美の父
父は何も言わない。
こんなことは日常茶飯事に過ぎないのだろうか。
艶美の母
艶美の母
艶美
艶美
艶美の母
艶美の母
母はまた、拳を握っては
腹を殴る。
コイツらは俺への可愛らしさを求めてる。
自ら顔にアザを作るようなことはしたくないのだろう。
艶美の母
また殴られる。
幼い子供の体。筋肉も大人ほどない。
そんな体の俺には、女の力でも痛みを感じさせるには十分過ぎるくらいだった。
艶美の母
艶美の母
艶美の母
その時。閉ざしたはずの記憶がフラッシュバックした。
暗く、黒い部屋に連れられ。
ベルトやタバコの灰皿で
“首から下”“膝から上”を何度も殴られる。
何度も。
何度も何度も何度も何度も
出血もお構いなしにコイツは俺を殴り続けた。
艶美
艶美
艶美
艶美の父
艶美の父
艶美の父
艶美の母
艶美の父
艶美の母
艶美の父
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
ドアにかかっていたボードを見ると
「パパとママの部屋♡」
と書いてあった。
艶美
艶美
部屋は、空っぽだった。
艶美
艶美
空っぽ。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
何か異変に気づく艶美。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
視線の先には両親のスリッパ。
床に足跡がつくから、と母のお願いで家族全員が必ず家にいる時は履いているものだ。
それがここにあるということは…
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
ガチャッ
艶美
艶美の母
艶美の母
艶美
艶美の母
そう言って渡されたのは軽い安っぽい十字架のネックレス。
艶美
艶美
艶美
艶美の母
艶美の母
艶美の母
そう言って渡されたのはペットボトルに入った液体。
暗くて見づらいが色がある。水ではないことは確かだ。
艶美
艶美
あいつから渡された液体を見た瞬間、とある記憶がよぎる。
出会ったばかりの頃、半間先輩とが連れていってくれたクラブで教わった。
半間先輩
艶美
”そういう世界“に慣れてないオレにはなぜだかわからなかった。
半間先輩
艶美
オレはただ。首を傾げることしかできない。
半間先輩
半間先輩
そう言って半間先輩は本物の紅茶のようなカクテルを差し出す。
半間先輩
艶美
艶美
半間先輩
艶美
艶美
艶美
急にからだが熱を出し、力が抜けその場にへたり込む。
艶美
半間先輩
半間先輩
半間先輩
俺を見下ろす先輩と、息を荒げる俺
それしかわからない。俺の頭は馬鹿みたいに熱くなってた。
半間先輩
半間先輩
艶美
半間先輩
半間先輩
半間先輩
半間先輩
艶美
半間先輩
半間先輩
艶美
ひょいっと。半間先輩に担がれる。
そこからは…
思い出したくない…
とにかく。そう半間先輩から教わった以上はその教えに背きたくなかったし
そもそも飲みたくなんてなかった。
艶美の母
艶美
艶美の母
艶美
そう思った瞬間。
口に固い何かが押し込まれる。
艶美
そう思って逃げようとしても後頭部を固定され、動けない。
艶美の母
またあの狂気。怯んで口を開けてしまう。
ごくり。嫌にねっとりした液体が喉を通る。
一瞬もやっと霧が掛かって、そのまま俺は記憶を飛ばした。
半間先輩
艶美
半間先輩
艶美
半間先輩
艶美
艶美
半間先輩
艶美
半間先輩
半間先輩
心配になったのか半間は眠り魘されている艶美の肩を揺らす。
艶美
半間先輩
半間先輩
半間先輩
稀咲
半間先輩
…ゔ、ああ…う…ぐぅ…アァ“”…
稀咲
半間先輩
稀咲
イッッッ…ああ“”“”“!!!!
半間先輩
半間先輩
稀咲
半間先輩
艶美
半間先輩
半間はただただ艶美の手を握りながら撫でることしかできない
半間先輩
半間先輩
その時、ガチャっとドアの開く音がした。
稀咲
半間先輩
稀咲
苦しむ艶美を見つめながら悲痛な顔を浮かべる2人。
艶美
艶美の母
艶美の父
艶美の母
艶美の父
艶美の母
艶美の父
そう言いながら2人は車の中に七輪を置き、炭を入れた。
艶美の母
艶美の父
艶美の母
2人
2人
…
…
……
………
私たちをあなたの元へお導きください…!!!!
艶美
稀咲
半間先輩
半間先輩
無言で半間は艶美のアークロイヤルのタバコに手をつける。
稀咲
半間先輩
半間先輩
半間先輩
稀咲
艶美
半間先輩
半間はそう言い、あやすように艶美を撫でる。
が
稀咲はすぐに理解した。
稀咲
艶美の悪夢はまだ終わっていない。と
艶美
稀咲
半間先輩
どれくらい寝てたのか
苦しい
寂しい
熱い
怖い
痛い
そんな思いから目を開ける
目を開けると
そこには一面に広がる_____
_____真っ赤な炎
火の赤色なのか、出血の赤色なのかわからないものが体にある。
艶美
艶美
息を吸うと喉が焼ける
こういう時、どうするんだっけ
混乱が自身を焦らせ、思考を正常でなくさせる。
艶美
とにかく今の状況のことを考えてる場合じゃない
助けを呼ばなければ
でないと焼け死んでしまう。
艶美
苦しい空気の中に必死に叫ぶ
2人はもう、動かなくなっていた。
まるで、壊れた人形のように。
艶美
でも何故か、悲しみに暮れて涙を流すことはなかった。
悲しいとか、そんな感情も湧き出てこない。
あの狂った日常から解放される。と考えると逆に清々しかった。
艶美
ドアは開かない。
必死に窓を叩く。
子供の力なので割れることはない。
なんの抵抗もなく、窓が揺れるだけ。
艶美
煙の吸いすぎだろう。段々とと喉がやられてきた、
俺らの周りがたくさんの光に包まれ、そこで俺の記憶は落ちた。
俺が最後に見たのは、月の光が雲にかき消されるところだった。
ーー
ーーー
ーーーー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
艶美
はっと艶美は起き上がる。
艶美
家だった
残っている記憶では年上のゴミを殴って…それからの記憶が抜け落ちている。
艶美
また悪夢を見た。蓋をしたはずの記憶が蘇って息ができなくなる。
半間先輩
艶美
半間先輩
半間先輩
艶美
艶美
稀咲
半間先輩
稀咲
艶美
稀咲
艶美
コクっと頷く艶美。
稀咲
半間先輩
半間先輩
稀咲
稀咲
艶美
半間先輩
稀咲
稀咲
艶美
稀咲
艶美
稀咲
半間先輩
稀咲の言う通りにゆっくりと息をして呼吸を落ち着かせる。
艶美
2人
半間先輩
艶美
半間先輩
艶美
稀咲
艶美
艶美
半間先輩
艶美
艶美
艶美は一息吐き、決心した顔であぐらをかいた。
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
艶美
稀咲
半間先輩
艶美
艶美
半間先輩
稀咲
艶美
稀咲
艶美
半間先輩
艶美
艶美
2人
艶美
艶美
稀咲
悲痛の顔で艶美を見る2人。
艶美
艶美
半間先輩
艶美
艶美
艶美
半間先輩
稀咲
艶美
半間先輩
艶美
稀咲
艶美
半間先輩
半間先輩
艶美
稀咲
艶美
半間先輩
半間先輩
半間は自身の携帯を艶美に突きつける
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー