千冬
えっ!?
千冬
結婚!?
千冬
マジで言ってる!?
武道
マジに決まってんじゃんw
武道
婚姻届明日出す
武道
来月式あげるつもりなんだ
千冬
へ〜!
武道
それでさ、千冬
武道
千冬にも式来て欲しいんだ
千冬
…!
武道
あ、もちろん一虎くんとか他も誘っていいよ
千冬
えっ!マジで!?
千冬
もちろん行くわ!
武道
良かった〜!
千冬
…なんか、
千冬
楽しそうだな、たけみっち
武道
そりゃあね〜
武道
ずっと好きだった人と結婚できんだよ?
武道
もう毎日が楽しいよ!
千冬
いいな〜…
武道
千冬はしないの?
千冬
え?
千冬
何が?
武道
結婚
武道
一虎くんと付き合ってんだよね
千冬
えっ!?///
千冬
結婚!?
武道
うん
武道
だってもう2年くらい付き合ってんだよね
武道
しかも一緒に住んでて
武道
もうそろそろ結婚してもいいんじゃね?
千冬
………
千冬
…でもまだ俺ら26だぞ?
千冬
お前が結婚すんの早すぎなんだよw
武道
はっ?そんなことないし!
千冬
WWW
武道
あ、ごめん千冬
武道
ちょっと式場から電話きた
千冬
あ、切っていいぞ
武道
ごめん、ありがと
武道
じゃあまた
千冬
おう
プツッ(電話が切れる)
千冬
………
結婚か…
確かに俺らはもう20代後半
そろそろ結婚しないといけないのかもしれない
千冬
………
…でも、
少し引っかかることがあった
一虎くんと2年も付き合ってたのに、
一虎くんと一切結婚について話し合ったことがない。
そして俺も…
一虎くんと結婚するなんて考えたことなかった。
千冬
………
千冬
(一虎くん遅いな…)
千冬
(飯作っちゃったんだけど、)
千冬
(あまりにも遅いなら食べちゃおっかな…)
ガチャ…(玄関のドアから音がする)
千冬
…!
千冬
(帰ってきた…?)
パタパタ…(小走りで玄関に行く)
千冬
一虎くん
千冬
おかえりなさいニコッ
一虎
…!
一虎
………
一虎
…ただいま、
今、一虎くんの顔を見て、ふいに思った。
もしかしたら、
一虎くんと一緒にいることが楽しくて、
“ずっとこのままでいい”って
無意識に思ってたから、
結婚のことを考えたりしなかったんだろう
だって、こんなにも
一虎
千冬?
千冬
………
ギュッ…(一虎に抱きつく)
一虎
…!
暖かいんだから
一虎
………
千冬
あ、そういえば一虎くん
一虎
ん?
千冬
たけみっち結婚するらしいです
一虎
えっ!?
一虎
マジで!?
千冬
それで、来月式挙げるらしいんスけど、
千冬
一虎くん、たけみっちの式行きます?
千冬
あ、ちなみに俺は行くんスけど…
一虎
あー、
一虎
んじゃ俺も行こっかな
千冬
りょーかいです
一虎
………
一虎
結婚か……、
千冬
…?
千冬
結婚がどうかしたんですか?
一虎
いや、
一虎
俺らも結婚する歳になったんだなって…
千冬
WWW
千冬
そりゃそうッスよw
千冬
年取るに決まってんじゃないっスかw
一虎
…まぁw
プルルル♪(一虎のスマホから着信音が鳴る)
一虎
わり
一虎
ちょっと出てくるわ
千冬
あ、どうぞ
ピッ!
一虎
…もしもし、
???
〜〜〜…
千冬
…!
電話しながらリビングから出ていく一虎くんの電話相手は
やけに落ち着いた声をしていて、
ナースコールの音がした







