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#     クーネル・エンゲイザー   。

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#     クーネル・エンゲイザー   。

1 - #      相変わらずの極寒の中で   。

♥

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2025年12月29日

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ここは極寒の地。 様々な人々が ここに住んでいます。 ここは四季による 気温の差が激しく、 夏はとても暑く、 冬はとても寒いです。 特に冬は窓を開け、 外の冷気を吸うだけでも、 肺などが凍り、 死んでしまう人もいる程。 そんな地に住んでいる人々は どんな暮らしをしているのか 見てみましょう。  

ここはシェアハウス。 どこかの二人が この家を 使っています。  

#    🍬  。

…もー、世界凍ったんとちゃう?

#    🥐  。

まぁ…こんな寒さならね。

二人は こたつに入りながら、 みかんを食べている。  

#    🍬  。

ほら見てみ、お師さん。

#    🍬  。

道路も空も……

#    🥐  。

…青く白く凍っている、と言いたいのだろう?

#    🍬  。

んあ、バレとった?

#    🥐  。

風景からすぐわかるよ。

楽しそうに談笑している。 実際、外は道路も 空も青く白く 凍っている。  

#    🥐  。

…静かだね。

#    🍬  。

そやなぁ、お師さんはこういうの集中できて好きやろ?

#    🥐  。

まぁ、少しばかりね。

あまり静かで この地で思わず 息を吸い込んだ人は  

#    🥐  。

…冷気を吸ったら、肺が凍って、砕けて散るだろうね。

冷えた夜が肺に 砕けて散った… のだとか。  

#    🍬  。

んあ、なんでそんな怖いこと言うん〜…

#    🥐  。

君が怯えやすいから悪いよ。

#    🍬  。

んあ〜…

#    🥐  。

まぁでも、空気を吸っただけで、生物学的な終わりを前にするのは、少しばかり怖いかもね。

#    🍬  。

やろ!?

2人はそんな 外の景色を見て 怖くなったみたい。  

#    🥐  。

……はぁ…

#    🍬  。

あ、息白かったで!今!

#    🍬  。

部屋でも白くなるんやなぁ、

#    🥐  。

…みたいだね。

ひぽ、ひぽ、せー、ぜ。  

2人はそんな 白くて浅い 呼吸をするの だった。  

#    🍬  。

んー、今日もコンポタでええ?

#    🥐  。

いいよ、

そうやって 一人の青年は 台所に 向かったのだった。  

窓の隙間を 寒が抜けた。  

#    🥐  。

…窓ぐらいしっかり閉めておくれ…

青年は 窓を閉ざす。  

#    🥐  。

……はぁ、

青年は 寒が抜けたのを 感じ、 楽しそうに している もう一人の青年を 思い出し、  

#    🥐  。

…思い出も夢も、あの寒気でそのうちすっかり凍るのだろうね。

と思ったのだった。  

#    🍬  。

ほい、できたで〜!

#    🥐  。

ありがとう。

二皿を机に 並べる。  

#    🍬  。

……ん、美味いなぁ!

#    🥐  。

そうだね、

二人はインスタントの コンポタを飲み込む。  

#    🍬  。

……♪〜

#    🥐  。

…食事中に喋るとは、行儀が悪いよ。

#    🥐  。

…♪〜

#    🍬  。

………お師さんも歌っとるやん!

#    🥐  。

ふん、僕はいいんだよ。

ぐるぐる巡る夜には 二人の口ずさんだ 歌は掴まれ、 消えたのでした。  

今日もふたりは こたつでみかんを 食べている。  

#    🍬  。

ぁむ…む、…

#    🥐  。

……、

黙々と 温かい身体を 維持しながら、 咀嚼する。  

#    🥐  。

……次の季節はいつ、来るんだろうね。

#    🍬  。

もう来えへんで。お師さんのが知っとるやろ?

#    🥐  。

……まぁね、

次の季節は もう来ない。  

そんな現実を 知って、 泣いている。  

#    🥐  。

……寒いね。

#    🍬  。

窓閉めとっても、寒いよなぁ…

冷気の蔓延は 収まらない。  

#    🥐  。

……見てくれ、影片。

#    🥐  。

屍が醜く、埋もれているよ。

#    🍬  。

んあ、ほんまやなぁ。

冷気の蔓延の せいなのか、 わからない。 だけど、細胞単位の 終わりを迎えていることは わかる。  

#    🥐  。

…まるで、

#    🍬  。

星が落ちる現象…やろ?

#    🥐  。

……正解だよ。

#    🍬  。

やった〜っ…!

星が落ちる現象 のようだ。  

#    🍬  。

今日もコンポタやねん…!

#    🍬  。

ごめんなぁ?

#    🥐  。

…別に…なんでもいいよ。

#    🍬  。

ほっか、

ご飯を食べる。  

かなしい、 けれども、 おいしい。 なぜだろう  

#    🥐  。

…早く食べて、早く寝るんだよ。

#    🍬  。

わかっとるよ。

それから 眠るの 繰り返し なのだ。  

#    🍬  。

…ん、…んぅ…

#    🥐  。

…やはり、醜いね。屍は。

一人の青年は 寝ている。 もう一人の青年は 外を見ている。  

#    🥐  。

世界が眠らなければ…

#    🥐  。

すきと、言ってあげてもいいかもね。

そんな呟きは 寒気によって、 かき消される のだった。  

今日もふたりは こたつでみかんを 食べている。  

#    🍬  。

やっぱ、こーするのが一番ええなぁ!

#    🥐  。

…君がみかんを貰いすぎたから、こうなっているんだけどね。

#    🍬  。

ええやんか、夏の時、おばあちゃん優しかったねんから!

#    🍬  。

貰えるもんは貰わんと。

過ぎた季節の 思い出ばかり 懐かしんでいる。  

#    🍬  。

……なぁ、お師さん。

#    🥐  。

なんだい。

#    🍬  。

怖いから、手ぇ繋いでもええ?

#    🥐  。

少しだけね、

#    🍬  。

ほんま、!?

絶対的な 生物学的な 終わりを前に 手をつないでいる。  

#    🥐  。

君は冷たいね、

#    🍬  。

お師さんはあったかいなぁ…♪

#    🥐  。

…?異様に寒いね、

そんなくらしが かなしくなったのか、 オッドアイの青年は 二階の窓を開けて、 先に一階に降りた。  

#    🥐  。

……はぁ、……

#    🥐  。

ッ……!?、…

#    🥐  。

…?、……なんだ、?

桃髪に青年は 右の手と 肺と 心が 凍って しまったのだ。  

#    🥐  。

……隠さなければ、

#    🍬  。

…?お師さん、大丈夫?辛そうやけど、

#    🥐  。

………大丈夫さ、

#    🍬  。

あ、元気なさそうやし、おれが歌って元気出させてあげるわ!

#    🥐  。

…勝手にしておくれ。

#    🍬  。

♪〜〜…

歌の分子さえも 今日は 3メートルで 凍りつくみたいだ。  

今日もふたりは こたつでみかんを 食べている。  

#    🥐  。

(影片、僕は寒いよ。)

#    🍬  。

ん〜…♪美味いなぁ……♪

#    🥐  。

…だね。

#    🥐  。

(けれど、君には言えなさそうだ。)

#    🍬  。

あ、そや。お師さん、次の季節、もし来たら何したい?

#    🥐  。

…影片が決めたまえ。

#    🍬  。

!ええのん?

#    🥐  。

いいよ、

何をしようか、 オッドアイの青年は 夢に見る。  

桃髪の青年の 右手は青く 凍ってひびも 入ってしまった のだった。  

そうして 二人はみかんを 食べた。  

#    🍬  。

ん、お師さんもはよ寝ぇ、

#    🥐  。

わかっているよ、

いつもの通り 寝て、窓の外を   

#    🍬  。

…綺麗やなあ、

#    🥐  。

だね。

君と見ながら 桃髪の青年の こころは 冷たい脈を 打つのだった。  

#    🍬  。

…お師さんのしもやけの手、擦ろうか?

#    🥐  。

いいや、別にいいよ。

#    🍬  。

ほっかあ…

#    🍬  。

…凍えてきたなぁ。

#    🥐  。

…………あぁ、

#    🥐  。

……すまないね、僕は…___

#    🍬  。

違うで、きっと___

#    🍬  。

おれらは一緒や、

#    🥐  。

…君はもう眠るべきではないかい、?

#    🍬  。

さぁ、わからん。

オッドアイの青年は 桃髪の青年の 気遣う言葉を 気付かぬ素振りで 眠りに付いた。  

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