徹
母、さん、、、?
彩(サヤカ
お母さん!お母さん!ポロポロ
彩(サヤカ
アアアアアアアア!!!!
徹
姉ちゃん
彩(サヤカ
、、、ねぇ徹
徹
、、、?
彩(サヤカ
私ね、お母さんがいればどうでもいいの
徹
、、、へ?
彩(サヤカ
私本当は元気なこと、薬じゃないなにかなこと
彩(サヤカ
分かってた
徹
じゃあ、なんで今までずっと
彩(サヤカ
そうすればお母さんは私を見てくれる、愛してくれる
彩(サヤカ
副作用、で苦しんでる私をお母さんは愛おしそうに見てくるの
彩(サヤカ
普段は普通なのに、この時だけは全ての愛情を注いでくれる
彩(サヤカ
それが嬉しかったの、だから飲み続けたの
彩(サヤカ
それがお母さんなりの愛で、
彩(サヤカ
私なりの愛だったの!!
徹
姉ちゃん、、、?
彩(サヤカ
私の生きがいだった、、、
彩(サヤカ
なのにお母さんが死んじゃったら、私は生きる価値がない
彩(サヤカ
徹のことも大好きだよ
彩(サヤカ
でもね、お母さんには敵わないよ
彩(サヤカ
だってお母さんが1番私を愛してくれていたのだから!!!
徹
そんなこと、俺も、姉ちゃんのこと
彩(サヤカ
外の話とかお土産とかどうでもよかったの
徹
!!
彩(サヤカ
私はね、目を見て欲しいの
彩(サヤカ
愛おしそうに見て欲しいの
彩(サヤカ
お母さんがいればどうでもいい
彩(サヤカ
お母さんがいれば、徹のこともどうでも
徹
そ、んな、、、
彩(サヤカ
お母さんがいない世界、私だってこんな世界いらないよ
彩(サヤカ
カタッだから、またね徹
徹
やめて、姉ちゃん、それだけは
徹
俺、1人になっちゃう
彩(サヤカ
じゃあ徹もおいでよ
彩(サヤカ
''家族みんなで堕ちよう''
彩(サヤカ
さぁ、おいで徹スッ
徹
、、、無理、だよ
徹
俺は、大切な友達がいて、残せないよ、
彩(サヤカ
、、、私たちの愛ってこれっぽっちだったのね
彩(サヤカ
残念だわ徹
徹
ズキンッ
彩(サヤカ
まぁいいけど、じゃあね徹
彩(サヤカ
私はお母さんの元にいく
彩(サヤカ
あの世でも私はお母さんに愛してもらえるのなら毒を食う
彩(サヤカ
これが私たちの「愛」なのだからニコ
グサッ
彩(サヤカ
、、、バタッ
徹
、、、ドサッ
徹
姉ちゃん、、、母さん、、、
徹
あぁ、あ
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア"ア"
健(タケル
徹!?
遙真(ハルマ
心配だから外で待ってたんだけどって、、、なに、これ
健(タケル
徹、、、?
徹
、、、ポロポロ
遙真(ハルマ
徹、何があったの、、、?
徹
頑張ったノニ、俺、何も出来ナカッタ
遙真(ハルマ
徹、、、
徹
結局、ゼンブ
徹
ウシナッタ
健(タケル
徹!大丈夫だから落ち着いて!
徹
オレハ、ヤクタタズ
遙真(ハルマ
徹!
徹
カアサン、ネエチャンヲ、コロシタ
徹
イキルイミガ、ナイ
徹
オレハナニモ
スクエナカッタ
徹
、、、
それから徹は抜け殻のような心が空っぽな状態になってしまった
健(タケル
徹
遙真(ハルマ
徹
友達は徹に会いに来てくれるが徹はもう感情さえも失っていた
時々「母さん」「姉ちゃん」を口にしては狂い出したり
そんな日々が数年たった
そして、2人の後を追うように''亡くなった''
徹が保存していた毒の証拠などは友達により警察に届けられ
自分の娘に毒を飲ませ続けた母親は自殺
娘も続けて自殺をし、徹は亡くなった
家族全員が滅び、この事件は幕を閉じた
健(タケル
俺らを置いていくなよな、、、徹
遙真(ハルマ
もう少し待っててね、俺達もそっちに必ず行くからさ
遙真(ハルマ
そしたらあの世で幸せに暮らそう、家族も一緒に
健(タケル
もう少しの辛抱だからな、徹
〜リンドウの純愛〜
𝑒𝑛𝑑