青空

僕の大切な相棒は、 向こうで、元気にしてる？ もう、2年も経ったんよ…

本当は今すぐ会いに行きたい。でも、

『来ちゃダメ。まだ、そっちにいて。』

準備せんと…

あれにも、ちょうどいいよね。

大切な相棒のために。

いむくん、最近忙しそうやったな。頻繁にどこか出掛けてたらしいし。遊びに誘っても用事が…って。

言わなくちゃ。僕は…

数ヵ月前、 急に体が痛くなった。 病院にいって…

いむくんが死ぬ？ 嘘だ。嘘に決まってる。 認めたくない。

『元気でいて。』

数日後

絶対に辛いやん…

１ヶ月後

いむくんは、笑顔で静かに眠った。 雲ひとつない綺麗な青空が窓から見えた。

思い出してたら朝になってた。どんだけ考えてたんよ…。

紫と水色のグラデーション、あの出掛けた日を思い出すような空だった。

今日はいむくんの命日やったな。墓参り、行かんと。

返事なんてないのに、そう聞いてしまう。 もう、疲れたんよ。

来ちゃダメ。まだ、そっちにいて？

僕らは笑い合う。 姿は見えなくとも、繋がっている。 空には虹が架かっていた。 …まるで僕らの思いを繋ぐように。

End