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20XX年
3月5日に私、佐野杏菜は産まれた
地球という1つの箱の中……生き物で埋め尽くされている地球儀の中に
1人の子供としてこの世界に放り出された私
これは私の実話を含んだ物語
愛情と信頼とは何かを知らない少女が描いた物語である
杏菜(幼稚園生)
母親
杏菜(幼稚園生)
母親
そう言って母は私の頭を優しく撫でた
杏菜(幼稚園生)
私は産まれた時からずっと“可愛い“と言われ続けてきた
それは7歳くらい歳の離れた姉と比べられるからだ
姉は“大きい“と言われてきたらしい
一方で私は“可愛い“と言われてきた
その頃も、今も、未来も
きっとこの言葉の意味を知る日は来ないであろうと思っている
幼稚園にて
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
この頃の私は誰にでも積極的だった
誰に対してもすぐに話しかけてその日やったことを話す
それで友達をたくさん作る
そういう性格だった
でも道で知らない人と友達になろうとしたり勝手に道に迷ったり
結構その時から抜けているところはあったらしい
そしてこの時の私は同じ組だった男の子に
思わず恋をしてしまっていた
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
大輝(幼稚園児)
杏菜(幼稚園生)
杏菜(幼稚園生)
母親
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
杏菜(幼稚園生)
杏菜(幼稚園生)
母親
大輝(幼稚園児)
杏菜(幼稚園生)
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
幼稚園でのお餅つきを一緒にやったり、家で一緒に遊んだり
色々なことを一緒にしてきた
それでもお別れというものは必ずやってくるものだった……
杏菜(幼稚園生)
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
大輝(幼稚園児)
杏菜(幼稚園生)
大輝(幼稚園児)
大輝(幼稚園児)
大輝(幼稚園児)
杏菜(幼稚園生)
杏菜(幼稚園生)
これが私が幼稚園生だった時の愛情
この時はたくさんの愛情をもらっていたし誰のことも信頼できていた
それが変わったのは……
小学生の頃だった
先生
先生
葵
葵
そしてあっという間に私の番になった
先生
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
葵
葵
葵
先生
杏菜(小学生低学年)
その時の私はまだこの言葉の意味を知らないでいた
おそらくこの言葉の意味は揶揄うためだろう
はっきり言って小学校のことはあんまり覚えていない
だって……つまんなかったから
杏菜(小学生低学年)
凛斗
杏菜(小学生低学年)
凛斗くんは誰にでも優しくて面白い
この時の私は小学2年生
だから大輝くんとの約束を忘れてても無理はなかったと思う
杏菜(小学生低学年)
凛斗
杏菜(小学生低学年)
私は凛斗くんに手紙を渡した
その内容は“好きです付き合ってください“と言うもの
いわゆるラブレターだった
凛斗
杏菜(小学生低学年)
凛斗
凛斗
急いで廊下を走っているときにふいに
“なぁなぁ‼︎“という凛斗くんの声がうっすら聞こえた気がした
けどその時の私は正常じゃなかったから教室に戻らなかった
もしその時教室に戻っていたら……そもそも手紙を渡さなければ……
私の未来も人間関係も変わっていたのかもしれない
次の日
杏菜(小学生低学年)
綾華
佳奈
杏菜(小学生低学年)
凛斗
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
凛斗
凛斗
杏菜(小学生低学年)
早速机の中を漁ると言われた通り手紙が入っていた
今すぐ見たいと言う衝動を抑えながら私は放課後になるのをまっていた
ただ……その日は異常にクラスメイトからの視線が強かったのを覚えている
好奇心や引いている感じの視線など様々だったが
特に男子の視線が強かった
放課後の家
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
そこに書いてあった内容はあまりにも異常なものだった
お前みたいなブスと付き合うわけないだろ
そこに小さく“古川凛斗“と書いている
だけどこれは私の好きだった凛斗くんの書いたものじゃない
私のクラスには神野凛斗と古川凛斗、つまり2人の凛斗くんがいた
私が好きだったのは神野凛斗の方
でもこの手紙を書いたのは紛れもない古川凛斗の方だった
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
この時はまだ、人のことを信頼できていた
だからこそ、心に刺さるダメージというものは
酷く深く、刺さって行くものだ
杏菜(小学生低学年)
凛斗
凛斗
杏菜(小学生低学年)
古川
杏菜(小学生低学年)
古川
杏菜(小学生低学年)
凛斗
杏菜(小学生低学年)
杏菜(小学生低学年)
古川
杏菜(小学生低学年)
古川
瑠衣
香織
葵
杏菜(小学生低学年)
クラスの中でだれ1人
私に同意してくれる人も、慰めてくれる人もいなかった
いや、違う
私には最初から……友達なんていなかったのだ
自分で勝手に勘違いしていただけだった
凛斗
杏菜(小学生低学年)
凛斗
凛斗
凛斗
凛斗
その時私の中で何かがプチンと途切れた音がした
でも……これだけははっきりと覚えている
私が他人からの愛情を欲しがるようになり、
そして他人を信用できなくなってしまったというのは
紛れもないこの時からだった