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数ヶ月後
葵
葵
杏菜(小学校高学年)
葵
杏菜(小学校高学年)
葵
杏菜(小学校高学年)
葵
瑠衣
杏菜(小学校高学年)
香織
香織
杏菜(小学校高学年)
瑠衣
香織
香織
瑠衣
あの日から周囲の態度は変わった
私に何かと頼み事や命令をしてくるし
まぁそれも、私の態度が変わったからかな
あの日から他人を信用できず、他人からの愛情を求めるようになった私
だからなのか私は
生きる意味とはなんなのか、という疑問を抱いでいた
そんなのを考えて行くうちに性格も変わっていった
明るくて積極的なタイプから大人しくて勇気が出ないタイプになった
だからなのか余計にまわりは私に頼み事をしてくるようになった
どうせ「杏菜は断れない」とかそういう理由で私を利用しているのだろう
本人にはわからないだろう、なんてことを考えている人もいただろう
そんなわけない
私だって馬鹿じゃない
人の心くらい……簡単に見抜けれるんだ
杏菜(小学校高学年)
杏菜(小学校高学年)
杏菜(小学校高学年)
凛斗
杏菜(小学校高学年)
古川
葵
コウ
杏菜(小学校高学年)
“友達“
いつしか私はそれの意味を考えるようになっていた
頑張って一緒にいようとしてもどうせ離れていく
だからそんなものは必要ない
そう思っている
けれどなんで周りには……友達を持っている人が多いのであろうか
無意味なものをなぜ持っているのであろうか
私はそれが不思議で仕方がなかった
杏菜(小学校高学年)
コウ
こうと
杏菜(小学校高学年)
杏菜(病み)
杏菜(病み)
こうと
杏菜(病み)
ちなみに私はクラス委員を務めていた
自分がやりたいからではない
もちろん推薦……というよりかは押し付けられたのだ
こうと
杏菜(病み)
こうと
杏菜(病み)
“他人からの愛情“
それを私は異常なほど欲しがっていた
だから私は愛情をもらえそうな男の子を見つけるとすぐさまアタックした
好き、というわけではない
というより好きな人なんてあの日以来できなかった
狙った獲物から利用されるというわけではなく心の底から頼ってもらえる
そんな人が見つかるまで私は猛烈にアタックし続けた
こうと
こうと
杏菜(病み)
杏菜(病み)
綾華
みさき
私の家はクラス中で人気だった
おもちゃやお菓子、ゲームなど
そういうものはクラスの中で私が一番持っていたから
だから私の家にくる人は全員……
私を利用しているんだ
瑠衣
香織
こうと
コウ
そしてみんなが私の家にくると私は空気になる
母親には気づかれていない
だって……
みさき
杏菜(小学校高学年)
人間って演技が上手だ
いや、クラスのみんなが上手いだけなのかもしれない
表向きは私とも遊んでくれるいい人たち
でもその裏側は私のことを利用している人たち
“善人“なんていう仮面を
クラスメイト以外の人が空間にいる時だけ
その顔に被り、化けているんだ
その証拠に私は一度他人の家に行って大泣きしたことがあるから
みさきのいえ
みさき
瑠衣
香織
綾華
佳奈
杏菜(小学校高学年)
私はこの5人にいじめられていた
だから私がこの時遊びに行っていても5人には私の存在が見えていない
いや、見えてはいるんだけどいないものとして扱われた
みさき
瑠衣
佳奈
香織
綾華
5人が部屋に入って私も入ろうとした瞬間
目の前がいきなり遮られた
杏菜(小学校高学年)
ドアを閉められた
なんてことを理解するのにはそんなに時間はかからなかった
私はまだ部屋に入っていないのにだ
杏菜(小学校高学年)
私は思いっきりドアノブを回したりドアを押したりした
だけどドアノブを押さえつけられていたりあっち側からドアを押しているようだ
ドアはびくともしなかった
香織
瑠衣
香織
みさき
みさき
佳奈
杏菜(小学校高学年)
香織
綾華
みさき
瑠衣
そして5人は一斉に大笑いした
瑠衣
香織
綾華
佳奈
みさき
杏菜(病み)
その瞬間私は泣いてしまった
涙や鼻水、そして声が思わず出てきてしまうほど
香織
瑠衣
綾華
ここに私の居場所はない
そう思い私はお母さんに連絡した
泣いてすぐ連絡したからお母さんはひどく心配していた
廊下を歩いて階段を降りようとしていた時
私は昔から耳が人よりよかったため聞こえた
「幽霊が消えた」「一生消えてほしい」って
私は一生……
だれにも愛されず、ただただ利用される
そんな人生を歩むのだろうか