目眩に耐えるように 遠くを眺めながら
車に揺られる。
このまま帰れば 自室でゆっくり出来るけど、
今回の任務地は遠いから 帰るまでに時間がかかるのだ。
伏黒恵
白浜司
いつもの威勢がない私に、 伏黒も何も言わない。
早く着いてくれと ただそれだけ考えていると、
横から伸びてきた手が 頭に添えられた。
こてん、と 伏黒の肩に頭を寄せられる。
伏黒恵
白浜司
伏黒恵
白浜司
気にしていないと言いたげに 窓の外を眺める伏黒。
その表情は見えないけど、 優しさは充分伝わる。
私は上がる口角を隠すこともせず、 目を閉じた。
ゆらゆらと体が揺れる感覚が 心地いい。
ゆっくりと浮上する 意識と共に目を開けると、
伏黒の顔が近くにあった。
下から見ると 余計に睫毛が長いなぁとか、
腹立つくらい 顔が整ってるなぁとか、
ハッキリしない頭で ぼんやりと考える。
伏黒恵
白浜司
白浜司
伏黒恵
見慣れた寮の廊下が 流れていく。
すっかり夕焼け色に染まった 遠くのグラウンドでは、
虎杖達と2年生が 稽古をしていた。
伏黒恵
白浜司
伏黒恵
白浜司
困惑しつつもベルトに付属してる ポシェットから、
鍵を取り出す。
伏黒に抱かれたまま開けると、
伏黒が中に入って ベッドに私を降ろした。
私の靴を脱がせて、
代わりに スリッパを置いてくれる。
白浜司
伏黒恵
白浜司
白浜司
伏黒恵
白浜司
伏黒恵
伏黒が溜息を吐きながら 立ち上がる。
伏黒恵
伏黒恵
白浜司
さっさと立ち去ろうと する伏黒を、
呼んで引き止める。
伏黒恵
白浜司
伏黒恵
伏黒恵
伏黒は優しく微笑むと、 今度こそ部屋を出た。
コメント
7件
きゃー!!めっちゃ良きです!笑 てまり様の欲出ちゃってて好き...!!!てまり様の作品は我々読者の欲を代弁してくださる作品ばっかりで嬉しいです✨✨✨続きも楽しみにしてますね!
てまちゃんの本音出てんの好き笑 伏黒くんのお姫様扱いは誰でも惚れるって🤦🏻♀️ 💞 これでノリに乗って執事のセリフとか言ってる伏黒くんが見て見たすぎて眠れないよ😻
もう最高すぎます💗