えとの母
アンタなんて産まなきゃ良かった!
えと
……
また始まった。 いつものヒステリックが。
おそらく彼氏とうまくいかなかったんだろう
えとの母
アンタの父と別れてから誰がアンタの世話したの!?
えとの母
私でしょ!
1人で育ててきたの!!
1人で育ててきたの!!
えとの母
なのに恋もさせてくれないなんてッ、
それは私に関係ないんじゃないの? と私は思った。
お母さんは大卒してからすぐに私を産んだらしい。 小学生になった頃からはお父さんはいなくなっていた。
それは勿論ありがたいし、恋だって沢山してほしい。 でも…
えとの母
アンタがいるから"また"フラれたじゃないっ!!
えと
……ぇ?
えとの母
子供がいることを隠していたこともあったけど!
えとの母
最終的にはバレるのよ!
えと
わ、私何か邪魔しちゃった?
えとの母
そうよ!いつもいけそうなときに邪魔するんだからッ!
えとの母
存在自体が邪魔なの!!
パチンッ!!
お母さんが思いっきり私の頬を叩く。
えと
いたぃッ…、
私なんて、生まれてきた価値あるのかなぁ
えとの母
アンタなんかっ!!
お母さんは一度怒るとなかなか治らない人だ
いつものことだけど、今日は長引きそうだなぁ…こう言う時は部屋には全然入れないんだろーな、
お母さんは私に怒ることでストレスを解消してるんだから。 私が生まれてきたんだからしょうがないの。
えと
ッ……
私の人生、
白黒
だなぁ(笑