優しい悪魔の願い

柳生に言われた通り着いて行った。 だが、俺たちが想像していたよりボロボロになった赤也がそこに居たのだ

もちろんまだ目は覚めていない 罪悪感どころじゃない、俺たちは犯罪を犯したんだと

そこで初めて気づいた

ピクっと赤也の指が動いたのだ

そして幸村達は部屋の外に出たのだった

side弦一郎

ゆっくりと目を覚ました

side精市

追い出されて10分がたった頃、部屋の中が騒がしくなっていた。

と幸村が言ったことで、仁王、柳、ブン太が、ドアに耳をくっつけた

そして、柳生、ジャッカル、赤也、真田が話している声が聞こえた

そして、俺たちに会いたいかどうか柳生が聞いてくれた

俺たちは頭にガツンっとバットで殴られたような感じがした。

そう、俺たちが恐れていた面会拒否だ。そりゃそうだ。許されない、トラウマを植え付けてしまうようなことをしてしまったんだ

そして帰ろうとした時に真田の声がはっきりと聞こえた

え？っと言う顔になってしまったのだ

怖いはずだろう、だが自分から会いたいと言ったのだ

だが聞いてみても分かる俺たちのことが怖いのだ。会いたいけど怖いんだ

ガラガラっ

ガラガラ

そう、赤也の願いは一つだけ立海の切原赤也でいたいということ

赤也に許して貰えてから早6ヶ月が経った

だが、ここでもまた切原に悲劇が舞い降りる