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※ドラみつ
※BADEND ※死ネタ
※4巻軸
※嘔吐表現あり
※三ツ谷がかなり弱っている
苦手な方は回れ右
三ツ谷
ﾂｰ..ﾂｰ...
『不在着信が28件届いています』
ﾂｰ..ﾂｰ...
三ツ谷
ソファに横になったまま、手探りで煙草の箱を探す
三ツ谷
三ツ谷
やっと見つけたと思った、手に収まるサイズの箱は空だった
三ツ谷
酒の缶を手に取り度数の強いアルコールを一気に喉に流し込んだ
瞬間、酷い頭痛と猛烈な吐き気に襲われる
三ツ谷
急いで近くにあったビニール袋に手を伸ばす
三ツ谷
出てくるのは先程飲んだ酒と、胃酸ばかり
三ツ谷
いつだっただろうか
たった1人の相棒が、殺人容疑で逮捕され、死刑囚になったのは
三ツ谷
それから俺は、酒に溺れた
食事も喉を通らない
どれだけの間、飯を食っていないか覚えてない
元よりずっと細くなった腕、体
肌の色も青白く、病人のようだ
何もする気が起きなかった 何も考えられなかった
それもこれも全て、
アイツがもうすぐこの世を離れていってしまう。という現実のせい
煙草を吸っている時は少しだけ、どこか満たされるような気持ちになった
でもこの穴を埋めてくれるのは
三ツ谷
三ツ谷
アイツだけ
三ツ谷
三ツ谷
心から愛していた
今まで、何度体を重ね合ったことだろう
三ツ谷
三ツ谷
会いたい
会いたい 会いたい 会いたい
あの甘い唇に触れたい
『隆』って俺の名前を呼んで
『頑張ったな』って抱きしめて
あの頃のように
『.....や...』
『...や...みつ....』
『三ツ谷』
聞こえる
アイツの声
どこにいるんだ？
会いたい。出てきてくれよ
『ごめんな』
なんで謝るんだ
そんなこと言わないでくれ
そんなこと.....
三ツ谷
つけっぱなしだったテレビの音で目が覚める
いつの間にか眠っていた？今のは夢？
三ツ谷
せっかく会えたと思ったのに
痛む頭を抑えながら、重い体を起こす
三ツ谷
俺の目が、アイツの姿をとらえた
こちらに背を向けて立っている
三ツ谷
三ツ谷
精一杯、残った力を振り絞って声を出した
だけどアイツは、俺の方を振り返りもせずに真っ直ぐ歩いていく
三ツ谷
三ツ谷
アイツは、足を止めようとしない
「置いて行かれたくない」
「1人にしないで」
窓の外にいるドラケンに向かって、細い手を伸ばす
体が勝手に動いていた
ベランダに飛び出した
あと一歩
愛しい片割れの背中を追いかけて
29階建ての高層ビルの最上階から
飛んだ
暖かい
誰かに....抱きしめられて..
『....つや』
『みつや...』
ドラケン
三ツ谷
ドラケン
三ツ谷
ドラケン
三ツ谷
ドラケン
ドラケン
三ツ谷
三ツ谷
あぁ、またあえた
俺の.....
ｻﾞｰｯ...ｻﾞｰｯ...
〈ニュースのお時間です〉
〈殺人容疑で死刑囚となっていた 龍宮寺 堅の死刑が、先程、執行されました〉
ｻﾞｰｯ...ｻﾞｰｯ....
〈速報です〉
〈○○市で高層ビルの29階から男性が落下し、死亡が確認されました〉
〈警察は、自殺だとみて、男性の身元の確認をおこなっているとの事です〉
ｻﾞｰｯ...ｻﾞｰｯ......
コメント
43件
主さんの夢小説まじで何回読んでも泣けて何回泣いたかわかりません😢まじで神様ですぅ、
泣いたわ…天国でヤってくれ！
メモ この投稿見て泣く 希咲潰す 希咲地獄に行ってもらう
