鬱先生
ゾム
目が覚め一番目に見たのは赤色の絨毯
そして次に聞こえてきたのは仲間たちの声
なぜか心の中で、ホッと安心する俺がいた
それは俺が仲間をとても信用しているからだろう
金色のシャンデリアがこの部屋全体を照らしている
壁はとても綺麗で新品のようだった
その部屋はなぜかいつもとは違うような感じを感じ取る
だが、その疑問に俺が気づくことはなかった
トントン
俺が考えているうちにトントンがその疑問に気づく
そう思い、また部屋を見渡してみる
金色のシャンデリア、赤色の絨毯、そして焦げ茶色のドア
だが、この部屋にはいくら見渡しても窓は見つからなかった
ショッピ
俺がボーっと突っ立っているとショッピ君は玄関のドアを調べたらしい
ショッピ
ゾム
ショッピ
この部屋には俺、ゾム、トントン、ショッピ君だけしかいなかった
すると、奥からコツコツという足音が部屋に響き渡る
その音を聞いて誰も喋らなくなってしまった
場が急に重たくなり、冷たい空気が漂う
そのゆっくりとした足音はどんどんこちらへと近づいていく
その不気味に感じる足音は玄関ではない方のドアが開くとともに消えた
???
ドアを開けた人物はとても綺麗な女性だった
天の川のように光り輝く白色の髪に白色の目
それに合うかのように服は全体が白色で作られていた
白いスカートを履いていて、少し小柄な身長だった
トントン
重たい空気の中、すぐさまトントンが問いかける
リレン
リレン
鬱先生
勝手に連れ込まれたのでここがどこだか分らなかったが
どうやらここは二階建ての屋敷らしい
ショッピ
リレン
リレン
リレン
リレン
リレン
リレン
ゾム
ゾムが軽くヘラっと口を聞くと
リレン
一瞬で場の空気が氷のように変わる
雪のように冷たく殺気と共に発した言葉はゾムも身動きが取れなくなった
リレン
リレン
リレン
クルっと背中を俺たちに向けまたコツコツとどこかへ足を運んで行った
ショッピ
トントン
ゾム
鬱先生