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2人のやり取りが微笑ましくってニヨニヨしちゃいました(・∀・)💕💕
ガタン、ゴトン__
電車が揺れる。
現在時刻は17:53。
持っているスマホが振動する。 何度も、何度も。
Noel
Noel
今乗っている電車は、俺の目的地であるラジオ局の最寄り駅へ行く。
そんで、今俺のスマホには大量の通知。 そんでそんで、やばい俺のやらかし。
Noel
Noel
思わず零れた声に慌てて口を押える。 チラ、と隣のお兄さんを見れば俺の情けない声は聞こえてない様子。
ほっとしたのも束の間。 早く返せと言わんばかりに、seraからスタ爆が来る。
Noel
Noel
sera
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
聞き慣れたメロディーが流れ、スマホからハッと顔を上げる。 次に聞こえて来たのは俺が降りる駅の名前。
座席から立ち上がれば、扉の方へ向かう為に 「すみません」 と小さく声をかけながら人混みを進む。
ガタン、ゴトン_
しばらく振動に揺られていれば再度駅の名前が聞こえ、電車が徐々にスピードを落とし始める。
扉の前で待機していれば、ポーンと軽い音と共にプシューッと電車の扉が開く。
慌てて電車から降りれば次はさっきよりも大きな声で 「すみません!」 と声をかけながら人混みを進む。
いつも使うエスカレーターは人で溢れてる為、比較的人が少ない階段を駆け上がる。
その勢いのまま、スマホのICアプリを起動して、改札を通る。
そしてそして、カバンの紐を掴んで全速力で走る。 人にはぶつからないように。
Noel
俺の命が掛かってる。 今回はやば過ぎる、本当に。
seraに怒られるのだけは本当に勘弁! まじで怖いから本当に!
seraが怒ることなんて滅多にないから、怒らないとは思うんだけど! 普段優しい人が怒ったら、やっぱ怖いじゃん!
Noel
そんな謝罪を心の中で叫びながら、seraに言われたとおり北口の駐車場へと向かう。
Noel
プーー!
Noel
俺が駐車場へ近付き、車を探そうとした瞬間。 クラクションの音が響く。
慌てて音のした方を向けば、車の窓から見えたのは見知った顔。 見知り過ぎてる顔。
窓に腕を掛けながら満面の笑みを浮かべているそいつは、ひらひらと手を軽く俺に振る。
それに返す様に、俺も手を振る。 やばい、顔めっちゃ引きつってるかも。
sera
Noel
sera
sera
Noel
急いで後部座席のドアを開け、中へと乗り込む。
俺がドアを閉めたのを確認すれば、seraはすぐさま車を動かし始めた。
交通量が多い駅前だから、注意して運転しているだけであろうけど。 seraの沈黙が怖すぎて、俺は体を縮こませる。
Noel
ちら、とミラーでseraの様子を見る。 するとナイスタイミング (俺的にはバッドタイミング) でバッチリ、seraと目が合った。
Noel
にこり、seraが笑う。 いつもなら優しいと感じさせるその笑顔も、今はもう、本当に怖い。 まじで怖い。
この怖さについてレポート書けるくらい怖い。 たぶんめっちゃいい評価貰える気がする。
sera
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
sera
sera
Noel
sera
そう言ってseraはおかしそうに笑い出した。 いつもの笑顔のseraを見て、肩の力が緩む。
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
seraに言われるがまま、メッセージアプリを開き、ボクヲトのグループを見ればMyruとukiИoから飯の誘いが来ていた。
『行く!』とだけメッセージを送ればスマホの画面を消す。
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
そう言えば、後ろを確認しながら車を止め始めるsera。
座席に腕回して、後ろ見ながら止めるやつ。 seraがやるとめちゃくちゃ様になるからずるいんだよなぁ…。
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
表情が暗くなったであろう俺を見て、車を降りたseraは俺の頬を軽くつねった。
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
Noel
sera
俺の頭にトス、と軽く拳が振り下ろされた。 ほっぺの次は頭ですか。
というか全然痛くない。 ねえ、そういうとこだよseraさん! 甘いよ!年下に甘いんだよこの人!!
Noel
sera
Noel
sera
Noel
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
楽しそうに笑いながら、seraはラジオ局の自動ドアを通って行く。
俺が外でもたもたしていれば、中から手招きをしてくる。
小さく深呼吸をして、俺もドアを通る。
sera
Noel
丸まっていた背中をバシッとそこそこの力で叩かれ、声が零れる。
ほんと、シンプルに痛い。 力強過ぎるってこの人…!
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
Noel
sera
seraに背中を押されながら、ズルズルとラジオ局の中を進む。
スタッフ
廊下を歩いていれば、前の方から見慣れたスタッフさんがこっちへと向かって来る。
sera
スタッフ
sera
スタッフ
sera
seraとスタッフさんで会話が始まる。 やばい。完全にタイミング逃した。
口をつぐんで2人の話を聞いていると、背中が再度叩かれる。
叩いた張本人のseraを見れば、とても爽やかな笑みを向けられる。
sera
Noel
Noel
Noel
あ、やば。 めっちゃ廊下に響いちゃった