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レイラー・カルーナ

こんにちは…

レイラー・カルーナ

私はレイラーです

レイラー・カルーナ

お嬢様の専属メイドをやっています

レイラー・カルーナ

……私は正直な話、

お嬢様のことが好きではありません

レイラー・カルーナ

……理由はちゃんとあります

レイラー・カルーナ

出会ったときから、メメ様とお名前を呼ぶことすら許されませんでした

レイラー・カルーナ

何度も"教育"され、旦那様方に気付かれないように傷を癒しました

レイラー・カルーナ

…私の属性が毒なので、お嬢様も安心して…躾けられると、仰っていました

レイラー・カルーナ

朝起こすときも、必ず癇癪を起こし…なんでこんな朝早いのか言われました

レイラー・カルーナ

朝食の時間に間に合うためだと説明しましたが怒りは収まりません

レイラー・カルーナ

なのでギリギリの時間に起こすと、今度はどうしてギリギリに起こすのかと…

レイラー・カルーナ

……もう本当に、どうすればよいのか、分かりませんでした…

レイラー・カルーナ

けれど私は一平民の身。お嬢様に仕えないと生きていけません

レイラー・カルーナ

だから半分諦めていました

レイラー・カルーナ

…そう、あの日もいつものように、罵倒から始まると思っていました…

レイラー・カルーナ

……

レイラー・カルーナ

( はぁ……今日も殴られるのかな )

レイラー・カルーナ

…切り替えよう(ボソッ

コンコン

レイラー・カルーナ

お嬢様ー?

レイラー・カルーナ

起きてらっしゃいますか?

まぁ起きてるわけないんだけど…

<ぉ…ぉ…

レイラー・カルーナ

…?

お嬢様

お嬢様 !?

…起きてるのか

良かった、ノックしといて

ガチャリ

レイラー・カルーナ

おはようございます、お嬢様

さあ、今日はどんな仕打ちをするおつもりですか…?

お嬢様

… ??

え…固まってる?

今日は何もしないの?

レイラー・カルーナ

えと……お嬢、様?

え、本当に微動だにしないんだけど…?

え、どういうこと?

レイラー・カルーナ

あのぉ……?

……ん ?? なんか瞳が輝いてない?

どうしよう……もしかして、体調が悪くて看病待ち?

レイラー・カルーナ

大丈夫ですか? 御身体が悪いのですか…?

お嬢様

( ゚д゚)ハッ!

お嬢様

い、いえ……大丈夫ですよ?

レイラー・カルーナ

ぇ…?

お嬢様

え?

今、お嬢様……敬語を使いました…?

なんで…?

というか顔つきがまるで別人だし…

レイラー・カルーナ

……あの、私はただのしがないメイドで、お嬢様は公爵家の長女様です

お嬢様

ん"ん" ッ !?

レイラー・カルーナ

なので私などに敬語を使う必要はありませんよ…?

というか、お嬢様が、そうずっと言っていたはずだよね

なんで驚いてるんだ…?

お嬢様

え、いや、え……

お嬢様

…あの…じゃなくて、今の言葉もう一度教えて頂けるかしら

なんでこんな、あたふたした言い方なの?

レイラー・カルーナ

レイラー・カルーナ

ですから、お嬢様が敬語を使う必要など…

お嬢様

ああそこじゃなくて、1つ前

レイラー・カルーナ

……お嬢様は公爵家の長女様なので…

お嬢様

それだ !!

え…?

レイラー・カルーナ

… ??

お嬢様

私が、公爵家の、長女…?

レイラー・カルーナ

…勿論で御座います

え、本当にお嬢様はどうしたんだろう

そう、朝、この時から変だった

そして…

お嬢様

おぉ…✨️

レイラー・カルーナ

……

お嬢様…なんではしゃいでるんだろう

前までは、外に出るのをあんなに嫌がってたのに

レイラー・カルーナ

( まあ私には関係ないか )

レイラー・カルーナ

お嬢様、此方の馬車へ

お嬢様

ありがとう

既に奥様方は乗ってらっしゃる

じゃあ私は使用人専用の馬車に…

お嬢様

レイラーは別の馬車なの?

レイラー・カルーナ

( …え? )

…可笑しい。絶対に可笑しい。

流石に滅多に外に出ることはなかったとしても、だ

貴族と使用人が別の場所なんて、常識をなんで知らない…?

レイラー・カルーナ

…メイドや執事は、お嬢様方と別の馬車となります

レイラー・カルーナ

失礼ながら…ご存知なかったのですか…?

…あ、やばいお嬢様が固まった。 「 なんて失礼なこと言ってるの !! 」って怒鳴られる、!

お嬢様

お嬢様

…も、もちろん知ってるわ!

レイラー・カルーナ

( あれ、? )

お嬢様

さあ、お出かけしましょう♪(;・∀・)

なんか……

思ってたのと、違う…?

いそいそと馬車に乗り込むお嬢様を、私は呆然と見つめるだけだった

馬車を降りてお嬢様の所へ向かうと、またしても瞳を輝かせていた

お嬢様

わぉ…

え…周りを物珍しそうにきょろきょろ見回してる…よね

なんで?

いや、滅多に御屋敷から出てないから珍しいのはそうだろうけど

そんなに領地の様子に興味がおありだったっけ…?

お嬢様

……って、妖精… !?

レイラー・カルーナ

…?

レイラー・カルーナ

お嬢様は妖精を見るのが初めてでしたっけね

初めて見たような反応に驚いたけど、確かに初めてでも不思議じゃない

お嬢様

あっ!Σ(・∀・;)

お嬢様

…そ、そうなのよ!

セバス様

まぁ、ほとんど屋敷にいたしね

奥様

妖精、可愛いわよね

旦那様

この大地の恵みとなるしな、有り難い存在だ

旦那様

〜〜〜?

お嬢様

〜〜…

……なんだろう、なんだか朝からお嬢様の雰囲気が違う

今日は今の所何もされてないし、

瞳に楽しそうな色が見えるし、

私だけ気付くように馬鹿にする嘲笑を浮かべない

旦那様方のことは好きみたいだから、私をバレないように虐めてた

そんなお嬢様は一体どうしたんだろう?

…いや、今のお嬢様は、前のような旦那様方に対する熱烈な愛がない

いつも、「 お父様方は素晴らしいのよ! 」と自慢してらしたのに

そんなお嬢様は一体どこに…?

レイラー・カルーナ

( まるで人が変わったようだった… )

レイラー・カルーナ

( 昨日の夜に何かあったのかな…? )

お嬢様

……あっ、

レイラー・カルーナ

お嬢様

ありがとうございます…!

話を聞いてなかったから流れが分からない

というかお嬢様…嬉しそう…?

奥様

屋敷に戻ったら、妖精5匹に自己紹介してもらいましょう

旦那様

そうだな

あぁ、なるほど

お嬢様は妖精へ関心を示していたし…あとで契約するのかな

お嬢様

え? 5匹?

レイラー・カルーナ

…私も契約妖精がいるんですよ

お嬢様

ああ、なるほど!

お嬢様

どんな子なの?♪

そう言われて私は、頭の中に思い描く

可愛らしい、あの子のことを

レイラー・カルーナ

……雪みたいな子です

お嬢様

そうなんだ、きっと可愛いんだね✨️

…お嬢様が本心でそう思ってくれているのが分かる

レイラー・カルーナ

あの子がそう思われること…

レイラー・カルーナ

…はい(*^^*)

それは、すごく……嬉しい

お嬢様

………

レイラー・カルーナ

( あれ、お嬢様なんで固まってるんだ…? )

奥様

じゃあまずは1軒目、行きますか

お嬢様

お嬢様

はいっ!✨️

レイラー・カルーナ

( あ戻った )

お嬢様

おぉ…綺麗なお花畑…✨️

お嬢様

いっぱい妖精いるし…✨️

あれから沢山の買い物をして、2人で森に来ていた

レイラー・カルーナ

( ここだと野生の妖精がいっぱいいるし、丁度良い場所だ… )

レイラー・カルーナ

( 流石、セバス様。セバス様もここで契約したのかな? )

お嬢様の瞳がキラキラしてる…

……というか

レイラー・カルーナ

私達2人だけで来て良かったんですかね…

お嬢様

まあ良いんじゃない?

お嬢様

お母様たち、屋敷で顔合わせしたいみたいだし♪

レイラー・カルーナ

……本当にそうかな…(ボソッ

…だって、セバス様は言っていた

お嬢様が契約するとき見るだろうから…と

お嬢様

あれ?

話を聞いてなかったとは言え仕えている人達の会話だ

無意識に記憶している

だから最初は一緒に来るつもりだったはず…一体何故…

お嬢様

ごめんレイラー、なんて?

レイラー・カルーナ

いえ…なんでもありません

お嬢様

そう?

レイラー・カルーナ

( お嬢様、楽観的だな… )

___ああ、いや、でも

お嬢様

〜〜!

ラテ

〜〜…

レイラー・カルーナ

………( 楽しそうに会話してるなぁ… )

本当は、解っている

何故私達2人だけで森に来させたのか

レイラー・カルーナ

( お嬢様は旦那様方にバレないようにしていた )

レイラー・カルーナ

( 私も更に何かされるのが怖くて、ずっと誰にも言わず黙っていた )

レイラー・カルーナ

( でもやっぱり、あの方達は…私がお嬢様に対して良くない感情を持ってるって )

レイラー・カルーナ

( きっと、気付いてた )

貴族社会は基本的に足の引っ張り合い、揚げ足の取り合い

笑顔を貼り付けて近寄ってくる相手の腹の中を見定めなければ

即刻、没落

だから人一倍、人間の感情には敏感なはず

だからきっと……気付いていたんだろう

何故私がお嬢様を好きじゃないのか、理由は知らなくても

……だからきっとあの時、仰ったんだ

セバス様

どのネックレスが良い?

お嬢様

え…どれも高い…ですよね?

奥様

あら、そんなこと気にしなくて良いのよ 笑

旦那様

我が家には余るほどお金があるし、今日はメメの誕生日だからね

お嬢様

あ、そうですか…

レイラー・カルーナ

……

お嬢様

…あ!

お嬢様

レイラー!

レイラー・カルーナ

レイラー・カルーナ

なんですか?

お嬢様

何かお揃いにしよう?♪

レイラー・カルーナ

ぇ…

……駄目だ

きっと旦那様方は優しいから、私が何か頂くのはお許しになる

でも…いくらお嬢様の雰囲気が変わったからとは言え

今まで酷い仕打ちをしてきた人

その事実は変わらないから

レイラー・カルーナ

……え、と……

お嬢様

…?

でも、断ったらお怒りになるだろうか

レイラー・カルーナ

( どうしよう……っ )

奥様

……メメ、レイラーは申し訳なさそうだから諦めたら?

レイラー・カルーナ

( え、 )

お嬢様

え?

旦那様

そうだな、貰って萎縮してしまう物を無理矢理あげるのも…だろう?

お嬢様

遠慮しなくて良いのに……まあ確かにそうですね

お嬢様

じゃあ諦めます! ごめんねレイラー困らせて…!

レイラー・カルーナ

え、いえ…お嬢様が謝ることでは

お嬢様

そう? ありがとう♪

奥様

さて、どれにする?

旦那様

まあ選べないなら全部でも良いが…

お嬢様

全部 !?

お嬢様

〜〜〜💦

奥様

〜〜?

旦那様

〜〜〜?

セバス様

ふふ…メメはネックレスを選ぶのに時間がかかりそうだ

セバス様

さっきは困らせたね、レイラー

レイラー・カルーナ

あっ、いえ…大丈夫です

セバス様

……メメが何をしてレイラーがそう思ってしまうのか、僕達は知らない

レイラー・カルーナ

え、?

セバス様

けど悪い子ではないんだ…

セバス様

無邪気にお揃いしようと誘ったしね 笑

セバス様

だから、楽しく話してほしいな

レイラー・カルーナ

( …まさか、この方達は気付いて…? )

セバス様

母上達には僕から言っておくから、森に2人だけで行ってきて

セバス様

メメの契約妖精を探しにね

レイラー・カルーナ

え…ご一緒されないのですか?

セバス様

うん

セバス様

2人で、楽しんできてね

レイラー・カルーナ

………

レイラー・カルーナ

承知しました

セバス様

そこまで固くならなくて良いのに 笑

お嬢様

う……なら、この青いやつで…

奥様

なら他には?

お嬢様

他ですか !?

旦那様

せめて、あと4つ選ぼうか

お嬢様

え本気で言ってます ??

セバス様

…あはは w メメは時間がもっと必要なようだね

セバス様

さ、僕らもあちらへ行こう

レイラー・カルーナ

…はい

レイラー・カルーナ

( ……一緒に楽しむ… )

レイラー・カルーナ

( きっと、その言葉の真意は… )

お嬢様

レイラ〜!

レイラー・カルーナ

ラテ

お前がレイラー?

レイラー・カルーナ

あっ…うん、そうだよ

お嬢様

待って、レイラーがタメ口なの初めて見た!✨️

レイラー・カルーナ

そりゃそうですよ…私、メイドですし

お嬢様

え〜でも歳おんなじくらいじゃない?

お嬢様

いくつ?

レイラー・カルーナ

今年の5月8日に10歳になりましたが…

お嬢様

私より歳上 !?

レイラー・カルーナ

いや、同い年ですよ?

ラテ

ははは w

ラテ

メメ子供 w

お嬢様

むっ、ラテは何歳なのー !?

ラテ

秘密ー♪

ラテ

教えるわけねーだろお馬鹿さーん♪

お嬢様

こんの妖精が……ッ

レイラー・カルーナ

( いや、この主人と妖精口悪いな )

まあ……でも…

レイラー・カルーナ

( ……… )

レイラー・カルーナ

( …セバス様、私…楽しめてますよ )

レイラー・カルーナ

レイラー・カルーナ

あの、お嬢様…

お嬢様

お嬢様

どうしたのー?

レイラー・カルーナ

……メメ様、とお呼びしても…?

お嬢様

…!

メメ様

もちろん!♪

レイラー・カルーナ

レイラー・カルーナ

……ありがとうございます(*^^*)

メメ様

……レイラー

レイラー・カルーナ

はい、?

メメ様

前から思ってたけど笑顔可愛いね !!

レイラー・カルーナ

……え?

メメ様

名前呼びだけじゃなくタメ口で話さない?✨️

レイラー・カルーナ

いえ、仕事ですので…

メメ様

ちぇ、釣れないなぁ〜

ラテ

仕事だからタメ口で話すわけないだろ ww

ラテ

あ、頭お花畑か…

メメ様

悟りを開いたような顔するな ??

レイラー・カルーナ

……ふふ w

メメ様

あ〜〜ラテ優しくないなぁ!

レイラー・カルーナ

いえ、ラテは先程、ずっと黙っていましたよね?

メメ様

え?

ラテ

ちょッ、なに言っ __

レイラー・カルーナ

私とメメ様が話しているのを邪魔しないようにしてくれてました

ラテ

メメ様

確かに…!

メメ様

優しいとこあんじゃん、ラテ 笑

ラテ

うるさい! //

レイラー・カルーナ

あ照れた

メメ様

ツンデレだぁ

ラテ

違う !!

レイラー・カルーナ

んふ w

メメ様

可愛いねぇ〜ラテ! w

メメ様

よぉ〜しよしよし! w

ラテ

ちょおっ、待っ、撫でるな !!

……ああ、良かった

ねぇ、メメ様。私…

レイラー・カルーナ

( お嬢様の専属メイドで…良かったです )

メメ様

さて、ラテをからかい終わったし

ラテ

💢

メメ様

ふふ w

メメ様

そろそろお兄様達の所へ帰り ___

ヒュンッッ !!!

なる

多分5話……かな?

なる

いつもより文字数多くて疲れたなるです! w

なる

どこまで行ったらタップ数多いの範囲になるんでしょうか…

なる

あ、ラテの画像載っけるの忘れてました

なる

そして表紙

なる

もちろんなる作です

なる

……はい、雑だしかなりふざけました… w

なる

閲覧ありがとうございましたー♪

転生したら悪役令嬢とかどうせならヒロインにして !?

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