ムードメーカーはいつも笑顔で

あ、れ？

さっきまでたしか…

肺がんの寿命で死ぬはずだ

でも今の僕はピンピンしてる

僕なんか生きてる価値なんかないのに

途中まで言いかけて僕はあることに気づいてしまった

いふくんは重たい口を開いた

そこから出てきたのは絶対聞きたくなかった言葉だった

そこには弱々しく眠る親友の姿があった

彼は僕のために何でもしてくれた

その恩を僕はまだ返せていない

見上げるとみんなが立っていた

手紙だった

いむくんへ 急にいなくなっちゃってごめんな。 いむくんは手術を受けたくないといっていましたが、親友のために何もしないのは僕にはできませんでした。 だから今回移植手術を受けました。 いむくん「自分より生きた方がいい人がいる」とか「みんなに迷惑をかけたくない」って言ってたけど全然迷惑なんかじゃない。メンバーなんだから、仲間なんだからお互い頼って当たり前。だから僕がいなくなったのは自分のせいだとか思わないでください。 僕がいなくなったからっていれいすを辞めたりしたらあかんで？今までありがとう、相方。 初兎

久しぶりに泣いた

メンバーは止めなかった

ただただ…泣きじゃくる僕を優しく見守っていた

しょーちゃんは目を瞑った

死んでほしくなかった

何でこんなに優しい人が死ななきゃいけないのだろうか

世界は…残酷だ

しょーちゃんへ

今日はついに東京ドームに来たよ

約束通りしょーちゃんの分まで頑張って生きてるよ

しょーちゃんがいなくなってから、民度が前より悪くなって大変だった時期もあったけど

みんなで支え合って乗り越えてきたよ

まだ頑張るから…これからも頑張り続けるから…

空から…見ててね

～end～

次回作

「俺はリーダーだから」

時期未定