太宰
おは…
バッシャーン
太宰
ッ…
中也
太宰お前のせいだ
国木田
謝れ
ブリ子
怖いよ…(嘘泣)
太宰
やってないよ
太宰
「昨日人を殺したんだ」
太宰
君はそう言っていた
太宰
梅雨時ずぶ濡れのまんま
太宰
部屋の前で泣いていた
太宰
夏が始まったばかりというのに
太宰
君はひどく震えていた
太宰
そんな話で始まる
太宰
あの夏の日の記憶だ
太宰
辛いな…織田作…助けて…
太宰
殺したのは隣の
太宰
席の
太宰
いつも
太宰
虐めてくるあいつ
太宰
もう嫌になって肩を突き飛ばして
太宰
打ち所が悪かったんだ
太宰
もうここには居られないと思うし
太宰
どっか遠いところで死んでくるよ
太宰
そんな君に僕は言った
太宰
「それじゃ」
太宰
「僕も連れてって」
太宰
財布を持って
太宰
ナイフを持って
太宰
携帯、ゲームもカバンに詰めて
太宰
いらないものは全部壊していこう
太宰
あの写真もあの日記も
太宰
今となっちゃもういらないさ
太宰
人殺しと
太宰
ダメ人間の
太宰
君と僕の
太宰
旅だ
太宰
そして僕らは逃げ出した
太宰
この狭い狭い
太宰
この世界から
太宰
家族もクラスの奴らも
太宰
何もかも全部捨てて
太宰
君と2人で
その頃国木田、中也、ブリ子は屋上の扉を開けて太宰を見ていた
中也
(言い過ぎたか謝りてぇ
国木田
(謝りたい
ブリ子
(何が辛いだいじめられて当然なのよ
太宰
遠い遠い誰も居ない場所で
太宰
2人で死のうよ
中也
(!?
国木田
(!?
ブリ子
(…
太宰
もうこの世界に価値などないよ
太宰
人殺し何て
太宰
そこら中湧いてるじゃんか
太宰
君は何も悪くないよ
太宰
君は何も悪くないよ
太宰
辛い。
太宰
結局僕ら
太宰
誰にも愛されたことなど
太宰
なかったんだ
太宰
そんな嫌な共通点で
太宰
僕らは簡単に信じ合ってきた
太宰
君の手を握った時
太宰
かすかな震えも既に無くなっていて
太宰
誰にも縛られないで2人
太宰
線路の上を
太宰
歩いた
太宰
金を盗んで
太宰
2人で逃げて
太宰
どこにも行ける気がしたんだ
太宰
今更怖いものは僕らには無かったんだ
太宰
額の汗も
太宰
落ちた眼鏡も
太宰
今となっちゃ
太宰
どうでもいいさ
太宰
あぶれ者の
太宰
小さな逃避行
太宰
旅だ
太宰
いつか夢見た優しくて
太宰
誰にも好かれる主人公なら
太宰
汚くなった僕たちも見捨てずに
太宰
ちゃんと
太宰
救ってくれるのかな
太宰
そんな夢なら捨てたよ
太宰
だって現実を見ろよ
太宰
幸せの
太宰
4文字なんてなかった
太宰
今までの人生で思い知ったじゃないか
太宰
自分は何も悪くねぇと
太宰
誰もがきっと思ってる
太宰
…(泣)
太宰
当てもなく彷徨う
太宰
蝉の群れに
太宰
水もなくなり揺れ出す視界に
太宰
迫り狂う鬼たちの怒号に
太宰
馬鹿みたいにはしゃぎあい
太宰
ふと君は
太宰
ナイフを取った
太宰
「君が今まで傍に居たからここまで来れたんだ」
太宰
「だからもういいよ」
太宰
「もういいよ」
太宰
死ぬのは私一人でいいよ
太宰がナイフを取り
中也
(ッ…!?
国木田
(!?
ブリ子
(死んでしまえ
太宰はナイフを自分に刺し
太宰
(バタッ
中也
何で太宰が死んだ
国木田
なぜだ
ブリ子
よかった…死んでくれて
中也
は…
国木田
何が死んでよかっただ
そして君は首を切った
まるで何かの映画の
ワンシーンだ
白昼夢を見ている気がした
気づけば僕は捕まって
君がどこにも見つからなくって
君だけがどこにもいなくって
そしてときは過ぎて言った
ただ暑い暑い日が過ぎていった
家族もクラスの奴らも
いるのに
なぜか君だけは
どこにもいない
あの夏の日を思い出す
僕は今の今でも歌ってる
君をずっと探しているんだ
君に言いたいことがあるんだ
9月の終わりにくしゃみして
6月の匂いを繰り返す
君の笑顔は
きみのむじゃきさは
頭の中を飽和している
誰も何も悪くないよ
君は何も悪くはないから
もういいよ投げ出してしまおう
そう言ってほしかったのだろう?
なぁ?
中也
(泣)
中也
ごめん
国木田
ごめん
ブリ子
…
国木田
謝れブリ子
ブリ子
何でよごめん
終わり






