次の日,いつものように起きて
食堂へ向かう
その途中だった
陽葵
貴女が,詩穂ちゃんかなっ?

詩穂
っ..はい.
もしかして,貴女が陽葵さん..?

陽葵
...w
名前知ってるんだね.

詩穂
..はい.
アンリちゃんから聞きました.

詩穂
あと,絵心さんとかに..

陽葵
そっ..か.
じゃあ絵心はこう言ってたんじゃないっ?

陽葵
『アイツはめんどくさいから,頑張ってー』
ってさ.!

詩穂
あ.いや..?

陽葵
知ってるよっ?
今までの子達がそうだったから!
詩穂ちゃんだけが言われてないなんてあり得ないよ.

陽葵
だから,..ねっ?
もう一回聞くね.

陽葵
『アイツはめんどくさいから,頑張ってー』
って絵心さんに言われた?

詩穂
うん,言われた..

詩穂
噓ついて..ごめん,

陽葵
ううん.
謝るほどのことじゃないよ.

陽葵
それに.
今までの子達はこうやって聞き出してきたし.

..やっぱり,私の他にもマネをやっていた子がいる.
詩穂
そうなんだね,..

陽葵
後は,どうにかして
詩穂ちゃんを堕とせたらなぁ..

陽葵
だって,いつもと同じじゃつまんないもんねっ!

陽葵
頑張って考えるよ.!

陽葵
だからさ,
悪あがきしてさ,苦しんでよ.

陽葵
ここは陽葵のお城なの.
誰にも邪魔はさせない.

詩穂
うん.分かってるよ.
分かっててここに来たから.

陽葵
は..?

詩穂
運命は変えられないから.

詩穂
私はちょっと虐められて
それでここを去る.

詩穂
その運命なのは分かってるよ

詩穂
私も,ちょっとくらい
身の程をわきまえてるつもり.

陽葵
驚いたよ.

陽葵
今までこんな子いなかった.

陽葵
けどさ,だからといって
手加減する理由にはならないから.

陽葵
何ならもっと楽しくしてあげる.

陽葵
楽しみにしててね.
詩穂ちゃんっ

詩穂
うん.
私,抵抗はしないからね.

私は,決められた運命に逆らうつもりはない.
それだけは,変わらない.
詩穂
心配..してるのかなぁー

詩穂
あ‘‘ー

詩穂
これからどんなこと起きるのかなぁー?
