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この残酷な世界では

3 - 第2話〜その日〜 〜絶望の中で鈍く光る〜

♥

44

2023年04月05日

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みなさんこんにちは

第1話の方で変更点があったので変更させていただきました

そこら辺ご了承ください

この残酷な世界では

第2話

𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭

エレン

ううっ!(ハンネスを殴る)

ハンネス

あっ!

ハンネス

エレン何を…

エレン

もう少しで母さんを助らけれたのに!

エレナ

ッ…

エレン

余計なことすんじゃねえよ!

エレン

もう少しで母さんを…!(ハンネスの頭を殴る)

ハンネス

いい加減にしろ!(エレンを投げる)

エレン

ううっ…

エレナ

エレ兄…!

ミカサ

エレン!

ハンネス

エレン、お前が母さんを助けられなかったのは

ハンネス

お前に力が無かったからだ

エレン

このっ!(殴ろうとする)

ハンネス

パシッ(エレンの手を止める)

ハンネス

俺が、俺が巨人に立ち向かわなかったのは

ハンネス

俺に勇気がなかったからだ!

エレナ

エレン

ミカサ

……

ハンネス

すまない

エレン

(すすり泣く)

エレナ

( ᵒ̴̶̷̥́ωᵒ̴̶̷̣̥̀ )ポロポロ

ミカサ

……(ああ…まただ…)

壁の要所要所にあるシガンシナのように突出した地区は

巨人を引きつける囮となり

警備のコストと兵力を抑える役割を果たしていた

その役割どおり

巨人たちの標的となったシガンシナ区の住人たちは

たった1つの内門から脱出するしかなかった

駐屯兵団

全員荷物を捨てろ!

駐屯兵団

1人でも多く乗せるんだ!

アルミンの祖父

アルミン、座ってなさい

アルミン

でも、エレンとエレナとミカサがまだ…

アルミン

あっ、来た!

アルミン

お…

アルミン

エレン?エレナ?

アルミンの祖父

今はやめておきなさい

アルミンの祖父

可哀想に…あの様子じゃよっぽど…

アルミン

え?

男性(全MOB男性をまとめて)

うっあっ!

フーゴ

何モタモタしてんだ!早くしろ!

フーゴ

砲弾はどうした!?

ドカン(巨人が建物を壊しこっちに来る)

フーゴ

い…急げ!もう目の前だぞ!

男性(全MOB男性をまとめて)

嘘だろ…こんな事って…

女性(全MOB女性をまとめて)

神様…神様…

(住民たちのざわめき)

男性(全MOB男性をまとめて)

おい!何すんだ!

駐屯兵

もう満員だ出航する!

女性(全MOB女性をまとめて)

そんな!お願い乗せて!子供だけでも!

駐屯兵

すまねえが無理だ!

駐屯兵

出航!!

女性(全MOB女性をまとめて)

乗せて!

男性(全MOB男性をまとめて)

乗せろ!

男性(全MOB男性をまとめて)

う…ううっ(飛び乗りしがみつく)

男性(全MOB男性をまとめて)

んっ!うわーっ!(飛び乗って落ちる)

(男性が海に落ちる音)

(大砲を撃つ音)

フーゴ

バカ野郎!どこ狙ってんだ!

兵士

しかし!

兵士

こいつに的を狙える精度なんかありませんよ!

フーゴ

今そんな御託はどうでもいいんだよ!

フーゴ

早く次の弾込めろ!

兵士

無理だ!

兵士

ああ…

兵士2

門が閉まるぞ!

兵士3

撤退だ、取り残されるぞ!

フーゴ

おい!

門を閉めるところでは…(背景変わってないけど許して)

ハンネス

閉めるな!もう少し待て!

ハンネス

まだ中に大勢の人が残ってるんだぞ!

兵士4

この門を突破されたら

兵士4

街1つが巨人に占領されたどころの話じゃない!

兵士4

次の壁まで人類の活動領域が後退するんだぞ!

ハンネス

だからって目の前の人間を見殺しにする理由は無い!

兵士2

早く閉めろ!

兵士3

巨人が来るぞ!

兵士4

閉門急げ!

ハンネス

よせ!

ハンネス

うわっお…おい!(抑えられる)

(巨人の足音)

ハンネス

ハッ!

エレナ

エレン

ハッ!

巨人によって門が破壊された後

ウォール・マリア南方

シガンシナ区陥落から数時間後

その知らせは

人類領域内のあらゆる街に瞬く間に広まった

男性(全MOB男性をまとめて)

終わりだ…また人類は巨人に食い尽くされる…

エレナ

(終わり…)

エレン

(終わり…)

エレン

(もう…あの家には…)

エレナ

(二度と帰れない…)

エレン

(どうして…!)

エレン

(最後までろくでもない口喧嘩しかできなかったんだ!)

エレナ

(もうお母さんはいない…)

エレン&エレナ

(どこにもいない)

エレン&エレナ

(どうして…)

エレン

(俺が…人間が弱いから…)

エレン

(弱いやつは泣くしかないのか?)

エレナ

……(駆逐してやる…!この世から一匹残らず…!)

エレン

エレン

あいつら…この世から…

エレナ

エレ兄…?

ミカサ

エレン?

アルミン

どうしたの?エレン

アルミン

エレン?

エレン

駆逐してやる!

エレナ

!(考えてることが同じだ…!)

エレン

この世から…!

エレン

一匹残らず!

アルミン

エレン…

この年中央政府は人類の活動領域を

ウォール・ローゼまで後退させることを決定した

この間巨人に食われた者は

およそ1万にも及んだ

グリシャ

(エレン、エレナ、カルラ、ミカサ)

グリシャ

(無事でいてくれ…!)

グリシャ

エレン!エレナ!

グリシャ

エレン!エレナ!

エレナ

やめて!お父さん!

エレン

父さん!やめてよ!父さん!

エレナ

何をしようとしてるの!?

グリシャ

いいから腕を出しなさい

エレナ

やだ!

エレン

イヤだ!

エレン

父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!

グリシャ

エレン!エレナ!

エレン

放してよ!父さん!

エレナ

放して!!

グリシャ

お前達のためなんだ!

エレン

何を言ってるの!?

エレナ

早く!放して!!お父さん!

エレナ

やめて!!

グリシャ

いいか!?鍵を忘れるな!

グリシャ

お前達は辿り着かなければならない!

グリシャ

いつか真実が分かる!

グリシャ

その時まで!!

(鐘の音)

エレン

( ゚д゚)ハッ!

エレナ

(*ºㅿº* ).ᐟ.ᐟ

ミカサ

エレン、エレナ大丈夫?

ミカサ

魘されてた

エレン

父さんと会ってた気がする…

エレナ

私もそんな気がする…

ミカサ

まさか…夢だよ

エレン

そうかな…

エレナ

夢、か…

エレナ

(あれ?この鍵…どこかで見たことあるような…)

エレナ

(エレ兄も鍵を持ってる…)

エレナ

(この鍵は一体…まぁ大事なものかもしれないし、大事に持っとこう)

ミカサ

行こう

ミカサ

食料の配給があるって

ミカサ

ここ食料庫だったって

ミカサ

船で来た人はみんなここに集められてる

エレナ

(眩しっ)

エレン

………!

男性(全MOB男性をまとめて)

おい!ちゃんと並べ!

男性(全MOB男性をまとめて)

うるせえ!

男性(全MOB男性をまとめて)

こっちは昨夜から何も食ってねえんだ!

ミカサ

私達はまだ生き残ったわけじゃない

アルミン

エレン!エレナ!ミカサ!

エレン

アルミン

エレナ

アルミン…

アルミン

ほら、間に合ったよ!

アルミン

おじいちゃんが子供の分だからって貰っといてくれたんだ

ミカサ

ありがとう

係員

チェッ

エレン

何だ?あいつ

エレナ

……

アルミン

仕方ないよ

アルミン

この配給、多分人数分無いんだ

アルミン

それが一日分だって

アルミン

避難民が多すぎるんだ

アルミン

もともと食料不足だし

アルミン

外側に住んでいる人ほど大事にされないのは知ってるでしょ?

係員

何でよそ者のために俺たちの食料を?

エレナ

係員

どうせ巨人が壁を越えたんなら

係員

もっと食って減らしてくりゃ良かったんだよ

アルミン

なっ…

エレン

くっ!

エレナ

あいつ…

アルミン

あ…エレン!

係員

これじゃ食糧不足が酷くなる一方だぜ

エレン

ううっ!(係員の足を蹴る)

係員

イテッ!

係員

何すんだ、このガキ!(エレンを殴る)

エレン

うっ、あっ

エレン

知らないくせに

エレン

お前なんか見たこともないくせに!

エレナ

(エレ兄…)

エレン

巨人がどうやって人を…!

係員

う、うるせぇ!

アルミン

ごめんなさいっ!

アルミン

お腹が空いてイライラしてたから

アルミン

だから大人の人にこんな失礼な事を…

アルミン

ほんと、ごめんなさいっ!

係員

ったく…

係員

お前達が飢え死にしないで済むのも俺たちのおかげなんだぞ

係員

子供だってそれくらいの感謝の気持ちは持つもんだ!

アルミン

はいっ!

エレン

クソッ

エレン

誰があんな奴らの世話になるか!

エレン

戻ってやる

エレン

ウォール・マリアに

エレン

巨人なんか全部ぶっ潰して!

アルミン

エレン…本気で言ってるんじゃないよね?

エレン

本気だ!

エレン

俺は壁の中で強がってるだけのあいつらとは違う!

エレン

こんなもん、いらないっ!(パンを投げる)

アルミン

わっああっ!

アルミン

エレン!飢え死にしちゃうよ!

エレン

お前悔しくないのかよ!?

エレン

そんなもん恵んでもらってるから巨人に勝てないんだ!

アルミン

無理だよ!勝てるわけない!

アルミン

僕たちは壁の中で生きるしかないんだ!

アルミン

無茶をすれば死ぬ!

アルミン

僕の父さん母さんみたいに!

エレン

だからあいつらにペコペコするのか!?

エレン

恥ずかしくないのかよ!?

アルミン

今は…今はしょうがないよ!

エレン

しょうがないなんて言い訳だ!

エレン

だったらいつまでもそうやって家畜みたいに生きろ!

エレン

弱虫!

アルミン

ミカサ

……(エレンを殴る)

エレン

うっ!(倒れる)

アルミン

ミカサ…

ミカサ

アルミンが弱虫ならエレンとエレナと私も同じ

ミカサ

私達は巨人から逃げるのも街から逃げるのも

ミカサ

何1つ自分でやっていない

エレナ

ミカサ

今日食べるものさえ助けてもらった

ミカサ

そんな力の無い人間が

ミカサ

あの巨人を一匹だって倒せるわけない

ミカサ

大切なのは生き延びること

ミカサ

おばさんが言ってた通り

エレン

う…う…(パンを突っ込まれる)

アルミン

ミカサ…!

エレナ

ミカサ…!

ミカサ

食べて

ミカサ

ちゃんと生き残るの

ミカサ

エレンを飢え死になんかさせない

エレン

(すすり泣く)

ミカサ

エレナも食べて

エレナ

!………

ミカサ

会話に入らなかったら誤魔化せると思ったらしいけど誤魔化せない

ミカサ

ちゃんと食べて

エレナ

凄いね…思ってることを読み取るなんて…

エレン

(エレナも口に出さないだけで同じことを思ってたのか…)

数日後

大量の避難民達は

食糧確保のため荒れ地の開拓に回された

しかし食糧難は避けられず

翌年の846年 中央政府はウォール・マリア奪還を名目に

大量の避難民を作戦に投入した

その数25万人

人口の2割に相当したが生存者はわずか百数十名

その犠牲で残された人々の食糧不足は

僅かながらに改善された

アルミン

(´;ω;`)

エレン

全部巨人のせいだ

エレン

あいつらさえ叩き潰せば

エレン

俺たちの居場所だって取り戻せる

エレン

アルミン

エレン

俺は来年訓練兵に志願する

アルミン

えっ?

エレナ

………

ミカサ

………

エレン

巨人と戦う力をつける

エレナ

なら私も行く

エレン

エレナは…!

エレナ

知ってるんでしょ?

エレナ

エレ兄と私の考えは所々、いやほとんど同じなの

エレン

エレナ

だから私も行く

エレナ

エレ兄やみんなが否定するんだったら

エレナ

1人で行く

エレン

………

アルミン

僕も…

エレン

アルミン…

アルミン

僕も!

ミカサ

私も行こう

エレン

ミカサ…お前はいいんだぞ?

エレン

生き延びることが大事って言ってたろう

エレナ

そうだよ、だから無理に着いて来なくても…

ミカサ

そう、だから

ミカサ

あなた達を死なせないために行く

エレン

分かった、4人で

キース

ただ今より第104期訓練兵団の入団式を行う!

キース

私が運悪く貴様らを監督することになった!

キース

キース・シャーディスだ!

キース

貴様らを歓迎する気は毛頭ない!

キース

今の貴様らは

キース

せいぜい巨人のエサになるしかないただの家畜!

キース

家畜以下の存在だ!

キース

そんなクソの役にも立たん貴様らを

キース

我々が3年かけて鍛え上げる!

キース

巨人と戦う術を叩き込んでやる!

キース

3年後貴様らが巨人の前に立った時

キース

ただのエサのままか

キース

あるいは王を守る名誉ある壁となるか!

キース

または巨人を駆逐する光栄ある人類の兵士か!

キース

貴様らが決めろ!

エレナ

(私はなる、巨人をこの手で1匹残らず駆逐する)

エレン

(ああ、俺はなる)

エレン

(巨人を1匹残らず駆逐してやる)

キース

おい!貴様!

アルミン

はっ!

キース

貴様は何者だ!?

アルミン

シガンシナ区出身

アルミン

アルミン・アルレルトです!

キース

そうか!バカみてぇな名前だな!

キース

親が付けたのか!?

アルミン

祖父がつけてくれました!

キース

アルレルト!貴様は何しにここに来た!?

アルミン

人類の勝利の役に立つためです!

キース

それは素晴らしいな!

キース

貴様は巨人のエサになってもらおう!

キース

3列目!後ろを向け!

キース

貴様は何者だ!

トーマス

はっ!

トーマス

トロスト区出身

トーマス

トーマス・ワグナーです!

キース

声が小さい!

トーマス

トロスト区出身…!

キース

聞こえん!

教官

やってるな

教官

お前も訓練兵の時は初っぱなからあれだったろう

教官

懐かしいです

キース

違うぞ!貴様は豚小屋出身家畜以下だ!

ミーナ

はっ!

ミーナ

自分は家畜以下であります!

教官

あの恫喝には何の意味が?

教官

通過儀礼だ

教官

それまでの自分を否定して

教官

真っさらな状態から兵士に適した人材を育てる

キース

今すぐ変えろ!

キース

貴様はなぜここに来た!?

教官

そのために必要な課程だ

サムエル

人類にこの身を捧げるためです!

キース

4列目は後ろを向け!

教官

あ…

教官

何も言われていない子がいるようですが…

教官

既に通過儀礼を終えた者には必要無い

教官

恐らく、2年前の地獄を見てきた者たちだ

教官

面構えが違う

教官

さっ、行くぞ

キース

貴様は何者だ!

ジャン

トロスト区出身

ジャン

ジャン・キルシュタインです!

キース

何しにここに来た!?

ジャン

ぁ…

ジャン

憲兵団に入って内地で暮らすためです

キース

そうか、貴様は内地に行きたいのか

ジャン

はい

キース

ふんっ!(頭突きをする)

ジャン

うっ…

ジャン

いっ…!ううっ…

キース

誰が座っていいと言った!?

キース

こんな所でへこたれる者が憲兵団になどなれるものか!

キース

貴様は何者だ!?何しにここに来た!?

マルコ

ウォール・ローズ南区ジナエ街出身

マルコ

マルコ・ボットです!

マルコ

憲兵団に入り王にこの身を捧げるために来ました!

キース

そうか

キース

それは結構なことだ、目指すといい

キース

だが…

キース

王は貴様の体なんぞ欲しくない

キース

次貴様だ!貴様は何者だ!?

コニー

コニー・スプリンガー

コニー

ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身です!

キース

逆だ、コニー・スプリンガー(コニーの頭を掴む)

キース

最初に教えたはずだ

キース

この敬礼は

キース

公に心臓を捧げる決意を示すものだと

キース

貴様の心臓は右にあるのか?

コニー

あ…あ…

サシャ

ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”

キース

おい、貴様

キース

何をやっている?

キース

貴様だ!貴様に言ってるんだ!何者なんだ、貴様は!?

サシャ

(ゴクン)

サシャ

ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身

サシャ

サシャ・ブラウスです!

キース

サシャ・ブラウス…

キース

貴様が右手に持っている物は何だ?

サシャ

ふかした芋です!

サシャ

調理場にちょうど頃合いのものがあったのでつい

キース

貴様、盗んだのか

キース

なぜだ?なぜ今芋を食べだした?

サシャ

冷めてしまっては元も子もないので

サシャ

今食べるべきだと判断しました

キース

いや、分からないな

キース

なぜ貴様は芋を食べた?

サシャ

それは「何故人は芋を食べるのか」という話でしょうか?

サシャ

ぁっ…

サシャ

チッ…

サシャ

半分どうぞ

キース

あ…半分?

サシャ

( ^_ ^ )

コニー

おい、あの芋女まだ走らされてるぞ

エレン

すごいな、5時間ぶっ通しか

エレン

でも、死ぬ寸前まで走れと言われた時より飯抜きだと言われた瞬間のほうが悲壮な顔したよな

エレナ

そんだけご飯が大好きなんだよ

エレン

芋をあの場で食うぐらいだもんな

コニー

ダウパー村って…

コニー

確か山奥にある少人数の狩猟民の村だよな

エレン

あっ、あれは?

ミーナ

脱落者よ、開拓地への移動を願ったの

アルミン

そんな…まだ初日なのに

エレナ

仕方ないよ

エレン

力のない者は去るしかない

エレン&エレナ以外

!(エレンを見る)

エレン

また石拾いや草むしりをやりたいなんてな…

エレナ

うん…

マルコ

そういえば君達は出身とか聞かれなかったけど

エレン

こいつと同じシガンシナ区だ

エレナ

私もシガンシナ区だよ

マルコ

そうだったか、それは…

コニー

ってことはよ「その日」もいたよな?

マルコ

お…おいっ

コニー

見たことあるのか?超大型巨人

エレナ

まぁ…ね…

エレン

あ…ああ

エレン

だから見たことあるって

エレナ

ŧ‹”ŧ‹”( 'ч' )ŧ‹”ŧ‹”

エレンの話を聞いてる人一同

おお!

エレン

てかエレナも喋ろよ

エレナ

え〜良いじゃん

エレナ

エレ兄が全部言ってるんだから

エレン

はぁ?

エレン

まぁとにかく喋ろよ

エレナ

分かったよ

エレンの話を聞いてる人一同

エレ兄!?兄妹なの!?

エレナ

え?

エレン

そこ?

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

それで本当なのか?

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

どれくらい大きいんだ?

エレナ

(切り替え早ッ)

エレン

壁から顔を出すぐらいだ

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

何?俺は壁をまたいだと聞いたぞ

エレナ

え?

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

私も

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

俺の村でもそう言ってた

エレナ

いや、流石にそこまではでかくなかったよ

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

どんな顔だったの?

エレン

皮膚がほとんど無くて口がでかかったな

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

ウォール・マリアを破った鎧の巨人は?

エレナ

そう呼ばれてるけど私の目には普通の巨人に見えた

エレンの話を聞いてる人(1人ずつ)

じゃ、じゃあ普通の巨人は?

エレナ

!(ピタ

エレン

スプーンを落とす)!

エレナ

ッ……(口を抑える

エレン

口を抑える)うっ…

マルコ

みんな、もう質問はよそう

マルコ

思い出したくないこともあるだろう

コニー

すまん、色々と…

エレン

違うぞ

エレナ

エレ兄…

エレン

巨人なんてのは実際大したことねえ

エレン

俺たちが立体機動装置を使いこなせるようになれば

エレン

あんなの敵じゃない

エレン

やっと兵士として訓練できるんだ

エレナ

(´Д`)ハァ…(そういうとこほんと強がり)

エレン

さっきは思わず感極まっただけだ

エレン

だよな?エレナ

エレナ

え?あ、うん?

エレン

俺は調査兵団に入ってこの世から巨人を駆逐する!

エレン

奴らをぶっ殺して

ジャン

おいおい、正気か?

ジャン

今お前「調査兵団に入る」って言ったのか?

エレン

ああ、そうだが

エレナ

(喧嘩が始まらないと良いんだけど…)

エレン

お前は確か憲兵団に入って楽したいんだっけ?

ジャン

俺は正直者なんでね

ジャン

心底怯えながらも勇敢気取ってやがる奴よりは

ジャン

よっぽど爽やかだと思うがな

(エレンが立ち上がる音)

ジャン

あ?

エレン

そりゃ俺のことか?

マルコ

や…やめなよ

ジャン

ハッwおいおい

ジャン

俺は別に…

(鐘の音)

ジャン

(。´-д-)ハァ-

ジャン

なぁ悪かったよ

ジャン

あんたの考えを否定したいわけじゃないんだ

ジャン

これで手打ちにしよう

エレン

ああ、俺も悪かったよ

エレン

行くぞ、エレナ

エレナ

うん

ジャン

な…なぁあんた!

ミカサ

ジャン

あ…えっとその…

ジャン

見慣れない顔立ちだと思ってな、つい…

ジャン

す…すまない

ジャン

とても綺麗な黒髪だ

ミカサ

どうも

ミカサ

トコトコ(((((*´・ω・)

ジャン

あっ…

エレン

いいだろ

エレン

放っとけよ

ミカサ

熱くなるとすぐ衝動的に行動する

エレン

(。´-д-)ハァ

エレン

またそれか

エレナ

まぁ、でも喧嘩になりそうだったもんね

ミカサ

少し口喧嘩してたけど

エレナ

あ、確かに

エレン

そんなことよりお前髪長すぎやしねえか?

エレン

立体機動の訓練で事故になるかもしれんぞ

ミカサ

分かった、切ろう

エレン

エレナも切ったらどうだ?

エレナ

私はいいや

エレナ

この髪結構気に入ってるし

エレン

そうか

ジャン

( ゜д ゜)

コニー

(´︶`*)~♬♪゚¨

コニー

おい!お前なに人の服で

コニー

何拭ったんだ!お前!

ジャン

人との信頼だ

???

(∩・∀・∩)バア

エレナ

うわぁ!誰!?

???

ハハッw

???

エレナは毎回面白い驚き方するよなw

エレナ

え!?

エレナ

タクト!?

タクト

久しぶり!

エレン

何年ぶりだ?

タクト

4年ぶりかな?

エレナ

びっくりしたよ〜!

タクト

www

エレナ

でも生きてて良かった

タクト

家族は死んだけどなんとか生き残れたんだ

エレナ

ごめんね、嫌な話しちゃって

エレナ

そろそろ行こう

エレナ

寝る時間だよ

エレナ

(サシャちゃんに食べ物渡そっかな…ずっと走ってた訳だし…)

エレナ

ごめん!先行ってて!行かなきゃいけないところがあるから!

ミカサ

なら私も行く

エレナ

いや、大丈夫だよ

エレナ

一緒に戻ってて

エレン

すぐ戻ってこいよ

タクト

シスコン?

エレン

うるせぇ!

タクト

じゃあまたな

エレナ

((ヾ( ◍´꒳`◍ )マタネー

エレン

(* 'ᵕ' )」 マタナ

ミカサ

また(*´꒳`*)ノ"

エレナ

(ここら辺にあるかな…)

エレナ

あれ?クリスタちゃん?

クリスタ

エレナちゃん?

エレナ

何でここに…?

クリスタ

エレナちゃんこそ…

エレナ

私はサシャちゃんに食べ物とかあげようかと思って

クリスタ

私も同じこと思っててここに来たの!

エレナ

じゃあ一緒に行こっか

クリスタ

そうだね

エレナ

あ、私のことは呼び捨てでいいから

クリスタ

なら私のことも呼び捨てで…

エレナ

分かった

エレナ

じゃあ行こう

クリスタ

うん!

サシャ

。。。(lll __ __)バタッ

エレナ&クリスタ

トコトコ(((((*´・ω・)

サシャ

クンクン( ̄∞ ̄)

サシャ

バッ!!(クリスタからパンを奪う)

クリスタ

きゃーーっ!

エレナ

クリスタ!?

サシャ

( ゚д゚)ハッ!

サシャ

(これは…)

サシャ

パン!

クリスタ

それだけしかないけど取っておいたの

エレナ

いや、でも

エレナ

まず先に水を飲まないと…

サシャ

神様ですか?あなた達が!

エレナ

えっ…

クリスタ

ちょっ…

サシャ

神ーーっ!!

ユミル

おい、何やってんだ?お前ら

ユミル以外

( ゚д゚)ハッ!

クリスタ

えっと…この子は今まで…

エレナ

ずっと走りっぱなしで…!

ユミル

お前ら、いい事しようとしてるだろ?

エレナ&クリスタ

え?

サシャ

んっ!ハァー

サシャ

。。。(lll __ __)バタッ(クリスタの膝の上で寝る)

ユミル

それは芋女のためにやったのか?

ユミル

お前らの得たものはその労力に見合ったか?

エレナ&クリスタ

………

ユミル

……

ユミル

まぁいい

ユミル

とにかくこいつをベッドまで運ぶぞ

クリスタ

あなたもいい事をするの?

ユミル

こいつに貸しを作って恩に着せるためだ

ユミル

こいつのバカさには期待できる

翌日

キース

まずは貴様らの適性を見る!

キース

これができない奴は囮にも使えん!

キース

開拓地に移ってもらう!

教官

これはまだまだ初歩の初歩だが

教官

この段階から立体機動の素質は見て取れる

教官

ん?見ろ

教官

全くブレがない

教官

何をどうすればいいのか全て分かるのだろう(エレナとミカサを見る)

教官

素質とはそういうものだ

教官

今年は優秀な者が多いようだ

教官

あの…彼は?

教官

それこそ素質というものだろう

教官

たとえ気合が十分でも

教官

人並み以上にできないこともある

キース

何をやっている!エレン・イェーガー!上体を起こせ!

エレナ

(。・・。)ぼぉ~

エレナ

(暇だな〜、エレ兄全然できてないじゃん)

エレン

(何だこれ…こんなのどうやって…)

エレン

(ウソだろ?)

ミカサ

基本通りやればできるはず

エレナ

上手くやろうとか考えなくていいから

エレナ

前後のバランスに気をつけて

ミカサ

腰巻きと足裏のベルトにゆっくりと体重を乗せる

アルミン

落ち着いてやればできるよ

アルミン

僕にだって、できたんだから

エレン

よし…今度こそできる気がする

エレン

上げてくれアルミン

アルミン

うん

エレン

あ…あ…うわっ!

エレン

うっ!(地面に頭を強く打つ)

エレナ

エレ兄!?

訓練兵

なぁ、ダズ

訓練兵

あいつ確か昨日巨人を皆殺しにしてやるとか言ってた奴だよな

ダズ

まぁ明日には開拓地行きだろう

ダズ

約立たずに食わせる飯はねぇからよ

ミカサ

エレン

エレン

イテッ!あ…

アルミン

気にしても仕方ないよ

エレナ

明日できるようになればいいんだから

エレン

情けねえ…

エレン

こんなんじゃ奴らを根絶やしにすることなんか…

ミカサ

もうそんなこと目指すべきじゃない

エレン&エレナ&アルミン

え?

エレン

何だって?

ミカサ

兵士を目指すべきじゃないと言っている

ミカサ

何も命を投げうつことだけが戦うことじゃない

エレン

お前な!

エレン

俺はあの日あの光景を見ちまったんだぞ

エレン

そんな理屈で納得できると思うのか?

ミカサ

でもその覚悟の程は関係ない

エレン

は?何でだよ?

ミカサ

兵士になれるかどうか判断するのはエレンじゃないから

(鐘の音)

ミカサ

私はなにも

エレン

行こうぜ、エレナ、アルミン

ミカサ

エレンだけ開拓地に戻れと言ってるんじゃない

エレナ

え?うん?(ミカサは?)

アルミン

う…うん

ミカサ

心配しなくていい

ミカサ

その時は私も一緒に行くから

サシャ

んー…えーとつまり…

サシャ

それ貰ってもいいってことですか?

コニー

姿勢制御のコツだって?

コニー

悪いけど俺天才だから感じろとしか言えん

ジャン

俺は逆に教えて欲しいね

ジャン

あんな無様な姿をさらしておいて正気を保っていられる秘訣とかをよ

エレン

お前ら人が頭下げて頼んでるのに…

コニー

でもさぁお前昨日

コニー

「力の無い者は去ればいい」って言ってなかったっけ?

コニー

あっ、違ったか

コニー

「才能の無い奴は去るしかない」だっけ

コニー

どっちだったっけ?

エレナ

(この人はナルシストね〜十分分かったわ)

エレン

頼む!2人とも凄く上手いって聞いたぞ

エレン

ベルトルト!ライナー!

ライナー

すまんがぶら下がるのにコツがいるとは思えん

ライナー

期待するような助言はできそうにないな

エレン

そうか…

エレナ

できたとしても説明難しいしね…

アルミン

明日に賭けるしかないね

エレン

(* ‐ ω ‐ )ハァ

ベルトルト

3人はあの…

ベルトルト

シガンシナ区の出身だよね?

アルミン

そうだけど?

ベルトルト

じゃあ巨人の恐ろしさも知っているはずだ

ベルトルト

なのにどうして兵士を目指すの?

アルミン

僕はエレンやエレナと違って

アルミン

直接巨人の脅威を目の当たりにしたわけじゃないんだ

アルミン

ただ…あんなめちゃくちゃな奪還作戦を強行した王政があることを考えると

アルミン

じっとしてられなかっただけで

ベルトルト

そっか

アルミン

2人はどこの出身なの?

ベルトルト

僕とライナーは

ベルトルト

ウォール・マリア南東の山奥の村出身なんだ

エレナ

えっ?

アルミン

えっ?そこは…

ベルトルト

あぁ…

ベルトルト

川沿いの栄えた街とは違ってすぐには連絡が来なかった

ベルトルト

何せ連絡より先に巨人が来たからね

ベルトルト

明け方だった

ベルトルト

やけに家畜が騒がしくて

ベルトルト

耳慣れない地響きが次第に大きくなっていった

ベルトルト

いつしかそれが何かの足音だと気付いて

ベルトルト

そして急いで窓を開けたら…

ベルトルト

その後はえっと…あまりよく覚えていない…

ベルトルト

みんな酷く混乱してて…

ライナー

おい、何だって突然そんな話すんだよ

ベルトルト

ごめん

ベルトルト

つまり僕が言いたかったことは

ベルトルト

君達は彼らとは違うだろうってことなんだけど

エレナ

え?

エレン

ん?

アルミン

彼ら?

ベルトルト

巨人の恐怖を知らずにここにいる人たち

ライナー

おい

ベルトルト

彼らがここにいる大半の理由は世間的な体裁を守るためだ

ベルトルト

「12歳を迎えて生産者に回る奴は腰抜けだ」って

ベルトルト

世論に流されて訓練兵になった

ベルトルト

とは言っても僕も彼らと変わらない

ベルトルト

安全な内地に勤務できる憲兵団狙いで兵士を選んだ

ベルトルト

それがダメだったら全て放棄するかもしれない

ベルトルト

僕には自分の意志がない

アルミン

自分の命を大事にすることだって立派なことだよ

ライナー

俺は帰れなくなった故郷に帰る

ライナー

俺の中にあるのはこれだけだ

ライナー

絶対に…何としてもだ

ベルトルト

君達は?

ベルトルト

君達は何で兵士に?

エレン

俺は…殺さなきゃならねえと思った

エレン

この手で巨人どもを皆殺しにしなきゃならねぇって

エレン

そう思ったんだ

エレナ

私も同じ…理由

ライナー

巨人と遭遇しても心が折れることはなかったって言うのか?

エレン

ああ

エレナ

そういうことになるね

エレン

まぁ、今となっては兵士になれるかどうかってとこだけど

ライナー

( -ω- `)フッ

ライナー

ベルトの調整から見直してみろ

ライナー

明日は上手くいく

ライナー

お前ならやれるはずだ

ライナー

エレン・イェーガー…だったっけ?

エレン

あぁ、ありがとよ

エレン

ライナー・ブラウン…だよな

エレン

…………

キース

エレン・イェーガー

キース

覚悟はいいか

エレン

はい!(やる…俺はやる!)

エレン

(俺には素質がねぇかもしれねぇけど)

エレン

(根性だけは誰にも負けねぇ!)

キース

始めろ!

エレン

(理屈なんかしらん)

エレン

(根拠もない)

エレン

(でも…俺にはそれしかねぇ!)

エレン

(これが俺の武器だ!)

\( 'ω')/ウオオオオオオアアアアーーーーッッッ!!!!(歓声)

エレン

(やった!できた!)

エレン

ん…あっわぁーっ!(ひっくり返る)

エレナ

!?

エレン

ぐわっ!(その衝撃で声が出る)

一同

あぁ!

キース

うん?

エレン

ま…まだ

エレン

まだ俺はっ…

キース

下ろせ

エレン

お…俺は…

キース

ワグナー、イェーガーとベルトの交換をしろ

トーマス

は…はいっ!

キース

装備の欠陥だ

キース

貴様が使用していたベルトの金具が破損していた

キース

ここが破損するなど聞いたことはないが

キース

新たに整備項目に加える必要があるな

サムエル

じゃああいつ壊れた装備で一時は…

フランツ

すごいな!

エレン

では適正判断は…

キース

問題ない、修練に励め

エレン

(やった!やったぞ!)

エレン

(どうだ!ミカサ!俺はやれる!)

エレン

(巨人とも戦える!)

エレン

(もうお前に世話を焼かれることもねえな!)

ライナー

なんとかなったようだな

アルミン

目で「どうだ」って言ってるよ

ミカサ

違う

アルミン

え?

ミカサ

これで私と離れずに済んだと思って安心してる

エレナ

それか…

エレナ

「どうだ、ミカサ、俺はやれる」

エレナ

「巨人とも戦える」

エレナ

「もうお前に世話を焼かれることもねえな」

エレナ

とか思ってるんじゃない?

大正解

キース

(グリシャ)

キース

(今日お前の息子、娘が2人揃って)

キース

(兵士になったぞ)

エレン

=≡Σ((( つ•̀ω•́)つビューン(立体機動装置で飛んでる)

エレナ

・:*。・:*三( o'ω')o(立体機動装置で飛んでる)

ミカサ

=͟͟͞ ( ˙꒳​˙)(立体機動装置で飛んでる)

To be continued...

この残酷な世界では

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