『いつも通り』赤嫌われ

那菜視点

許して貰えなくても

俺たちは謝るっ

勇気を出して、言ってみた。

みんなは驚いたような顔をして

みんな頷いてくれた。

そして、莉依くんを呼んで、みんなで謝罪した。

俺たちのことを見て驚いていた莉依くんは、

両目から大きな涙がでていた

と言いながら両手を広げた

その腕の中に俺たち5人は

包まれた。

莉依くんが泣き止むまで

ずっとずっと

やっと俺は、本物の家族になれた気がした。

大好きな家族に

誰か一人を嫌うんじゃなくて

みんなそれぞれを認めて

愛す事が大切なんだと、

俺は、やっと気がついた

数日後

莉依視点

あの日から俺たちは少しずつかわり出していた

やっと、仲直り出来た。

やっと本当の幸せを見つけることが出来た

まだいびつな形だけど

いつか綺麗な形になる

俺たちはみんなで学校に行くようになった

みんなで起きて、

みんなで会話して

ゲームも

勉強も

みんなで楽しんだ

俺が求めていた

優しい場所が

幸せな場所が

大切な居場所が

やっとできた。

なな兄ちゃんがバスをおりて

歩き出していた

なな兄ちゃんが振り向いたので

俺は手を振った

すると、優しい目で笑顔で振り返してくれた

あぁ、

大好きだ。

そう言ってくれた

もう無視はされない

もう冷たくない

もう「嫌い。｣なんて言われない

良かった。。

俺たちの家族は幸せの歯車が再び動き出していた

3年後

仕事から帰ってきてソファーにダイブする

俺は社会人になり

大学には行かず

仕事をしていた

今ではすっかり仲良くなって、

もう元通り。

だよね？