ガヤガヤ
教室がうるさい
今は放課後
莉亜(りあ)
千冬!!
千冬
ん?どうした?
莉亜(りあ)
一緒に帰ろ!
いつも彼をみると心が嬉しくなる
千冬
あーごめん今日は違う人と一緒に帰るんだ!(-人-)
莉亜(りあ)
そ、そっか
でも最近すこし辛い
場地
おっ千冬ぅ
千冬
場地さん!
莉亜(りあ)
…
最近千冬が変わってきた
莉亜(りあ)
あっ千冬!
あれはまだ千冬が場地と出会ってなかったころ
千冬
おぉ莉亜!
莉亜(りあ)
いつもかっこいいね!
莉亜(りあ)
千冬は!
千冬
ありがとな
放課後
莉亜(りあ)
千冬帰ろ!
千冬
ごめんおれ今日1人で帰るは
莉亜(りあ)
分かった…
初めて断られた…
悲しかった
そしてその次の日は
千冬が変わった
莉亜(りあ)
あ、あれ?千冬今日髪おろしてるんだ
千冬
え?あ、うん
莉亜(りあ)
ふーん!でもどんな千冬でもカッコイイわ!
千冬
いやでも!場地さんもかっこいいんだぞ?!莉亜!
莉亜(りあ)
ば、場地?
千冬
あ、知らないのか
千冬
今度場地さんにあわせてやるよ!
莉亜(りあ)
うんありがとう!
そして今
ずっと
ずっと
千冬と帰れてないな…
莉亜(りあ)
はぁ
場地
ん?お前ため息とかついてどうしたんだ?
莉亜(りあ)
え、あ!場地?
千冬
あ、莉亜
莉亜(りあ)
千冬!
場地
?こいつ知り合いか千冬?
千冬
あ、はい!
知り合いです
莉亜(りあ)
(え、)
この言葉に俺はすごく傷ついてしまった
莉亜(りあ)
(俺たち友達じゃないの?)
千冬は俺のことは友達だとか親友だとかも思ってなかったみたいだ
泣きそうだ
俺は必死に涙をこらえていた
場地
ー?
場地
ーー!!
なにか喋ってる
千冬
ー!
涙をこらえることに必死で何も聞こえなかった
千冬
おい!莉亜!!
久しぶりに名前を呼んでくれた
俺ははっとした
莉亜(りあ)
あ、ごめん、考え事してた
千冬
そうか
場地
お前も一緒に帰るか?
莉亜(りあ)
いや大丈夫です
ダッダッダ(走る音)
千冬
あ、おい莉亜!!
莉亜(りあ)
ポロッ
涙がこらえきれなかった
夢中で走った
ここはどこだ?
夢中で走りすぎてどこに行ったか分からなくなった
莉亜(りあ)
ポロポロ
涙がとまらない
どうしよう
莉亜(りあ)
フキフキ
莉亜(りあ)
フー
千冬
?あれ?莉亜
莉亜(りあ)
え?千冬?
千冬
なんでお前ここにいるんだ?
莉亜(りあ)
いや、
泣きそうになって夢中で走ったらここに来たなんて言えない
莉亜(りあ)
えっと…
莉亜(りあ)
ちょうおいかけてたらここにきちゃった!!
精一杯の言い訳だ
千冬
…そうか
怪しがられている
莉亜(りあ)
(バレるかな?)
千冬
じゃあ俺は
莉亜(りあ)
あ、うん
ギュッ
ぬいぐるみを抱きしめる
莉亜(りあ)
…
俺はこの時思ってしまった
1番思ってはいけないことを…
莉亜(りあ)
場地され
莉亜(りあ)
あんなやつさえ
いなければいいのに
莉亜(りあ)
はっ
莉亜(りあ)
…
莉亜(りあ)
はぁ
続く