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目を開けると僕は、 かすかに日の光が届くほどの 薄暗くて、綺麗な池の底にいた 僕はいつから ここにいたんだろうか きっと、ずっとここにいる癖に 目覚めるたび僕は、 いつからここにいたのだろう なぜここにいるのだろうという疑問を持つ 僕の日常はこの薄暗くも、 とても静かで綺麗な池の底から 波打つ空見上げ、 そこに咲く花が消えてしまうまで、 ぼーっと眺めては 池の中がさらに青暗くなる頃には眠りについて 目覚めればまた波打つ空を眺める きっとそんな繰り返しを ものすごく長い間してきたんだろう。 また今日も空の花を眺める。 今日はなんだかいつもより空の花がよく見える いつものように波打つ空を見上げていると__ サァッと空の花に影が覗く。 影はしばらくこちらを覗いていたかと思うと ばぁん!ごぼごぼごぼっと その影は沢山の泡に包まれながら落ちてきた 彼は落ちてきた影を優しく 抱きかかえると、落ちてきた 「それ」を水上まで運んだ その時 彼は初めて水上に顔を出した そしてその落ちてきた影はモノではなく生き物のようだった_