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奏 .
奏 .
奏 .
奏 .
奏 .
簡単にリュックにまとめた荷物を背負いながら ゆっくり103号室へ足を進める。
奏 .
奏 .
奏 .
奏 .
奏 .
ここ、か。
103号室
表示を目に止め、足も止まる。
奏 .
静まる廊下に、扉の音が響く。
一歩、病室へ足を踏み入れる。
片方はカーテンが空いていて、ベットが空いているのがわかる。
奏 .
もう片方は、カーテンが閉まっていて__ かすかに人影が見えるような気がする。
もう少し前進し、扉が閉まる。
一歩、一歩。地面を踏みしめて、緊張しながら足を踏み出す。
カーテンの、少し手前。
_____開けたら失礼じゃない?
そう、脳内で訴えてくる。
奏 .
奏 .
目の前に来たとき 実際、開けられぬものだ。
しばらく固まっている奏を気遣うように
カーテンの向かい側の影が動く。
手が、カーテンを掴む。
そして____
カーテンが___
開けた途端、2人の空気は氷と化す。
が、反応を待つように、ベットで上半身を起こしている人は、笑顔で待機している。
奏 .
奏 .
奏 .
逢夢
逢夢
奏 .
逢夢
奏 .
逢夢
奏 .
逢夢
自然と私の口角は、ほぐれていたのかもしれない。
奏 .
それから過ごす中で、あいちゃんと話す時間はとても楽しかった。
けど、私は軽い栄養失調で入院していただけ。
そう長くは、入院していられない。
雪のためにも。
奏 .
逢夢
あいちゃんは、最近元気がない。
奏 .
逢夢
あいちゃんは少し悲しそうな表情を見せたあと、すぐに取り繕う。
逢夢
逢夢
奏 .
逢夢
伝えてなかったんだ そう笑ってみせる。
奏 .
逢夢
奏 .
奏 .
逢夢
私がそういうと、にぃっと無理に笑ってくれた。
逢夢
逢夢
逢夢
逢夢
奏 .
逢夢
奏 .
私が微笑むと、あいちゃんは、自信がついたのか、さっきとは違う、本気の笑顔で笑ってくれた。
奏 .
逢夢
奏 .
逢夢
奏 .
奏 .
逢夢
逢夢
私は最終日の夜、あいちゃんの枕元のテーブルにメモを置いた。
ニーゴの新曲発表の日。
コメント欄は、止まることを知らない。
その日は、そのコメントを見て満足した。
奏が寝落ちしたころ。
逢夢
逢夢