はっ…?
まろがいきなり
意味の分からない事を言ってりうらを崖から突き落とした
メンバーは全員パニック状態
俺が…しっかりしないと…
でも…
足が…震えてる
り…うら…
死んじゃうよ?
ッ…まろ…
お前ッ何やってん…?
…
仕方ないじゃん
仕方ないじゃん
僕がそうしろって言ったんだ
…ッ
ほとけの体が小さく震えてる
まあそうだよね
さっきまで自傷行為をしてたようなメンタルずたずたな人間だし
ねえ
死んじゃうよ?
いむ
ッ…はっ…
りう…ちゃ…ん…
!
いむくん…!
あー
気づかれちゃった
…初兎どいて
ッいややっ
まろちゃん…どうしちゃったん?
知らないよ
知らない
俺が1番知らないッ
何でッ
何でッ何やってんだよッ
死んでよ
あいつの所行かせてあげる
でもさ
やっぱり順番に死んだ方がいいでしょう?
だからどいて
初兎
退くわけッ
良いから退いてよッ
思い通りに動かない体で初兎の手首を掴む
…ッまろちゃっ!
どけッ
ッ…!
ダメ
まろちゃん…動かんで
やッ
はな゛せッ゛
急に視界が暗くなったと思ったら初兎が俺を抱きしめていた
まろッ゛
ッ゛
…アニキッ!
何やッ?
ほとけと一緒にりうら探してきて!
建物の中だからそんなに深くないはず!!
りうら優先してッ!
まろは俺達が何とかするからッ!
ッ゛…わかった
ほとけッ行くぞッ!
え、あ…ぅん…!
はな゛せッ゛
まろちゃんが俺の腕の中で暴れる
まろッちゃん…
暴れてるけど
声を荒げて反抗しているけど
でもね
俺の目には見えてるよ
まろちゃん…
君はなんでそんなに悲しそうなの?
君はなんでそんなに悔しそうなの?
まろちゃんっ…!
まろっ…!
まろっ…落ち着けッ!
ん゙ぅん゙ッ!!
やめぇ゙ッ!
ッ…
きっと
こんなに人格が変わるんだったら……
きっと……ああすれば…
戻ってくる気がする…
ッ…ないっちゃん!
っ?
まろちゃんの事抑えててっ!
っ?ぁ、わかったッ、!
っ…戻ってこいよ、っ
『いふ』
あ…
ここ……
?
久しぶり
っ…おまッ
?
ちょっとッやめてよ
?
僕…もう諦めるから
…なんで
?
……僕の計画は全部崩れちゃった
……そ
?
……反応薄
?
まあ
?
そう言う事だから
?
じゃあね
……
まてよ
『まろ』
まろ
……
計画……どんなだったんや?
まろ
知ってどうするの
どうもしない
ただ知りたい
俺の身体こんなにしといて
タダでは帰さんわ
まろ
……いいよ
まろ
話してあげる
まろ
…最初に君に質問された時
まろ
僕はなんて言ったか覚えてる?
『こいつを利用する』
だったか?
まろ
そう
まろ
君はさ
まろ
きっと…自分の身体を利用されるって思ってたでしょ?
…おん
まろ
僕が利用してたのはね
まろ
君の人格なんだよ
まろ
まあ……正確に言えば
まろ
君のメンバーなんだけどね
……メンバーの呼び方か
まろ
…ふふっ……正解
まろ
『いふ』って呼ぶのはあの子だけでしょ?
まろ
君は『いふ』
まろ
そして僕は『まろ』
まろ
僕の名前と君の名前
まろ
どちらも呼ばれる必要があったからね
まろ
そしたら君っていういい人材を見つけて
まろ
君の脳にありもしない記憶を入れたり
まろ
君の脳から情報を抜いたりしてた
まろ
急に人格が変わった時は僕が脳に情報を入れてた時
まろ
頭が回らなかったのは僕が脳から情報を抜いてたからだよ
まろ
それで本物の自分がどれか分からなくして…
『普通の人間』になりたかったと
まろ
……うん
…
まろ
僕は『普通』じゃないの
まろ
誰からも愛されなかった
まろ
だから君が羨ましいの
まろ
僕と代わってよっ!
まろ
代わらなかったらメンバー殺すから…
っ…おまッ
お前も辛かったんやろ?
まろ
……うん
まろ
羨ましかったの
まろ
ごめんなさい
いいよ
前は…許せないと思った
けどお前の気持ちも分からんくわないから
ただ…いっこええか?
まろ
なに?
次目覚ました時
俺の身体貸してやるから
りうらに謝ってや
ちゃんと『まろ』から
まろ
……わかった
じゃ…謝ったら身体返せよ
行ってらっしゃい
まろ
うん……
っ…!まろちゃんッ
まろ
あっ…
まろ
っ…りうらッどこっ?
?
りうらは今アニキがそこで…
まろ
っ…りうらッ!
うぉっ!まろっ!?
まろ
りうらッ…、
まろ
りうらっ!!
騒がしいなぁ…何
まろ
りうらッ怪我っ
あぁ…大丈夫だよこんくらい
まろ
……りうら
まろ
ごめんなさい
!
いいよ全z
ってまろっ!?
りうちゃん大丈夫…寝てるだけ
ッそ…か…
……後でちゃんと話聞こうね
うん……
…おやすみ…『いふ』