人狼ゲーム〜スノストライアー〜[完]

深澤side

…っか…！ふっか…！

目が覚めた。

そういえば昨日…

昨日の記憶が全然なくて

気づいたら眠っていたような感じだ。

少し小綺麗な感じの広い部屋か。

1番年下のラウールはやはり怖がっている。

そりゃそうだよね。

こんなの普通じゃないから。

試しにジーンズのポケットを触ってみると

入れたはずの携帯が消えていた

プツッ…

人狼ゲームを行っていただきます。

これは遊びでは無いのですから。

即刻、死を与えます。

金属のような硬い素材で作られていて

取ろうとしても取れなかった。

ヴゥー…

ジーーーン…

みんなが一斉に苦しみ出す。

ヴーーン…

首輪がだんだん緩くなってきた。

あともう少しで意識が飛びそうだった。

ジェシーが指を指したところには

起動中であろうカメラが着いていた

そこだけじゃない。

至る所に着いていた。

スタートです。

楽しくて普通な毎日が続く。

そう思ってた俺が馬鹿だった。

こんなゲームに巻き込まれるなんて…

馬鹿げてる。

でも参加するしかない。

だって、死ぬから。

こうなったんだったら

最後までやるしかない。

このクソみたいなゲームを。