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コメント
5件
ロゼ視点
らいと
らいとはそう言って通話をしてきた
俺の返す返事は1つしか無くて
ロゼ
らいと
と、らいとの声は通話越しにかすかに震えていた
ロゼ
何だか少しだけ寒気がした
らいとが指定してきた場所はお互いの家から少し遠くて
やっぱり何か違和感を覚える
突いた頃にはもう夕焼けなど無くて真っ暗で水面に映る月とたまに通る船が明かりを灯すのみ
ロゼ
俺はらいとに会えるのが嬉しくて早くそばに行きたくて揺れる水面を見つめているらいとに駆け寄った
らいと
らいと
らいと
らいと
らいとはいつも見たいにニカッと皆を照らすみたいに笑っていた
けれどそれも何故か少しだけ"無理"をしているようにも見えた
ロゼ
らいと
ロゼ
らいと
やっぱり無理をしているように見える
ロゼは少しだけ何か考える素振りをしてらいとを迷い無き目で見つめた
ロゼ
俺が呼ぶとらいとは少しだけ肩をビクッとさせて
ロゼ
俺がそう言うとらいとは少しだけ目を見開いて哀愁漂う顔を向けて
らいと
ロゼ
らいと
らいと
らいとは言いづらそうに
らいと
と1言告げた
大体そんな予感はしていた
でも
ロゼ
らいと
ロゼはらいとの上着の右ポケットに手を突っ込み合鍵を取ってかららいとの手のひらにそっと乗せて
ロゼ
ロゼ
らいと
なんで別れ話をしたらいとの方が苦しそうなの笑
ロゼ
らいと
ほら、声が上ずってる
ロゼ
ロゼ
ロゼ
ーらいとのこと好きだからー
今は船が通って無くて街灯の明かりしか無くてよく見えないけど
きっとらいとのまぶたの下が赤くなってるのわかるよ笑
ロゼ
ロゼ
ロゼ
ロゼ
だって俺らいとに"全幅の信頼"置いてるんだもん笑そんな簡単には手放せないや
ロゼ
らいと
ロゼ
らいと
ロゼ
全然最後にする気ないけど
らいと
ロゼ
らいと
らいとは1秒だけ黙って恐る恐る手を差し伸べたロゼはらいとをたぐりよせるように熱を帯びたように強く抱きしめた
らいと
ロゼ
船のブザーの音と灯りが通り響き渡るとき、2人のシルエットが水面に浮かび上がった
やっぱりまだらいと俺のこと好きじゃん笑
もう好きでもない奴に俺はそんな"綺麗で眩しい"涙を流さないし
こんなに鼓動が高鳴るはずが無い
頼むから
俺、もっと魅力的になるように努力するしらいとのこともっと理解できるようにするから
そんな悲しむ顔させないように頑張るから
また戻っておいで
ー俺いつでも"迎え"に行くからー
続く
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