やって良いこと 悪いこと

受験生だけど 勉強する気起こらなさすぎて 物語の書き溜めしてる

これで忙しい時期にも 物語出せるね

ただのドッキリのはずだった

ドッキリして ネタばらしして 数日後に動画公開

それだけのはずだった

何となく危険な気はしていたが

ここで反対して つまらない人だと思われたくなかった

こうしてマ○クラ(偽)企画と称して 動画撮影が始まった

ターゲットはるぅとくん

人一倍繊細な彼だから 僕はるぅとくんを心配していた

あっという間に撮影終わった

なんだかどっと疲れていた

不安になってころちゃんに LINEを送ったが

なんだか烏滸がましい気がして 直ぐに取り消した

1度ネガティブ思考になると いつまでも抜け出せないのが 僕の悪い癖

リスナーさんにも メンバーにも内緒だが こんな時はカッターに頼るに限る

どれだけ時間が経ったか分からない

気付けばあたりは赤く染まり 涙で顔が濡れていた

心配をかけないよう なるべく平静を装うが

無意識に声が震えてしまう

大量に出血したせいか 貧血になり意識が途絶えた

突然ジェルくんから電話がかかってきた

家の前に来たのは良いものの 問題は鍵が開いているかどうかだ

なんだか嫌な予感がした

玄関の扉を開けると みるくんがお出迎えしてくれた

いつもより落ち着きなく 俺の周りを行き来していた

まるで飼い主を 救っくれと言っているかのように。

作業部屋に向かうと みるくんも後をつけてきた

そして作業部屋の前に立つと

確かに血の匂いがした

人間を遥かに超越した 嗅覚を持つこの犬は

俺が家に着くずっと前から 匂いを察知していたのかもしれない

返事は無い

そう言ってなーくんは 部屋を後にした

いつまでもリーダーに頼ってばっかりで 一人じゃ何も出来ない

自分の弱さに呆れた

突然なーくんから 電話がかかってきた

嫌な言い方だが 6人だった時ですら あまりアポ無しに電話を かけてくることはなかった

何か重大なことが 起こっているのかもしれない

活動に支障？

なーくんはこちらに 心配がかからないよう 努めて明るい声で 話しているようだったが

なんだか空元気というか 心底にある感情を 押し殺しているように感じた

元々なーくんのリスナーだった 僕にしか気付けないような そんな些細な違和感があった

こんこん

赤く染ったベッドを見て 皆硬直していた

ドッキリの動画はボツになり 後日 高級寿司を奢ってもらいました By黄