美夏
(交換生、かぁ)
來未子
……
美夏
(隣の席…)
美夏
よろしゅ、來未子さん
來未子
よろしくお願いします…
…あ、美夏
今日日直なんだし、学校の案内してやってくれ
美夏
ええですよ
美夏
(何時がいいかな、放課後…?)
美夏
放課後でええ?
來未子
はい、大丈夫ですよ
希咲羅
……
耀 來未子さんと隣の席になった
目元近くまで伸びた前髪から除く 黒髪は
"誰か"と雰囲気が似ている ような気がしたけれど
頭にモヤが掛かったように 思い出せない
誰だろうか
なにか、身近な_____…
美夏
(…誰や?)
美夏
はぁ、
結局あれから考えていたものの
特に何も思い出せず、進展も無かった。
そして、あっという間に 放課後がやってきた。
HRが終わり、各々が帰りの準備を 行ったり、教室に残り談笑したり。
帰る前の、夕暮れ時を楽しんでいた。
美夏
それじゃあ、案内すんで
美夏
來未子さん
來未子
はい、よろしくお願いします
美夏
それで、あそこが……
美夏
(…何や、思ったより普通やったな)
正直不安だった。
2人きりで案内するのは…。 相手は人型の妖だと 疑われているのだから。
でも、先程から少し隙を見せつつ 警戒しているが、襲ってくる様子は無い
空は段々グラデーションになり 廊下に人が居なくなっても。
美夏
(やっぱり、初日は流石に襲ってこんか?)
美夏
(妖にも常識はあるんか…)
美夏
えっと、それでこれが最後な
美夏
ここが、美術室で…
美夏
今日は部活動が休みらしいけど、美術部が活動しとるよ
美夏
美術の授業を
行うんも、ここや
行うんも、ここや
來未子
なるほど…
來未子
ありがとうございます
美夏
ええよ、これぐらい
來未子
…それでは、お礼に
來未子
█させてくださいね
美夏
…はっ?
前言撤回。
ヤベェやつやったわ