頼んだカクテルも飲み終わる頃
美月
美月
相澤消太
相澤消太
なんでだろうか
消太が持ち込んだあの条約に賛成したはずなのに
少し心臓がチクリと痛んだ
美月
相澤消太
相澤消太
彼は不思議だ
長年一緒に居るはずなのに、 彼の考えている事は全く分からない。
美月
美月
美月
相澤消太
相澤消太
美月
相澤消太
美月
沈黙が流れる
普段から私たちの間に沈黙は多かった
けれど、この沈黙はいつもより息苦しかった
相澤消太
そう言って、彼は帰る準備を始めた
このまま外に出れば
彼と一緒にバーを出れば
もっと話せるのだろう
いつもならもっと話したいと思っていた
けれど今は
美月
美月
相澤消太
相澤消太
美月
1人、歩いていく背中を見送った
一緒に帰ればよかったという後悔が渦巻く
美月
ルカ
言ってはない
彼のこと好きだと言ってない
けれど、この人にはバレているのだろう
美月
美月
美月
ルカ
俯いて
少し悲しい顔をしていた
これは聞いちゃいけない事だったのかもしれない
ルカ
美月
美月
美月
最初は平気だった
彼のことなんて元からあまり知らなかったから
もっと知りたいと思うなんて、 条約を結んだ時は考えもしなかった
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