【三分の一の糸】
プツン _
玲王
玲王
玲王
玲王
いつもの日常
玲王
凪
玲王
凪
なんの感情も抱かない
ドッ ...!
玲王
凪
ドッ
ガンッ
玲王
凪
普通の友達
なんでも話せて
なんでもできる
俺らなら
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
付き合って
それでも関係は終わらなくて
友達みたいなカップルで
男同士だけど
そんなの気にしたことなんてねぇし
でも
凪
潔
玲王
凪
潔
潔
凪
玲王
ずっと一緒にいて
ずっと離れないと
思ってたのに
凪
玲王
凪
凪
凪
玲王
チュッ...
バタンッ
玲王
玲王
好きじゃないくせに
俺の事なんてとっくに冷めたくせに
それでも諦めたくなくて
別れたくなくて
自分からは離れたくなくて
いっその事振ってくれたらいいのに
って
何度繰り返したことか...
< んあッ♡
<あッなぎ...ッ!イく...ッ♡
<ん、い〜よ...
ギュッ 布団 掴む
玲王
玲王
玲王
家を出る時には
「遅れるから先寝てて。」
帰ってくる時には
「今玲王寝てるから大丈夫〜...」
って
< ああ " ッッん!♡♡
ビクッ...!
ガサゴソッ
ゴクッ
玲王
睡眠薬で何とか寝て
少しでもいいから
気を紛らわせたくて
起きたら君が隣にいて
昨日の夜のことなんて
何事も無かったかのように
眠っていて
玲王
何度言っても君は起きたりしない
ただただ眠っているだけ
まつ毛が長くて髪質が綺麗で 顔が小さいのに
ガタイは良くて
全てが整っている君が
どうしても憎めなくて
凪
玲王
泣きそうな顔をして
それでも必死に笑顔を作って
玲王
凪
ザクッザクッ
凪
玲王
玲王
凪
話しかけられても
泣きそうになるから
あえて遠ざけて
パクッ
玲王
凪
向かい席で一緒に食べても
無言で
トーストで美味しくなるように 焼いて
それでも味がしなくて
凪
いつも言ってくれていた
君の美味しいも最近は 口にしてくれない
凪
玲王
凪
玲王
チュッ
凪
バタンッ
ズザザ... 体が崩れる
行かないでって心の中で叫んでも
口に出さなきゃ意味が無い
そんなことは分かってる
でも いざ言うのは怖くて
離れたくない
玲王
馬鹿だとおもう
何度も何度そんなこと思って
思ってるくせに言わない
ちゃんと言えばいいのにって
分かってる
浮気されて傷ついて
傷ついてるくせに依存して
離れたくなくて
離れられなくて
玲王
ポタポタポタ _
絶対しないと思ってた
できないと思ってた
したくないって
これだけはしないって
何度思っても
結局してしまう
いつもそうだ
凪
玲王
凪
玲王
凪
凪
玲王
トントンッ
トッ_
玲王
ドンドンドンッ
凪
玲王
怪我すんなよって言われても 怪我しちまうし
凪
凪
凪
凪
玲王
凪
作り笑顔すんなって言われても にこにこしてたり
玲王
凪
凪
玲王
玲王
凪
玲王
まだ浮気されてるって 気づいていなかった時だった
今だったらそんな事言わない
その時はまだ信頼して
浮気に対してまだ何も思わなくて
君が浮気するって思いもしなかった
プツン_
シュッシュツッ ポタ....._
自分の生きる道には凪が 必要なんだって
いつでも凪がいれば他なんて どうでもいい
そんな彼が浮気して
浮気してるくせに優しくして
上手く隠そうとして
結局隠せてなくて
嫌いになりたくても 嫌いになれなくて
その原因は自分で
どうしても好きで好きで大好きな
彼をどうしても憎めなくて
何度も何度も嫌いになれたらって
そんな自分が彼よりずっと_ 嫌いで嫌いで大嫌い
シューッ...ザクッ!... ポタポタポタ..._
玲王
マキマキ ... 包帯
リスカして包帯して 朝君より早く起きて
夏なのに長袖を腕に通して
傷を隠す
俺が自分の腕に傷をつける理由は
悔しいから逃げたいから 傷付けて癒して欲しいから
そんなもんじゃなくて
夏なのになんで長袖着てるのって
聞いて欲しくて
そうしたら少しでも 俺の事見てくれてるんだなって
でも実際
彼の目にはいつも潔ばっか移ってて
俺に目すら向けてくれなくて
長袖のことも気づいてくれなくて
辛くて苦して寂しくて
玲王
睡眠薬も使いすぎて
1粒じゃ足りなくて
日に日に増えていって
それでやっとのこと眠りについて
凪
玲王
玲王
凪
玲王
凪
凪
チュッ
こんな愛が薄っぺらいキスでも
俺は嬉しいと思って
金だって彼の為になるならって
でも、日に日に金が欲しいって せがまれて
何円?って聞いても
最初 20万だったくせに
30、40、50、60って
最終的には100万って
あんまりないだろ 100万貸してほしいって
俺は 所持金は0で
銀行の金も全部あげて
どうせ 金ほしいって言われるなら
自分の持ってる金 全部あげて
それでも貸してほしいって
一体何使ったらそんな 大金なくなるんだよって
俺は体を売って
バイトも色々探して
熱が出ても家で出来る仕事して
それで何とか生きてる
最初は
ラブホって初めて来たなってだけ
おっさん達ともヤって
80万出してもらって
それでも1日じゃ足りなくて
1日で2人とヤって
徐々に増えていって
俺の腰も もう持たなくて
そういえば最初
凪とはヤったこともなかったな
俺が怖いからって
ずっと とかすだけで
挿れはしなくて
何度か試みたけど
やっぱり怖くて
好きな人と繋げるのにって思っても
やっぱり怖くて
手が震えて
それで凪も今日はやめよっかって
それで 溜まったせいか
セフレを家に呼んで
俺が寝てる間とか俺が出かけてる時とか
最初は全然気づきやしなかった
昔は隠すのは上手かったくせに
浮気してからは
全然バレバレで
堂々とやってるのか?と思うほど
これでも耐えてきたんだぞって
自分を誇りたかった
玲王
凪
チュッ
玲王
バタンッ
キーーーーーーーンッッ
玲王
急な痛みだった
声が枯れるほど叫んで
それでも彼には届かなくて
ただの変態おっさんとヤったことを思い出して
キスをされたのは凪だって
分かってたのに
おっさんと重ねて
背筋が凍るような吐き気がして
ドアが閉まる途端に耳鳴りがなって
もう 生きててもいいのか
プツン_
俺の中での最後の糸が突然
なにかに弾け
糸が綺麗に切れる音がした
玲王
ガサッ
トットットットッ_
ピロンッ
トコッ...トコッ...トコッッ......
玲王
金持ちおっさん
金持ちおっさん
玲王
金持ちおっさん
玲王
玲王
金持ちおっさん
14時間後
玲王
ゴチュンッッ!!!
玲王
何度も何度もヤって
飛んでも奥に挿れられて
起こされて
そんなことを繰り返していたら もう一日は終わってて
それでもこの人は終わらなかった
まあそうだよな
" なん時間でもシていいので "
" くれる分だけください "
って
壊れるほどイかされて
時には寸止めされて
全部のプレイを全部この14時間で
全てヤりとげた
14時間もヤっていれば
俺の弱いところなんて
もうとっくに分かっているはずだ
10時間後
玲王
24時間もしていて
いい天気だなーって伸びをしながら動けると思うやつはバケモンだな
と思うほど何度も突かれて
何度もイかされて
弱い所もずっと弄られっぱなしで
言葉責めもディルドも放置も
目隠しも もちろんレギュラーも
乳首攻めもエロせくも
その他諸々
全部そいつは俺にヤらせてきて
そういえば金!
俺は重い体で
何とか時間をかけて起き上がる
1億以上はあった
これで彼も生活にも困らないはずだ
俺は何とかベッドから起き上がり
重い足取りで
階段をおりた
もちろん 転びそうになったけど 手すりで
なんとか 危機を逃れられた
トコッ__トコッ___.....
玲王
俺は枯れるほど喘いだから
声はハスキーを超えた 本当に聞こえにくい
声になってしまった
俺は手紙を机に置いて
何束のもの花を机に置き
バタンッ
家を出た
玲王
俺の人生はそんな過激じゃないはず
DVとか全くないし
ただ金の関係はあったけど
それでも彼への愛は変わらない
でも彼からの俺の愛は
きっと他のやつに変わっている
いや、確実に
最後に声は聞きたかったけど
最後にキスはしたかったけど
最後に君とデートに行けたらなんて
最後に心配はして欲しいかったけど
玲王
泣いたらダメだ
泣いたって無駄
もう凪は来ない
最期にッ
玲王
もう一度 愛して欲しかった
グシャッ
END
続きは凪視点
ー玲王から凪への花束ー
999本の薔薇
「何度生まれ変わってもあなたを愛する」
紫のヒヤシンス
「ごめんなさい」
ブーゲンビリア
「永遠の愛」 「あなたしか見えない」
マリーゴールド
「変わらぬ恋」
ブライダルベール
「貴方の幸せを願う」
コメント
2件
本当に高橋様、あなたは天才ですか?! 本当に表現の仕方とか天才すぎます!! めっちゃ尊敬しかないです!