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【エピーソード補足&解説・※ネタバレ注意】 ナンパ男→前編から出てきた彼はエドワードとグルで、元々彼の指示に従って意図的に優をナンパした。(後にエドワードと共に警察に連行され、ニュース速報でエドワードとグルで行動していたことが発覚され、それを見ていた優は酷く幻滅し、泣きそうになったのだそう。)
優ちゃんは人並みの女の子やね〜
⚠苦手な方はブラウザバックを!⚠ 後編
花園 優
声の正体は、エドワードさんだった。
グリム
エドワード・プリングス
エドワード・プリングス
エース・トラッポラ
エドワードさんは困惑していた。そりゃそうだ。そもそもフラワーガーデンというのは花を観賞するところなのに、そこで夜遅くにお菓子やパンを食べまくってるんだから…
デュース・スペード
???
???
デュースが事情を話す前に、遠くから聞いたことのある男の人の大声が聞こえた。多分大広間からだろう。
エース・トラッポラ
エースに続き、私とデュース・グリム・エドワードさんは大きな窓からこっそりと声のする方を覗いた。
花園 優
そう、大声を上げている人の正体は "シルバー先輩"だった。
幸い、このフラワーガーデンと大広間はかなり距離が遠いから気づかれなかった。
ただ、ここをどう切り抜けるかだ。 大広間に私達が居なかったら、間違いなく次はフラワーガーデンを確認するだろう。
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
花園 優
エースは小声で私を責める。まあ明らかにそうだよね。あの二人とはリリア先輩とシルバー先輩のことだ…。見つかったら間違いなく殺される…
デュース・スペード
花園 優
花園 優
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
花園 優
グリム
エドワード・プリングス
グリム
花園 優
私はグリムの考え方にサラッとツッコミを入れた。私たち…命知らずなのかな…
グリム
グリムの妄想の中 (※全てグリムボイスです)
グリム
シルバー
エース・トラッポラ
エドワード・プリングス
花園 優
シルバー
デュース・スペード
シルバー
グリムの妄想終了
グリム
グリム
エース・トラッポラ
花園 優
エース・トラッポラ
グリム
エドワード・プリングス
デュース・スペード
花園 優
私は白目を向きながらそう思った。
デュース・スペード
エース・トラッポラ
花園 優
エドワード・プリングス
花園 優
シルバー
エース・トラッポラ
終わった…シルバー先輩にフラワーガーデンを突き止められた。入口の方はシルバー先輩が居るから行けない。
エドワード・プリングス
花園 優
手を差し伸べてくれるエドワード先輩に胸がドキドキしながらも、私はその手を繫いで出口に向かい、無事抜け出せた。
エースとデュースとデュースに抱っこされているグリムがその背中について行こうとしながらも、シルバー先輩の余りの足の速さに捕まってしまい、私達は引き返すことが出来なかった。
シルバー
エース・トラッポラ
エースは、出口に行こうとしているシルバー先輩の右腕を掴んだ。
花園 優
エドワード・プリングス
エドワードさんと私は出口の右にある 小さな森の中へと入っていった。
一方その頃…
シルバー
エース・トラッポラ
俺はエース、珍しくシルバー先輩が動揺している。けど先輩は抵抗せず足も手も止まっていた。そんな中左腕を掴んでいたデュースがこう言った。
デュース・スペード
シルバー
グリム
シルバー
エース・トラッポラ
デュース・スペード
俺とデュースは咄嗟に掴んでいる手を離した。
グリム
シルバー
エース・トラッポラ
デュース・スペード
シルバー
俺たちはシルバー先輩の話を聞きながら、フラワーガーデンを抜け出して森の方に走った。
一方その頃‥
花園 優
沢山走ったからおかげで私とエドワードさんは息切れで体が熱い。
エドワード・プリングス
エドワードさんは涼むために、自身のTシャツをお腹に出したときだった。
花園 優
エドワード・プリングス
このとき私はとんでもないものを見てしまい、震えが止まらなかった。
エドワードさんのお腹には、猫の爪で引っ掻かれたような痕があったからだ。
爪の形を見てすぐに分かった。これは昨日の夜グリムが男に引っ掻いた痕だと。
グリムの爪痕は少し特殊な形をしているから、分かったかもしれない。 けど…
花園 優
花園 優
エドワード・プリングス
花園 優
エドワードさんの優しい言葉にはもう ときめきも感じられなった…ただただ震えが止まらないまま、私が後退りをしながらも、彼は笑顔で迫っていき、ポケットから血のついた包丁を取り出した。
一方その頃‥ 俺たちは我武者羅に走りながらシルバー先輩はエドワードさんについての事を話してくれた。
エース・トラッポラ
デュース・スペード
シルバー
エース・トラッポラ
シルバー
デュース・スペード
シルバー
グリム
シルバー
エース・トラッポラ
シルバー
俺はシルバー先輩の顔を指差した。 シルバー先輩は呆れながらも目を閉じて顔に貼ってあった絆創膏を2つとも剥がした。けど、それは打撲の痕でグリムが引っ掻いた痕なんかどこにもなかった。
グリム
デュース・スペード
シルバー
花園 優
エース・トラッポラ
左端から監督生の悲鳴が聞こえた。まさか…
花園 優
エドワード・プリングス
花園 優
私は助けを呼ぼうと大声を上げたら エドワードさんに押し倒され、口封じされた。
私は酷く落ち込んだ。もう私が知っているエドワードさんじゃない…ただの殺人鬼だ。私の目からは涙がポロポロと流れた。
デュース・スペード
グリム
遠くからグリムとデュースの声が聞こえる。幻聴かな?
花園 優
花園 優
エドワード・プリングス
エドワード・プリングス
花園 優
エドワード・プリングス
気が狂っている…私を口封じしただけじゃ無くて、全ての事件の真犯人がこいつだったんだ…
エース・トラッポラ
グリム
デュース・スペード
シルバー
デュース・スペード
俺は口封じされている監督生を目撃した。俺たちはすぐ助けようと足を走らせたが、シルバー先輩に追い抜かれた。
花園 優
私は目を瞑り、殺人鬼は包丁の先を私に向けて、今刺される時だった。
あれ?殺されていないし、刺されてもいない。目を開けると、エドワードさんの手に包丁は無かった。それどころか包丁は吹っ飛んで転がり、私の真横には険しい顔のシルバー先輩が立っていた。
シルバー先輩が包丁を足で振り払う格闘らしき技をして、吹っ飛んだのだろう。
シルバー
エドワード・プリングス
シルバー先輩は足蹴りでエドワードさんの胸に当たり、エドワードさんは包丁と同じく無様に吹っ飛んで転がった。
シルバー
花園 優
花園 優
シルバー
シルバー先輩は私の方を向き、しゃがんで様子を確認してくれた。このとき私は思った。私は"エドワードさんの何を好いて、シルバー先輩の何を嫌っていたのだろう"と。
エドワード・プリングス
エドワードさんは起き上がって別のポケットからまた同じ包丁を取り出した。 どんだけストックしてんのよ…
花園 優
シルバー先輩は私の言葉に後ろを振り向き、殺人鬼は走って包丁をシルバー先輩の顔辺りに横切ったとき、先輩は見事にそれを避けた。
エドワード・プリングス
シルバー先輩は私に被害が被らないよう殺人鬼が吹っ飛んだところに走っていき、殺人鬼はそれを追いかけた。
エース・トラッポラ
シルバー先輩と殺人鬼の戦闘を漠然と見ていたところで、横からエース達が私の方に駆けつけてくれた。
デュース・スペード
花園 優
グリム
一方シルバー先輩は殺人鬼が横切ったり本人に刺そうとしている包丁を体を使って全て避けきっていた。
ついにシルバー先輩は殺人鬼に向けた背中を振り返り足の肘で包丁を持っている殺人鬼の左腕を攻撃した。殺人鬼が持っていた包丁は地面に落ち、もはやアクション映画を見ている気分だった。
デュース・スペード
エース・トラッポラ
見ているエースは呆れており、その横のデュースはシルバー先輩に憧れの姿勢をとっていた。
シルバー
シルバー先輩は最後に右手で殺人鬼の首を手刀打ちし、殺人鬼はその場で気絶した。言わば"空手チョップ"だ。
警察
殺人鬼を気絶させた後、警察が複数人走ってきた。
シルバー
警察
警察はシルバー先輩の言葉に戸惑いながらも、殺人鬼を捕らえた。
警察
警察
花園 優
さっき会った警察に私達は怒られながらも、これまであった出来事を説明した。ちなみに、シルバー先輩が殺人鬼を気絶させたことは言わなかった。
シルバー先輩は警察に事情を説明している私達を森の中でずっと待ってくれていた。説明が終わった後、彼の仏頂面な表情とは裏腹に
シルバー
と優しい声色で言い、先輩は後ろを振り返って元来た道を進んでいった。 私達もそれについて行った。
デュース・スペード
エース・トラッポラ
歩きながら、私はデュースからシルバー先輩のこれまでの行動について色々聞いた。
花園 優
グリム
エース・トラッポラ
デュース・スペード
シルバー
話に入るシルバー先輩は右ポケットの中から昨日貰った防犯ブザーに似たものを取り出した。
シルバー
花園 優
デュース・スペード
エース・トラッポラ
シルバー
花園 優
私の顔を見るシルバー先輩に私は目をそらしながら言った。
シルバー
先輩は驚いたのか、目を見開いていた。
花園 優
シルバー
シルバー先輩は自分の頭に左手を置いていた。まるで自分が申し訳無かったかのように…💧
エース・トラッポラ
花園 優
シルバー
シルバー
シルバー
シルバー
花園 優
私はその人の優しさに思わず涙が出そうになった。お礼も謝罪もしたいのに、中々言葉が出ない…
前にいるエースもデュースもグリムも…皆黙り込んでいた。
こうして、私達4人と1匹は210号のグランピングに戻った。
グランピングの中に入った後、中にいたリリアさんに全ての事情を話した。
その後私達は…
花園 優
デュース・スペード
エース・トラッポラ
グリム
私とデュースは土下座をしながら大きな声で二人に謝り、グリムとエースは素っ気ない態度で二人に謝った。
シルバー
シルバー先輩は戸惑いながらも許してくれて、優しい言葉までかけてくれた。 何でこの人を疑ったりしたんだろ……
リリア・ヴァンルージュ
リリア・ヴァンルージュ
リリア先輩は呆れながらも私達を許してくれた。
リリア・ヴァンルージュ
エース・トラッポラ
シルバー
リリア・ヴァンルージュ
シルバー
エース・トラッポラ
グリム
花園 優
デュース・スペード
花園 優
私は、好きだった人に殺されかけてテンション爆下げだったが…焼肉を美味しく食べる皆の笑顔を見たら私も元気が出てきて、事件のことなんてもうどうでも良くなった。
エース・トラッポラ
デュース・スペード
グリム
花園 優
次の日の朝、私達は210号のグランピングを出ていき、シルバー先輩達とは別行動だ。
そこで来たのがこのお土産屋!!
花園 優
私が気になったのはお土産屋さんの向こうにある神社だった。お土産ちゃうんかい!
花園 優
エース・トラッポラ
花園 優
煽ってくるエースに対応した後、私は向こうの神社に一人で行った。
花園 優
私は目の前のお寺に5円玉を入れて、上の鈴を鳴らし、お辞儀を2回して手を叩き、願い事をした。
花園 優
願い事をしたら手を叩いて、また2回お辞儀をして帰ろうとしたとき
巫女
花園 優
花園 優
巫女
花園 優
花園 優
花園 優
花園 優
巫女
花園 優
巫女
花園 優
花園 優
そのあと私達はバスに乗り、無事寮に帰ることができた。ゴールデンウィークが終わったあと、また学校に行くことになり、新たな憂鬱が生まれた。
花園 優
昼休みに私はお守りが2つ入った紙袋を持って2年生の教室にお邪魔している。シルバー先輩に渡そうと思ったのに、辺りや教室を見回しても当の本人がなかなか見つからない。
周りの人に聞けば?とも思うだろう。 ごめん、生憎私は人見知りだから他人とはうまく喋れない!!
花園 優
私はさじを投げて一年の教室に戻ろうとした時だった。
花園 優
花園 優
花園 優
私は振り返って、慌ててシルバー先輩に声をかけた。
シルバー
花園 優
花園 優
私は緊張しながらペコリとお辞儀をした後、持っている紙袋をシルバー先輩に渡した。
シルバー
花園 優
シルバー
花園 優
シルバー先輩は紙袋の中身を開けて銀色と黄緑色のお守りを取り出した。
シルバー
花園 優
シルバー
シルバー先輩は2つのお守りをまた紙袋の中に入れた。そしたら彼は私に微笑んでこう言った。
シルバー
花園 優
花園 優
私はこの時、心臓が何かに突き刺さったようなそんな感覚がした。
シルバー
シルバー先輩は気にかけてくれているけど私は今それどころじゃなかった。多分頬が赤くなりすぎて頭から蒸気出てたと思う。
花園 優
花園 優
シルバー
私は恥ずかしながら両手をシルバー先輩の方に向けて、後ろを振り向き無我夢中で一年生の教室に走って行った。
花園 優
花園 優
そう思って私はルンルンとした気持ちでガッツポーズをとった。
シルバー
シルバー
俺は監督生から貰った紙袋を見て、そう思った。
リリア・ヴァンルージュ
『優のときめく恋心』 後編終了
おしまい