この作品はいかがでしたか?
203
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⚠︎死ネタを含みます⚠︎
⚠︎潔凛地雷は注意⚠︎
⚠︎アニメ軸に沿った内容です⚠︎
君は、気づいていたかな。
「潔?」
「どうしたの、凛。」
俺の目が、だんだん見えなくなっていっていることに。
俺と凛は恋人だった。
俺が凛に惚れて、告白をし、付き合うことができた。
しかしある日から、俺の視界はぼやけ始める。
医者からは、今の医療技術では治療は難しいと言われた。
ドナーが見つからない限り、視界が回復することはないらしい。
徐々に見えなくなる目。
回復は望めない。
いつか、視界は完全に消えてしまう。
それでも、俺は目が見えなくなる最後まで、凛とサッカーを続けることを決めた。
目がうまく見えなくても、凛との毎日は幸せだった。
俺は目が見えていないことを悟られなうよう、今まで以上に努力を重ねた。
サッカーでも、凛との関係でも。
だからあの日、凛が外でデートをしようと言ってくれた日、本当に嬉しかったんだ。
お互いの貯めてきたポイントを使って、俺たちは久しぶりに外に出た。
久しぶりの外の世界は楽しくて、なんだか新鮮だった。
凛が隣にいると思うと余計幸せで、このまま時が止まればいいのにと、柄でも無いことを考えた。
幸せだった。
言葉では言い表せないほど。
でも、その時は突然に訪れる。
不幸な事故だった。
居眠り運転だったそうだ。
あの時、あの場所を通らなければ。
もっと早く、トラックに気付いていれば。
犠牲になったのが俺であれば。
凛はもう、帰ってこない。
凛の手を握ることも、
凛の声を聞くことも、
凛を力いっぱい抱きしめて、「愛してる」と伝えることも、
俺にはもうできない。
「お前か、潔世一って奴は」
凛の葬式で突然声をかけられた。
凛の兄の、糸師冴だった。
「凛の目玉を貰ってほしい」
冴はそう言った。
冴は俺に話した。
凛は、俺の目が見えなくなっていっていることに気付いていたこと。
それでも隣にいようと決めたこと。
自分が潔を守ると誓ったこと。
そして、
凛は心の底から、俺を愛していたこと。
涙が、止まらなかった。
俺は今まで、なんて素敵な恋人と一緒にいたのだろう。
「愛してる」って、そんなの、俺も一緒だよ。
俺は、もう何も見えなくなった目で泣き続けた。
その10数日後、俺は視力を取り戻しつつある
「潔」
「蜂楽」
「潔の目、凛ちゃんと同じ色だね」
凛、俺さ、凄く嬉しかった
やっぱ、バレてたんだね、目、見えてないの
それでも、俺の恋人でいつづけてくれてありがとう
凛は俺といるとき、あまり喋らなかったから、感情を読み取るのが難しかった
でも俺のこと、ちゃんと愛してくれてるのはすごく分かってたよ
俺はもう、凛とサッカーをすることはできない
でもこの目で、俺は世界一のストライカーになるから
待っててね、凛
俺は、もう返信が二度と来ることのないメッセージを凛に送る
コメント
8件
初コメ失礼します! さいこーです😭