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御影玲王

(…あれからどれくらい経ったんだ…?)

御影玲王

(…もう随分長く歩いてる気がする…。)

御影玲王

…(ピク

御影玲王

…!

御影玲王

(…子供の泣き声…?)

男の子

うぅ…ッ、グス…

男の子

ぅ、うぅ”ッ…

御影玲王

…どうしたんだ?

男の子

…!

男の子

…お兄さん…誰…?

御影玲王

俺は御影玲王…!玲王でいいぞ!

男の子

玲王お兄さん…。

男の子

僕、迷子になっちゃった…。

男の子

どうすればいい…?

御影玲王

迷子になったのか…。

御影玲王

自分の名前分かるか?

男の子

…分からない…。

男の子

…名前なんて呼ばれた事ないから…。

御影玲王

…呼ばれたことがない…?

御影玲王

(…虐待か…?)

男の子

ねぇ…、お兄さんが名前付けて…?

御影玲王

俺が?

男の子

…うん。

御影玲王

俺ネーミングセンス無いけど…。

男の子

それでもいい。名前が欲しい…。

御影玲王

わかった…!

御影玲王

じゃあ渚(なぎさ)って言うのはどうだ?

男の子

渚…!女の子みたいな名前だね。(ニコ

男の子

…でもとっても素敵な名前…!

御影玲王

だろ!(ニッ

御影玲王

渚、聞いてもいいか?

男の子

なぁに?

御影玲王

家に居た時、お母さんやお父さんに怒鳴られたり叩かれたりする事はあったか?

男の子

…そんなのしょっちゅうだったよ!

男の子

でも、お母さんとお父さんは皆そうだって言ってた!玲王お兄さんもそうなんでしょ?

御影玲王

…!

御影玲王

(…やっぱり虐待だ…。)

男の子

玲王お兄さん…?

御影玲王

…それは”普通”じゃないよ。

男の子

え…?

御影玲王

普通は、こうやって撫でて

ナデナデ

男の子

…!

御影玲王

抱き締めるものだ

ギュ

男の子

…お兄さんあったかい…

男の子

お母さんとお父さんにはこんな事されたこと無かったなぁ…。

御影玲王

…ッ

御影玲王

…俺もだよ…。

ギュウ…

男の子

…!

男の子

…お兄さん

御影玲王

…?

男の子

よしよ〜し、いい子いい子

ナデナデ

御影玲王

…ッ!

男の子

…お兄さん凄く苦しそう…。大丈夫?

男の子

僕とぎゅーする…?

御影玲王

…ッ、あぁ…。

ギュー

男の子

…お兄さん、僕ね…。

男の子

あのお家に帰りたくない…。

男の子

…だってあれが普通じゃないことだって分かったから…。

御影玲王

…うん。

男の子

僕と一緒に生きてくれない…?

御影玲王

…うん、良いよ。

御影玲王

俺と一緒に逃げよう。

御影玲王

…俺も、帰りたくない…。

男の子

…うん!

御影玲王

(…でも何処へ行けばいいんだ…?)

御影玲王

(…俺にはもう居場所なんて…_)

玲王…_?

御影玲王

…!

御影玲王

…凪…。

凪誠士郎

えッ、何で泣いてんの…?

凪誠士郎

と言うかその子は…?

凪誠士郎

…今夜の10時だけど…。

男の子

お兄さん、僕ね…。親に捨てられたんだ。…迷子になんてなってない。

凪誠士郎

…ぇ、捨てられた…?どういうこと…?

男の子

玲王お兄さん、嘘ついてごめんね。

男の子

…捨てられた事、認めたくなかった…。……愛されてるって信じたかった…。

御影玲王

…ッ

御影玲王

大丈夫だ…。

御影玲王

俺が…ッ、親の代わりに育てるから…!

凪誠士郎

…??(全然状況が飲み込めない)

凪誠士郎

…まぁとにかく家来なよ。

凪誠士郎

家親居ないし。

御影玲王

…ありがとな、凪…。

御影玲王

…迷惑ばっかかけて悪い。

凪誠士郎

別にいいよ。俺が好きでしてる事だから。

凪誠士郎

君、名前は?

男の子

僕の名前は渚!

男の子

玲王お兄さんが付けてくれたんだ!(ニコ

凪誠士郎

なぎさ…?

凪誠士郎

ふッ…

凪誠士郎

玲王らしい…(笑

御影玲王

わ、笑うな…ッ!!///

男の子

お兄さんの名前はー?

凪誠士郎

凪。凪誠士郎。

男の子

凪って僕の名前と似てるねー!

なぎ なぎさ

男の子

うーん…

男の子

あっ…!

男の子

もしかしてこの名前付けたのって、このお兄さんの事が好きだから!?

御影玲王

ちっ、違う…ッ!!/////

男の子

そっかぁ!!(ニヤ

凪誠士郎

へぇ〜(ニヤ

御影玲王

笑うな…!!///

凪誠士郎

まぁ取り敢えず家行こ。

凪誠士郎

早くしないと風邪引くよ。

男の子

はーい!

御影玲王

…ありがとな。

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