一時間程経ち、未怜が目を覚ました───
瀬戸奏多
大丈夫か?
神志那未怜
大丈夫…
瀬戸奏多
なわけねぇだろ
神志那未怜
戻ろ?だいぶよくなッ…
また無理をしようとする未怜にKissをして黙らせた───
瀬戸奏多
愛海!体温計貸して
宮村愛海
はい
愛海から体温計を受け取り未怜に測らせた──
"39.9℃"
瀬戸奏多
愛海!車出せる?
宮村愛海
いいよ
瀬戸奏多
未怜の家まで送って
宮村愛海
わかった!ちょっと帰る準備しておいて?耀と埜田先生に話してくるから
瀬戸奏多
わかった
不安そうに俺を見つめる未怜の頭を優しく撫でた───
愛海に未怜の家まで送ってもらい帰ってきた───
先に未怜をベッドに寝かせた
未怜の横に座り
瀬戸奏多
俺今日からしばらく泊まるから
神志那未怜
え?
瀬戸奏多
なんで言わなかった?
神志那未怜
え…
瀬戸奏多
怜哉さんから全部聞いた
瀬戸奏多
お前が一人で抱えることじゃねぇだろ
瀬戸奏多
少しは俺頼れ
神志那未怜
奏多バイトあるから…
瀬戸奏多
ばーか、バイトよりお前の方が優先だから!なッ?
未怜の頭を撫でながら言った
その後しばらく未怜の頭を撫でていると未怜は眠ってしまった──
俺は心の中でこいつを一生幸せにすると誓った───
俺らに降り掛かる困難がこの先に待っていることなど俺らは知る由もなかった───







