テラーノベル
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朝の空気は、どこか重たかった。
理由はわからない。
けれど、
胸の奥に小さな棘のような違和感が 刺さっている。
︎︎
美琴
︎︎
声を掛けると、 叶夜は少し遅れてこちらを向いた。
叶夜
美琴
嘘だ。
本当はあの夜のことが頭から離れない。
名前を呼ばれて、苦しそうにしていた叶夜
触れた背中は冷たかった。
美琴
︎︎
それしか出来ないから
境内を歩いていると、 見慣れない巫女の姿があった
︎︎
白装束。
同じ巫女のはずなのに、 なぜか距離を感じる。
美琴
その巫女は、ゆっくりこっちを見た
よりぃ
よりぃ
ニコニコしながら美琴に近づく
名前を呼ばれて、思わず警戒する
よりぃ
よりぃ
柔らかく微笑むその顔は、穏やかだった
けれど__
どこか目が笑っていない。
美琴
よりぃ
よりぃ
さらりと言われた言葉に、 逆に引っかかる。
美琴
美琴
よりぃ
よりぃ
よりぃは鳥居の方を見た
その視線は憧れではなく__
観察に近い
よりぃ
よりぃ
美琴
よりぃは少しだけ首を傾げた
よりぃ
よりぃ
その言葉に胸がざわつく
よりぃ
美琴
美琴
よりぃ
よりぃ
美琴
よりぃ
よりぃは静かに微笑んだ
よりぃの視線が叶夜に向いた
叶夜
モブ
よりぃ
よりぃ
美琴
言い返そうとしたけど 言葉が出ない。
よりぃ
よりぃ
私はその場から動けなかった。
美琴
なのに、あの人は
私よりずっと "内側"を見ている気がした
鳥居の内側は、今日も静かだった
私は外に出ない
出られないからではない
選ばれないからだ
よりぃ
影の中で、気配が揺れる
結影
結影の声はいつも通り感情がない
よりぃ
結影
結影
よりぃ
結影
結影
私は少し息を吐いた
よりぃ
鳥居の向こうを、私は見ない
見る必要がないから。
よりぃ
結影
結影は否定しない。
結影
よりぃ
よりぃ
本を閉じる
結影
結影
結影の視線が、私に向いた
結影
よりぃ
よりぃ
微笑む
よりぃ
結影は静かに告げた
結影
よりぃ
私はまだ笑えている
鳥居の内側で。
巫女として。
コメント
4件
よりぃちゃん意味深な感じの巫女さんなの好き