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これは雨の降る夏の日
昔の海斗
俺が学校から帰ってきた時 隣の家の前に幼なじみの雫が 座り込んでいた
昔の海斗
雫
雫
君はそう言った
昔の海斗
昔の海斗
雫
梅雨時ずぶ濡れのまんま 君は泣いていた
海斗の部屋
昔の海斗
夏が始まったばかりと言うのに
雫
君は酷く震えていた
海斗
あの夏の日の記憶だ
雫
雫
雫は震えた声で話してくれた
昔の海斗
俺は雫になんて言えばいいのか 分からなくて無言で聞き続けた
雫
雫
雫が笑顔でそう言った瞬間俺は
昔の海斗
迷惑かもしれない だけど雫を1人で死なせたくない
雫
雫
雫は優しい声で「いいよ」 と言ってくれた
昔の海斗
雫
昔の海斗
雫が1回家に帰り
昔の海斗
財布を持って
昔の海斗
キッチン
昔の海斗
あ、暇つぶしに
昔の海斗
よし、雫の家に行こう
雫の家の前
雫
昔の海斗
雫はすでに家の前に立っていた
雫
雫
昔の海斗
ビリビリ…((破る
雫
いまとなっちゃもういらないさ
昔の海斗
雫
人殺しと君と僕の旅だから
海斗
この狭い狭い この世界から
お母さん
家族も
結衣
クラスの子
雫
クラスの奴らも
昔の海斗
お母さん
全部捨てて君と2人で
昔の海斗
雫
遠い 遠い
昔の海斗
昔の海斗
雫
もうこの世界に価値などないよ
雫
雫
昔の海斗
雫
昔の海斗
君は何も悪くないよ
昔の海斗
雫
雫
昔の海斗
公園
雫
雫
昔の海斗
昔の海斗
雫
結局僕ら誰にも 愛されたことなどなかったんだ
昔の海斗
昔の海斗
君の手を握った時
雫
微かな震えもなくなっていて
昔の海斗
雫