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次の日、紅鷹は学校に来なかった。

一応仕事として来ている為、 居ようが居なかろうか 出勤はする。

友達

あ、紅ちゃんの彼氏さん!

lrn

彼氏マ?

振り返ると紅鷹の友達がいた。

友達

紅ちゃん、珍しく休みなんですけど

友達

なんか知りません?

友達

いっつも放課後は予定があるって言ってたから、

友達

てっきり彼氏さんとの約束かと思っていたんですけど…

((家のことは隠してる?))

lrn

えー、彼氏ではないね

((友達なら本当のことを言うべきか?))

友達

そっか

友達

残念〜。

しばらくの沈黙の後、 思い出したように口を開く。

友達

あ、風俗でバイトしてるってウワサなんで
気を付けてくださいね?

友達

ぶっちゃけ何考えてるかわからないし…。

なにか俺の中の良心にチクりと刺さった。

友達

ってことなんで!さようなら!

ひらひらと手を振り、校舎へ戻っていく。

何も言い返せないし、何も知らない。 改めて俺は無能であり無知だと思った。

 

lrn

…にちは

仕事帰りに店に寄ると ドアはテープやら段ボールやらで 応急処置が施されていた。

静まり返って人の気配がしない。

だからといって ここで突っ立てるわけにもいかず あの部屋へ足を進める。

lrn

紅鷹さん?

声をかけても応答はない。 襖の取っ手に手をかけ開ける。

布団で本をめくる音とともに 彼女が目に映った。

lrn

…っ

lrn

返事ぐらいしろよ…

またもや応答はない。

紅鷹

あの人は

紅鷹

実の父です。私の。

歯切れの悪い紙の音がした。 本を閉じ、目が合う。

紅鷹

父はここで浮気をし、私が生まれた。

静けさが妙にピリピリしている。

紅鷹

私の実母で満足できなかったのか、
いろんな人に手を出しました。

紅鷹

ゆり は私の腹違いの妹です。

俺は何も言えない。 声が出ない。 彼女はそこまで話すと立ち上がり、 側の棚の引き戸を引いた。

まるで読めと言わんばかりに書類を渡す。

lrn

…カナダ?

そこにはアルファベット表記で 「Canada」と記されている。

紅鷹

明日、我が校の
カナダにある姉妹校に転校します。

目の前が真っ白になる。 何を言われたのか理解できない。

紅鷹

知ってるでしょう?

紅鷹

ここで働いていることも、生い立ちも。

紅鷹

もうウワサでは収まらない事。

何かに絶望なのか、期待していないのか。 そんな目。

紅鷹

昨日、学校とも話し合った結果なので。

「終わりました」と言わんばかりに お辞儀をしその場を離れる。

そう部屋を出ようとする彼女の腕を とっさに引いてしまった。

ーーーーー

√深裏

正直に、ストックありません。

√深裏

更新遅れたのも色々ありますが…

√深裏

不定期となりますが、
これからは一ヶ月に一本出せればいいなと思っております…。

√深裏

プライベート忙しいッス…

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