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次の日、紅鷹は学校に来なかった。
一応仕事として来ている為、 居ようが居なかろうか 出勤はする。
友達
lrn
振り返ると紅鷹の友達がいた。
友達
友達
友達
友達
((家のことは隠してる?))
lrn
((友達なら本当のことを言うべきか?))
友達
友達
しばらくの沈黙の後、 思い出したように口を開く。
友達
友達
なにか俺の中の良心にチクりと刺さった。
友達
ひらひらと手を振り、校舎へ戻っていく。
何も言い返せないし、何も知らない。 改めて俺は無能であり無知だと思った。
lrn
仕事帰りに店に寄ると ドアはテープやら段ボールやらで 応急処置が施されていた。
静まり返って人の気配がしない。
だからといって ここで突っ立てるわけにもいかず あの部屋へ足を進める。
lrn
声をかけても応答はない。 襖の取っ手に手をかけ開ける。
布団で本をめくる音とともに 彼女が目に映った。
lrn
lrn
またもや応答はない。
紅鷹
紅鷹
歯切れの悪い紙の音がした。 本を閉じ、目が合う。
紅鷹
静けさが妙にピリピリしている。
紅鷹
紅鷹
俺は何も言えない。 声が出ない。 彼女はそこまで話すと立ち上がり、 側の棚の引き戸を引いた。
まるで読めと言わんばかりに書類を渡す。
lrn
そこにはアルファベット表記で 「Canada」と記されている。
紅鷹
目の前が真っ白になる。 何を言われたのか理解できない。
紅鷹
紅鷹
紅鷹
何かに絶望なのか、期待していないのか。 そんな目。
紅鷹
「終わりました」と言わんばかりに お辞儀をしその場を離れる。
そう部屋を出ようとする彼女の腕を とっさに引いてしまった。
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√深裏
√深裏
√深裏
√深裏