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配信準備のためにYouTubeを開くと 目に入ったのはおすすめにある配信予定。
rb
恋人の名前と、もう一人の同期。 最近よく並んでいる組み合わせ。
rb
それだけ思って、ページを切り替えた。
別に、嫌な気分じゃない。
リスナーにも人気があって、 何よりも本人達が一番楽しそうだから。
何とも言い難い感情を忘れるように 短編のホラーゲーム配信を終えた後、 まだ続いていた2人の配信を開いた。
理由は特にない。 ただ、作業をしながら流しているだけ。
画面の中の恋人は、子供みたいに いたずらを仕掛けたり軽口を叩いては 同期からのツッコミを大層喜んでいた。
rb
それを見て、少し安心した。 なのに、なぜか配信を閉じれなかった。
結局、最後まで見終わってしまい 作業のお供を何にしようか悩んでいると 突然ディスコードの通知が鳴る。
チャットを見るなり、俺は通話をかけた。
wn
wn
rb
wn
wn
ウェンの声はとても弾んでいる。 本当に、楽しい配信だったんだろう。
rb
自分でも驚くくらい、淡々とした声色だった。
wn
rb
嘘ではない。 ただ、続きが出てこなかった。
少し間が空く。
wn
ウェンは冗談めかして聞いてくる。
rb
wn
rb
wn
軽い笑い声。
wn
wn
即答しようとして、思いとどまる。
拗ねてる? 違う。たぶん。
rb
そう言い切ったあとで、 自分の中に残った違和感に気づく。
――それなら、何だと言うのだ。
wn
rb
rb
嘘ではない。 本当にそう思ってる。
通話の向こうで、ウェンが小さく笑う。
wn
その言い方が、少しだけ刺さった。
rb
気が付けば、口が動いていた。
rb
wn
rb
言葉を探す。
rb
口に出した瞬間、 その感情が“嫉妬”だと理解した。
ウェンはからかわなかった。
wn
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rb
wn
何を当たり前のことを、と笑みが浮かぶ。
rb
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wn
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wn
rb
通話の空気が一気にゆるくなる。
wn
ウェンが、もごもごと話し出す。
wn
wn
素直じゃない言葉。
でも、それで十分だった。
独り占めなんてしなくていい。 縛らなくていい。
―俺の存在は、彼にとって必要な“場所”。
あぁ、それだけでこんなにも幸せなんだ。
End