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むかしのふたり

第5話 - 話の花が咲く町の中と静かな平原

2025年10月05日

#怪獣8号BL

#カフ保

#鳴保

#前世

#女体化

#死ネタ注意

金の風

香深(カフカ)

！

武士1

ああ。
見事な戦いぶりだったな

武士2

香深もそう思うだろ？

香深(カフカ)

あ、ああ。そうだな

武士2

なあ、
今あの剣士どうしてるんだ？

香深(カフカ)

美奈の所にいる

武士2

えっ美奈ちゃんの所⁉︎

香深(カフカ)

そうだが、
なんか問題あるか？

武士2

問題あるかもなにも
美奈ちゃんとあの剣士がよろしくしちゃうかもだろ！
そうなってもいいのか？
お前！！

香深(カフカ)

いや、
俺と美奈はそういうんじゃないし、美奈も両親の手伝いとかで色事にうつつをぬかしてる場合じゃないと思うぞ

武士2

いやでも

武士1

その辺にしておけ。
・・・香深

香深(カフカ)

ん？

武士1

あの青年に改めて
礼を言いたい。
美奈殿の所に行く時に
一緒に行ってもいいか？

香深(カフカ)

もちろん、いいぞ。
狂四郎もしばらくこの町にいるみたいだしな

武士1

狂四郎というのか、
あの青年は

武士2

俺も行く！

武士1

お前は
見に行きたいだけだろう

武士2

む。
お前こそ、できたら手合わせしたいとか言ってただろ！

武士1

う

香深(カフカ)

ハハハ

香深が同僚達と話に花を咲かせている頃、

美奈(みな)

へえ、
狂四郎さんの家って代々怪獣討伐の家系なんですね

狂四郎(きょうしろう)

そうや

女将(美奈の母親)

それは腕が立つ訳だね

狂四郎もまた美奈達と話に花を咲かせていた。

女将(美奈の母親)

ひょっとしたら『あの方』といい勝負出来るかもねえ

狂四郎(きょうしろう)

あの方？

美奈(みな)

私達の町を
怪獣から守ってくれている
組織の頭領さんです。
ちなみに香深もその組織の
一員なんですよ

狂四郎(きょうしろう)

ほう。
せやからこの町は活気があるんやね

美奈(みな)

そう

狂四郎(きょうしろう)

その頭領さんとやらに
会うてみたいな

美奈(みな)

えーと

美奈(みな)

頭領さんは忙しい方で今は
部下の人達を引き連れて遠征に行ってらっしゃるから
難しいかも

狂四郎(きょうしろう)

ほうか。
それは残念やな

女将(美奈の母親)

ああ。その事だけど
頭領さん達そろそろ遠征から
帰って来るらしいから、
もしかしたら会えるかもしれないよ

美奈(みな)

えっそうなの？

狂四郎(きょうしろう)

そうなん？

美奈(みな)

いつ頃帰って来るの？

女将(美奈の母親)

確か、今日のお昼過ぎぐらいだったと思うわ

女将(美奈の母親)

そうだ！
美奈、頭領さん達が帰って来るまで狂四郎さんにこの町を案内してあげたら？

美奈(みな)

えっでもお店は？

女将(美奈の母親)

あの人もいるから大丈夫よ

美奈(みな)

分かった。
じゃあ狂四郎さん、お昼ご飯食べたら出かけましょう！

狂四郎(きょうしろう)

うん。
楽しみや

香深(カフカ)

そういえば、
今日遠征から『あの人』
帰って来るんだったよな？

武士2

げっ！

武士1

おい、仮にも上司に対して『げっ！』はないだろう

武士2

だって俺、
あの人苦手なんだよ。
口開けば『実力を示せ』、
『行儀がいいだけの無能はいらない』とかさ

武士1

まあ、
言動はキツイとは思うが

武士2

だろ！

香深(カフカ)

まあまあ、そう言うなよ。
俺達の仕事は
常に死と隣り合わせの危険な仕事だ。あの人も俺達の事考えてあえて厳しいんだろ

武士2

香深お前・・・人が良すぎる

香深(カフカ)

そうか？

武士2

あー、
お前が頭領だったら良かったのにな

香深(カフカ)

馬鹿言え。
俺にそれだけの力は無いよ

武士1

確かにお前は
あの人に比べればまだまだ
力不足かもしれないが、人望はあると思うぞ

武士2

そうそう

香深(カフカ)

ありがとな二人とも

力説する二人に香深は、照れくさそうに頬をかきながらニッと笑って言った。

香深達のいる町から数キロ離れた平原

武士3

・・・・・

武士4

・・・・・・

武士5

・・・・

武士6

・・・・

？？？

・・・・

？？？

・・・・

刀や槍、弓を持った数人の男達が町に向かって歩いていた。すると、男の一人が口を開いた。

？？？

今回は予定よりも
討伐に時間かかったな。
七瀬(ななせ)

七瀬(ななせ)

・・・・・ああ

七瀬と呼ばれた青年が横に並ぶ話しかけて来た男にチラッと視線を向けてから返事をした。

七瀬(ななせ)

以前より
怪獣共の数と力が増している。
本当に厄介で目障りな生き物だ

？？？

そうだな。
・・・・なあ七瀬

七瀬(ななせ)

何だ？

？？？

怪獣達の数に比べて
俺達人間の人員不足が深刻だ。ここは一つ腕のたつ者を募集しないか？

七瀬(ななせ)

却下だ。
不足分は俺様が補うから
必要ない

？？？

しかし、そうでもしなければお前への負担が

七瀬(ななせ)

黙れ

？？？

・・・ッ

七瀬(ななせ)

英司(エイジ)、
お前は誰にものを言ってる？
頭領である俺様が他の連中より奴らとやり合うのは当然だ

英司(エイジ)

・・・・・

七瀬(ななせ)

この話はこれで終わりだ。
行くぞ

英司(エイジ)

・・・・ああ

英司(エイジ)

(お前が無茶をして心配する人間がいるって事が何故分からない)

英司(エイジ)

(誰かこの男を支えられる者でも現れればいいのだが)

先を行く七瀬の背中を見つめながら、英司はそう思うのだった。

むかしのふたり

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金の風

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