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しにがみ
〜♪
※二人は呼び出し※
道化師
紫髪
しにがみ
ﾌｧｯ？！？！
しにがみ
ど、道化師……さん…！
道化師
そう身構えるなよ
道化師
俺様は今日謝りに来たんだ
しにがみ
あ、謝りに…？
道化師
…白髪を利用したことと、脅したこと、首を絞めたこと
道化師
…………悪かった
しにがみ
…
しにがみ
その、
しにがみ
許したくは…ありません…
しにがみ
でも、謝られたので…許します
しにがみ
もう二度としないで下さい…
しにがみ
特に！！
しにがみ
クロノアさんになって悪いことするの！！
道化師
わ、分かった
しにがみ
約束ですからね？（ﾆｺｯ
道化師
ッああ、約束だ
道化師
…そうだ、これをやる
道化師さんは机の上に高そうなチョコの箱をおいた。
しにがみ
えっ？！
しにがみ
これ、高いやつじゃ…
道化師
俺様が示せる反省の意思はこれくらいだろう
しにがみ
（何も…入ってないよね…？）
道化師
俺様を信じれないなら捨てればいい
道化師
じゃあな
道化師さんは帰って行った。
しにがみ
（クロノアさん達になにか恨みがあるだけで、案外悪い人じゃないのかも…）
しにがみ
ﾓｸﾞﾓｸﾞうーん、美味しい
ぺいんと
しにがみ！！
トラゾー
しにがみさん！！
しにがみ
あ、ﾓｸﾞおかえりなさいﾓｸﾞﾓｸﾞ
トラゾー
今、廊下で機嫌の良さそうな道化師にすれ違ったんですけど、何もされてないですよね？！？！
しにがみ
何もされてませんよ！
しにがみ
あ、チョコは貰いました
ぺいんと
ちょこ？
しにがみ
これ。美味しいですよﾓｸﾞﾓｸﾞ
ぺいんと
なんで食べてんの？！？！
トラゾー
ぺっしなさい！！ぺっ！！！
しにがみ
お菓子に罪はないですよ！ﾓｸﾞﾓｸﾞ
しにがみ
お二人も食べます？
トラゾー
いや、そんな不用心な…
ぺいんと
食べる！
ぺいんと
ﾓｸﾞﾓｸﾞ…普通に美味しいよ？
トラゾー
ぺいんとまで…
トラゾー
まぁ、変な味がしないならいいんだけどさ。気はつけなよ？
トラゾー
何か仕込まれてるかもしれないし…
道化師
…はぁ
道化師
まさかあいつらにすれ違うなんて。
道化師
ま、捨てられてるだろうな…
道化師
…俺様は本当にあいつが好きなのか
道化師
何かを手に入れたみたいな、不思議な感覚がする
道化師
愛だの恋だの、と思っていたが…存外馬鹿にするものでもないのかもな
きりーつ 礼
さようならー
道化師
…帰るか
道化師
（靴を履いている）
道化師
…
道化師
あ゛ー、疲れた…
しにがみ
道化師さーん！！
道化師
は？
道化師
む、紫髪？
ぺいんと
俺たちもいるぞ
トラゾー
よう
クロノア
…
道化師
な、なんだお前ら……
道化師
何しに着いてきた
しにがみ
チョコのお礼を言いにきました！
道化師
は…？
道化師
捨てたんじゃなかったのか…？！
しにがみ
え？な、なんでですか？
道化師
廊下で金髪と覆面に会ったから、捨てられたかと…
ぺいんと
うまかった
トラゾー
あれどこで買ったんだ？
道化師
食ったのかよ？！
しにがみ
ありがとうございました、って言いたかっただけです！
道化師
…あっそ
しにがみ
…なんでずっと横向いてるんですか
道化師
なんでもいいだろ
しにがみ
なんでも良くないです。こっち向いて下さい！
紫髪が俺の腕を掴み、正面を向かせた。
道化師
うわっ？！
クロノア
しにがみくん
今度は白髪が紫髪を俺から離す。
クロノア
不用意に近づいちゃダメだよ、また何かされるかもしれない
しにがみ
…。
道化師
…
道化師
だそうだ。もう帰れよ、紫髪
道化師
白髪達は俺のことをまだ恨んでるらしいからな、近寄らないほうがいいぜ？笑
道化師
それに俺みたいな得体の知れない…
しにがみ
でも、謝ってくれたじゃないですか
道化師
…ッ
ぺいんと
俺らも最初はびっくりしたよ、しにがみくんが道化師にお礼を言いたいとか言い出して
ぺいんと
「謝られたら許す」が、しにがみくんの中でのルールなんだって。
道化師
…はぁ…？
トラゾー
だから俺たちも、そのルールに従う。
トラゾー
俺は許したよ、
トラゾー
またやったらどうなるかは考えろ
クロノア
……俺も、
クロノア
許したくはない。
道化師
…………だろうな
クロノア
でも、お前が本気の悪事をしたところは、俺はみたことがないから。
クロノア
未遂として、許す
道化師
……
しにがみ
なので、これからは普通に友達として仲良k
道化師
仲良くは出来ない
道化師
友達になるのも無理だ。
しにがみ
な、なんでですか…？！
道化師
俺は許された、その事実だけでいい
道化師
悪人は善人とは仲良くなんてなれないんだよ
ぺいんと
折角しにがみくんが…
トラゾー
正論だよ、諦めろぺいんと
トラゾー
…向こうにその気がないなら、なれない
トラゾー
行こう、これで俺たちの関係は「普通」に戻ったんだから。
トラゾー
道化師が歩み寄る気になるのを待つしかないさ
ぺいんと
…うん。
クロノア
…そうだね。
クロノア
帰ろうか。
トラゾー
さぁ、しにがみさんも。
しにがみ
…はい。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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