テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
GW初日。
目を覚ますと、いつもは感じない温もりを感じた。
暖かい……。
でも布団がとかじゃない。 俺の腕の中が、だ。
若干寝ぼけたまま視線を落とした。
一ノ瀬翠
俺の腕の中に、小さな女の子がいた。
綺麗な黒髪。 白い肌。 小さくて細い体。
そして、俺は思いっきり抱きしめている。
一ノ瀬翠
俺に彼女なんて居ない。 てか、出来たことないし 家に異性を呼んだことすらない。
だから女の子が居るはずなんて無いのに。
一ノ瀬翠
とりあえず起き上がろうとすると、 女の子のまつ毛がピクリと動いた。
女の子の目が開く。
大きくて綺麗な瞳。
目が合った。
一ノ瀬翠
女の子はほっとしたような顔をして 俺の胸に顔を埋めた。
一ノ瀬翠
思わず体を起こすと 女の子もつられて布団の上に座った。
完全に俺が見下ろす形になっている。
小さい……。
いや、俺の身長が180超えてるから 小さく見えるだけかもだけど。
……つーか、可愛い。
いや、それより。
一ノ瀬翠
一ノ瀬翠
女の子はきょとんとした顔で答えた。
一ノ瀬翠
名前、わかんない……?
流石に、んなことないっしょって思いたい。
でも本気で困った顔してる。
一ノ瀬翠
女の子は少し考えてから、 ぽつりと呟いた。
一ノ瀬翠
一ノ瀬翠
一ノ瀬翠
知らない女の子。 記憶も無さそう。 しかも俺の名前はなぜか知ってる。
意味が分からない。
とりあえず俺はベッドから降りた。
その時。
一ノ瀬翠
一ノ瀬翠
りかは俺の腕を指さした。
俺の腕には小さい頃からつけているブレスレット。
何がきっかけでつけてるのかは覚えてない。
でも、つけているとなぜか安心感が湧く。
だからお守りのように肌身離さずずっとつけていた。
一ノ瀬翠
りかは俺の腕を指さした後、 自分の腕を指さした。
一ノ瀬翠
りかは嬉しそうに笑った。
一ノ瀬翠
思わずツッコんだ。
りかはくすっと笑う。
その瞬間。
俺の中の何かが少しざわついた。
一ノ瀬翠
初めて会ったはずなのにどこか懐かしい。
なぜか守りたいと思ってしまう。
そんなことを思っていると りかが俺を見つめていた。
一ノ瀬翠
一ノ瀬翠
万年の笑みで俺を見つめるりか。
一ノ瀬翠
理由は分からない。
けど、不思議と嫌じゃない。
むしろ、胸の奥が温かくなる。
初めて会ったはずなのに。
ずっと昔から知っているような。
そんな気がする。
俺は小さくため息をついた。
一ノ瀬翠
ぐぅぅ~……。
部屋中に大きな音が響き渡った。
一ノ瀬翠
璃華は少し恥ずかしそうにお腹を押さえた。
一ノ瀬翠
璃華は顔を赤くした。
一ノ瀬翠
思わず少し笑いそうになったのをこらえた。
一ノ瀬翠
璃華の目がキラキラ輝いた。
一ノ瀬翠
こうして俺らの物語が改めて始まった。