生きる意味のない実験体の僕たちは、希望にむかって走り続ける

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拾われてから約3年後

僕は、15歳になり桃くんは18歳になった

本当に皆に拾われて、色々な事をさせてもらった

そのおかげで、今では僕も桃くんも感情豊かな元気な子になったよ

桃くんは、前でも正義感強かったのに、さらに優しくてたくましくなっていった

ここ３年たって変わったことと言えば

桃くん、と身長の差が大きかったのが

ほとんどおなじになった事 性格も心も、元気になった事くらい凄い成長じゃない？

食事中

まぁ相変わらず、いつもこんな平和な話をしている

僕と桃で、昨日

桃が昔、「俺達みたいに苦しんでいる人を助けたい」って言っていたねと話していた

紫様、青様、赤様、橙様、皆が微笑んだ

そしてしばらくして、紫様が口を開く

そして、決行日

僕達は一応、バレるのは問題ないが逃げ出した身だから万が一良くないことがあるといけないから

一応、体は布とかで隠している

本当に、優しいのは昔から変わってないな

そして、

ピーンポーン

中に入り

マスクを取る

手首を見せる

桃も、赤も、青も、次々に見せる

手首には、番号とバーコードの入墨が入っている 研究するときに読み込むための

ママが急に優しい口調に変わる

桃が、胸ぐらを掴み

あぁ

久しぶりだな

気の弱そうな女の子を、正義感の強そうな女の子が守ろうとしている

あぁ、僕もあんな感じだったな

いつも怖かっていて、桃くんが助けてくれて

子ども達を見て昔の自分と重なる

僕は、怖がらせないようにゆっくり女の子達に近づく

出来るだけ笑顔を作り、極力優しい口調で喋る

安心したのか、女の子2人ともが地面に崩れ落ちる

心が急に軽くなったのか、なんとも言えないくらいに安心したように号泣している

僕は、2人の女の子を落ち着くまで話を聞き抱きしめた

落ち着いたら、城にある大きなホール的な所でまっていてもらう

女の子がもう一人の女の子を連れて行く

あぁ

俺もこんな感じだったな

俺も怖くてしょうがなかったのに、黄を守りたくて強がってたな

すみで、泣いている6歳位の男の子を10歳位の男の子が守っている

10歳で、こんなしっかりしてるんだな

まだ、警戒している そりゃそうだよな

数分後

相変わらず、汚い部屋に硬そうなベット

親しくなるために、まずはお話をしてみよう

なんか、昔の桃くんと黄くんみたいだな

小さい子は、泣いているけれどお兄ちゃんっぽい子は涙を堪えてるっぽい

すると、涙を堪えていた物が溢れ出した

そして、その子達もホールに向かわせた

俺は、なるべく元気に振る舞う

あぁ桃くん、黄くんや、子達といい、どんなけ

脅して追い詰めてひどい教育してどんなひどい事してるんだよ

声が凄く震えている 怖いのだろう

数分後

この子達も、ホールに向かわせた

桃と、黄は子ども達の面倒を見ている

もうここで早い子は、心を開いてくれているけれどそれも1000人いる中の20人くらいだ

トイレが終わり

この人は、実験者だけど凄く実験体の子達に優しかった

秘密でたまに、お菓子をくれたり励ましてくれたり庇ってくれたり色々してくれた

結局この人も、警察に捕まってしまうとわかっているから涙が溢れてしまう

会えないというのは分かっているけれど会える事を願って

桃くんも、嬉しそうなこいしそうな顔で微笑んでいる