この作品は水紫ペアによる 「花に亡霊」の曲パロとなっています。 途中で作者の勝手な解釈や この曲を無視する場合があります。 苦手な方は閲覧をお控えください。 この作品はirisメンバー様を取り扱った 完全二次創作です。 現実の固有名詞とは全く関係ありません。 本人様や実在する団体様に対する 迷惑行為は禁止します。 パクりや拡散などの迷惑行為も 固くお断りしています。 通報はお辞め下さい。 理解して頂いた方のみ、本編へどうぞ。
ミーン...ミーン...
外は蒸し暑く セミの声が響く。 ふと、近くにある公園の ベンチに腰をかけた。
水
紫
紫
水
もう、忘れてしまったかな。
夏の木陰に座ったまま、 氷菓を口に放り込んだ。
紫
水
こうしているだけで、 アイスはあっという間に溶ける。
紫
水
2人しかいない公園で、 風を待っていた。
"もう、忘れてしまった?"
「世の中、全部嘘だらけ。」
「それなら、二人で本当の価値を探そうや!」
そう言う彼は、 笑ってた。
忘れないように_____、
色褪せないように_____、
形に残るものが、全てじゃないように_____。
僕は、僕の価値を見つけるの。
水
紫
水
水
"言葉をもっと教えて?"
"夏がくるって、教えて?"
僕ね、ずっと描いてたの。
その眼に映ったのは、
夏の亡霊だ。
僕の事を拐いに来たのかな。 あの世に連れていこうとしてるのかな。 ううん、今はどうだって良い。
風で空気が揺れて、
"想い出なんて忘れて"
水
紫
水
紫
水
紫
浅い呼吸をする_____。
走り出した僕達は、 ダラダラと零れる汗を拭い、 夏めく。
"もう、忘れてしまった?"
夏の木陰から顔を出した雲が、 あったよね。
紫
紫
水
君はそれを掴もうとして、 バカみたいに空を切った手で
紫
紫
水
水
水
紫
水
紫
僕は紙に一つ雲を描いて、
水
水
"笑って握って見せて"
"忘れないように_____、"
"色褪せないように_____、"
"歴史に残るものは、全てじゃないんだから_____。"
"っ、いだぃ..."
"泣くなよ、気色悪い"
水
今だけ、顔も無くして、
言葉も、全部忘れて
"ったく、もう良いわ。"
ガチャッ.......
紫
君は笑ってる。
初兎ちゃんが大好きな夏なら、 もっと、笑ってくれる...?
夏を待っている。
そう、
"僕らは亡霊だ。"
......ねぇ、
"心をもっと教えて?"
"夏の匂いを教えて?"
"もぅ、やだよぉ.....ッ"
浅い呼吸をする___。
夏の匂いがする。
ミーン...ミーン...
もう、忘れてしまったかな。
紫
水
水
紫
夏の木陰に座ったまま、 氷菓を口に放り込んで、
風を待っていた。
コメント
3件
花に亡霊好きだから嬉しい! 再現の仕方とか表現力が豊富とかマジ神でしかない
花に亡霊....!ちょ~好きな曲だぁ まじ神ですかね....曲パロここまで出来んの尊敬です....