kn視点
ガチャ(玄関を開ける)
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シーン
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ガチャ
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俺の部屋には、ベッドにもたれ床に座って寝ているぶるーくがいた
よく見ると、泣いていたのだろうか 乾いた涙の跡が頬に残っている
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あんなに避けようとしていたのに、俺は隣に座り無意識にぶるーくの頭を撫でていた
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と、ぶるーくの周りに“あの”ノートたちが散らばっていることに気付いた
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無防備に口を開けて寝ている彼を見ていると、これまで保っていた理性を失いそうになった
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頭を撫でていた右手をゆっくりと頬まで撫で下ろす
親指が、少し彼の唇に触れる
軽く腰を上げ、少しずつ顔を近づけていく
パチッ
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また、その顔 何か言いたそうな不安げな顔
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少しくしゃっとした封筒には 「きんときへ」と書かれていた
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「きんときへ 僕何か傷つくような事しちゃったかな… きんとき、僕の事もう嫌いになった? 僕はきんときともっと話したいし、ずっと一緒に居たいって思ってる。わがままでごめん。 きんとき、大好きだよ。 ぶるーく」
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読み終わり顔を上げると、ぶるーくは反対側を向いて顔を隠していた
気がつけば、これまでの理性なんてものは何処かに行ってしまった
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俺の右手に寄せられ少しぷくっとなった彼の顔は、薄暗い部屋でもはっきりわかるほどに赤面していた
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そういってぶるーくは俺の右手の中で にまっと笑った
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チュッ
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ぶるーくの涙が彼の頬を包む俺の手を伝い、ミサンガに染みた
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暖かい朝の陽射しで目が覚める
俺のすぐ隣には、横向きになって眠る“彼”がいる
これ以上無い、幸せな時間
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幸せはこんなにも儚いものなのか
ペシッ
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