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五感消失物語

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五感消失物語

12 - 第12話

♥

611

2024年02月21日

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kn視点

ガチャ(玄関を開ける)

kn

…ただいま

シーン

kn

0時だし、みんなもう寝てるか

kn

(自室に戻ろうとする)

ガチャ

kn

って、ぶるーく…!?

俺の部屋には、ベッドにもたれ床に座って寝ているぶるーくがいた

よく見ると、泣いていたのだろうか 乾いた涙の跡が頬に残っている

br

スー…スー…

kn

あんなに避けようとしていたのに、俺は隣に座り無意識にぶるーくの頭を撫でていた

br

スー…スー…

kn

(よく考えれば、近くで見るの久しぶりだな
触れるのも久しぶり…)

kn

…可愛いな

kn

でもなんで俺の部屋に…?

と、ぶるーくの周りに“あの”ノートたちが散らばっていることに気付いた

kn

もしかして読んだ、?

kn

てか、「Broooock⑤」持って寝てるし…

kn

色んなこと書いてるからキモいって思われたかな…w

kn

俺の好意は気付かれてるだろうしまあ良いけど

br

スー…スー…

無防備に口を開けて寝ている彼を見ていると、これまで保っていた理性を失いそうになった

kn

頭を撫でていた右手をゆっくりと頬まで撫で下ろす

親指が、少し彼の唇に触れる

軽く腰を上げ、少しずつ顔を近づけていく

パチッ

kn

ぁ…

br

…?

br

…!?////

kn

あっ、ご、ごめっ

kn

パッ(手を離す)

kn

br

…//

kn

…なんで俺の部屋いるの?

br

…(目を泳がせる)

kn

そのノート、全部読んだの?

br

バッ(手から離す)

br

ブンブン

kn

…そう

kn

用無かったら自分の部屋戻って、俺寝るから

br

また、その顔 何か言いたそうな不安げな顔

kn

…出てってよ

br

…、

br

…ゴソゴソ

br

バッ(手紙を渡す)

kn

(手紙…)

少しくしゃっとした封筒には 「きんときへ」と書かれていた

kn

今見ていいの?

br

…コクッ

「きんときへ 僕何か傷つくような事しちゃったかな… きんとき、僕の事もう嫌いになった? 僕はきんときともっと話したいし、ずっと一緒に居たいって思ってる。わがままでごめん。 きんとき、大好きだよ。 ぶるーく」

kn

(大好き、…)

読み終わり顔を上げると、ぶるーくは反対側を向いて顔を隠していた

気がつけば、これまでの理性なんてものは何処かに行ってしまった

kn

…ぶるーく

kn

こっち向いて

br

フルフル

kn

ぶるーく

br

kn

グイッ(右手でぶるーくの頬に手をあて顔を持ってくる)

br

…!///

俺の右手に寄せられ少しぷくっとなった彼の顔は、薄暗い部屋でもはっきりわかるほどに赤面していた

kn

…ぶるーく、ありがとう

kn

嫌いになんかなってないよ

kn

俺はぶるーくの事、心から愛してる

kn

でも、ぶるーくの気持ち何も考えずに勝手な事ばっかしてた

kn

わがままなのは俺だよ、

br

…フルフル

kn

…それでも、わがままな俺の事を好きっていえる?

br

…コクッ

kn

こんな俺を、愛してくれるの、?

br

コクッ

br

(口パクパク

br

(…す、き)

br

…///

そういってぶるーくは俺の右手の中で にまっと笑った

kn

…ガシッ

チュッ

br

…(プハアッ

kn

プハッ

br

…///(ウルッ

kn

あっ、俺また勝手に…ごめんっ!

br

フルフル

br

パクパク(う、れ、し、い)

br

(ニコッ

ぶるーくの涙が彼の頬を包む俺の手を伝い、ミサンガに染みた

kn

…ぶるーく、愛してる

kn

チュッ

暖かい朝の陽射しで目が覚める

俺のすぐ隣には、横向きになって眠る“彼”がいる

これ以上無い、幸せな時間

kn

(でも…)

kn

(皆を元に戻さなきゃ)

kn

(だから、せめてあと少しだけ…)

幸せはこんなにも儚いものなのか

ペシッ

kn

br

ニコッ

br

『おはよう』

kn

ん…

kn

(ぶるーくの髪を撫でる)

kn

おはよ、ぶるーく

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