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#二次創作
22
律花
引き取られたばかりの頃のことを思い出す。 あのあと、体を1歳に戻さないのか、と、再三父さんと母さんに言われた。 1歳なのに5歳の体と知能。ちぐはぐ具合は凄まじいのだろう。 結局体を戻すことなく、実際の5歳の誕生日を迎え、その後は普通に年を取った。 今私は19歳。去年、神聖女学院ではないものの高校を卒業したばかりだ。
琴歌
律花
琴歌
律花
琴歌
律花
椅子の背に体を預けて頭を抱える。 ノアに頼み込んで母さんと琴歌の虚弱体質はなんとかしてもらったのだ。 それでも今の琴歌のオーラ量はたったの1。なんてこったい。 …まぁ、最初の頃の0.1とか言う数字よりはマシか。
律花
琴歌
琴葉
琴歌
律花
琴歌
律花
玄関を出て、ことに背を向けてしゃがむ。 ぽふ、と軽い衝撃が背中に来たあと、ことの足をしっかり支えて立ち上がり、「理支配」の「改」を使って、自分達の重量を軽くしたあと駆け出した。
律花
そういって、背負っていた琴歌を下ろす
琴歌
律花
琴歌
そういいながら道を歩いていたら、向かいから美女の集団とそれに紛れる美男子が居た
律花
その集団の一人、空のような水色の髪を持つ少女を見て、ヒュ、と気管が狭くなる。 気づくな、気づくな、気づくな、気づくな、私に気づかないでくれ どうか、そのまま通り過ぎさせて。
メリア・メルトリア
そういって集団の中に居た、淡いブロンドの髪をした少女が、私、ではなく。 ことの、腕を掴んだ。
メリア・メルトリア
琴歌
ことが、こまってる。 たすけないと、わたしは、おねえちゃんなんだから
四季雪花
ああ、だめだ、むりだ
律花
私の生家、四季家の『表向きの』次女、四季雪花。 長女の月花を捨てず、その片割れである次女の私を捨てて、幸せに生きた、四季の家の巫女。
最初に自分の生家を知ったのは、孤児院に居た頃だった。 書類管理が杜撰な孤児院長は、あちらこちらに書類をぶちまけ、そのまま紛失することが多かった。 そのせいで、孤児院に居る子どもの大半が、預かり子なのか捨て子なのかわからなくなっていた。 わたしもそのひとり。でも、書類を見つけて、希望を持った。
律花(幼)
ノア
律花(幼)
ノアと一緒に書類を見ていけば、自分は預かり子に分類されていると書いてあった。
母親も父親も、自分を迎えに来てくれるのだ。
待ってさえいれば、待ってさえいれば。
そうして、1年がたった。私は、「つくよみ りつか」になった。
「つくよみ りつか」になって6年、7歳になった頃。 私は、ノアを使って、生家に帰ることにした。 もしかしたら探してくれているかもしれない、もしかしたら、もしかしたら。 そう願って、ノアの力で瞬間移動した。 住所も、書類にあったから、ノアが覚えていた。
三重のどこか、眼の前には大きな鳥居。 ここに。家族がいる。私と血がつながった家族が。
律花(幼)
小さな手足で石段を必死に駆け上がる。 少しずつ境内が見えてきた。
律花(幼)
そこにあったのは
少し離れた場所で、知らない子たちと幸せそうに笑う、書類にあった写真そのままの男女の姿。 だれ?そのこたち。 しろいかみのこ、わたしとおなじくらいのとしだよね? あおとピンクのかみのおんなのこたち、わたしより、とししただよね? ちゃいろのかみのおんなのこ、わたしよりずっとちいさいよ? ねぇ、どうしてそのこたちのなまえ、そんなに、だいすきって、そんなかおでよぶの?
わたし、いらないこだったんだ。 だって、そうじゃなきゃ、あんなにしあわせそうに、わらうわけない
ノア
律花(幼)
律花(幼)
ノア
この日、私の中で、四季律花が死んだ。
四季凍夜
四季礼花
四季凍夜
四季礼花
四季凍夜
一体、どこにいってしまったんだ、律花
コメント
1件
うわ…第5話、重かったです。律花が生家の四季家に行ったシーン、あの石段を駆け上がる幼い律花の必死さと、目にした光景のギャップで胸がぎゅっとなりました。「いらないこだったんだ」って自分で気づく瞬間、読んでてすごく苦しかったです…。でも月詠家でちゃんと愛されてる今があるからこそ、余計に切ないですね。四季雪花に出会っちゃったのも気になる…続きがすごく気になります🌙