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高校1年生の頃
由寿歌
青那
実子
愛莉
由寿歌
青那
愛莉
私・青那・実子・愛莉の4人は中学からのイツメン。 同じ高校に入学してからも全員同じクラスになり、強運で本当に幸せだった。 昼休みや移動教室、放課後もほぼ毎日一緒にいた。 大人になってもこの4人で集まろうねって話したこともあった。 皆と一緒にいて楽しい日々。 だったけど…
新学期 私たちは2年生になった。 朝登校して、玄関に貼ってある新しいクラス分けの貼り紙を見る。
由寿歌
由寿歌
2年生は3クラスあって、必死に自分の名前を探す。
由寿歌
絶句した。 私は3組。 青那・実子・愛莉は2組。 そう、私だけクラスを離されてしまった。
由寿歌
私はショックで泣きそうになりながら新しい教室に向かう。 2年2組の前を通ったとき、
愛莉
青那
由寿歌
実子
由寿歌
青那
愛莉
由寿歌
実子
由寿歌
学校が終わって家に帰ったときも、ショックは消えなかった。 悲しくて寂しくて不安で。 2年生は3学年の中でも行事が多く、1番重要だと思っている。
時間が経つほどいろいろと考えてしまって、たくさん泣いた。
由寿歌
由寿歌
由寿歌
気分が沈んでいたとき、
愛莉
愛莉
由寿歌
実子
由寿歌
愛莉
由寿歌
青那
実子
実子
愛莉
由寿歌
由寿歌
愛莉
青那
愛莉
実子
由寿歌
皆心配してLINEまでしてくれて。 3人を信じよう。
由寿歌
皆のことを信じてやっていくしかないと思った。
昼休み
実子
由寿歌
愛莉
由寿歌
青那
愛莉
新学期がスタートしてからは、私が毎日2組にいって皆に会いにいったり、一緒にお弁当を食べたりした。
数ヵ月後 この頃くらいから、3人の様子がおかしくなった。 廊下で3人がいるのを見ると、何だか人数がいつもより多い。
由寿歌
青那
実子
愛莉
3人は、他の友達3人と仲良くなったみたい。 挨拶は返してくれたものの、すぐに6人での会話に戻ってしまう。
由寿歌
由寿歌
昼休み いつもは一緒に食べようって声をかけてくれる実子が声をかけにこなかった。 だから私から誘いに行こうと2組の教室を覗いたとき、
青那
実子
6人で楽しそうに食べていた。 悲しかった。 1人取り残された気分になった。 クラスが同じになると友達ができるのは当たり前。 そう分かっていたけど、私は悲しかった。
放課後
由寿歌
青那
青那
由寿歌
愛莉
由寿歌
実子
青那
由寿歌
6人でスダバ 私は誘われてない
由寿歌
由寿歌
6人が仲良くなってから、私たち4人のイツメンは活躍が少なくなった。 グループLINEも1ヶ月ほど連絡はない。
また数日後 廊下で青那たちがいるのを見た。 相変わらず6人で楽しそうに話している。 挨拶をしに行こうと思ったら、青那と目が合った気がした。
由寿歌
6人そろってどこかに行った。
由寿歌
由寿歌
もう、私から話しかけに行かない限り、3人と話すことはなくなった。 クラスが離れただけでこんなことになるとは思わなかった。 ここ最近下校のときも6人、昼休みも6人。 完全に、今まで私だった立場が、新しい3人に変わってしまった。
「ずっと一緒」って言ってたのに。 裏切られた気持ちになった。
由寿歌
由寿歌
由寿歌
来月の修学旅行は、行くことを断念した。 本当は青那たちと一緒に楽しみたかった修学旅行。 高校生活でも大きなイベント。 でも、この状況で行っても青那たちはあの6人で行動するだろう。
1人でたくさん泣いた。
由寿歌
久しぶりにイツメンのグループLINEを開いてみる。
青那がグループを退会しました 実子がグループを退会しました 愛莉がグループを退会しました
由寿歌
あまりの衝撃に思わず声がでた。 心にズキッと何かが刺さったような感覚。 イツメン破滅か。 あの「信じていいからね」というのは何だったのだろう。 もう会うのが気まずい。
変な考えかもしれない。 だけど、私は誰かは知らないが今年のクラスを決めた先生らと裏切った青那・実子・愛莉に恨みをもってしまった。
孤独な毎日はもういいや
由寿歌
由寿歌
私は通信制の高校に転校した。