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高校1年生の頃

由寿歌

帰ろ~!!

青那

うん!

実子

ねぇねぇ、カラオケ行かない?

愛莉

え!行こ?!

由寿歌

いいね!
私も行きたい!

青那

じゃあ行くか!

愛莉

歌ってストレス発散!笑笑

私・青那・実子・愛莉の4人は中学からのイツメン。 同じ高校に入学してからも全員同じクラスになり、強運で本当に幸せだった。 昼休みや移動教室、放課後もほぼ毎日一緒にいた。 大人になってもこの4人で集まろうねって話したこともあった。 皆と一緒にいて楽しい日々。 だったけど…

新学期 私たちは2年生になった。 朝登校して、玄関に貼ってある新しいクラス分けの貼り紙を見る。

由寿歌

(あぁ、ドキドキするな…)

由寿歌

(今年は修学旅行もあるし、またイツメンそろってますように!)

2年生は3クラスあって、必死に自分の名前を探す。

由寿歌

え…??

絶句した。 私は3組。 青那・実子・愛莉は2組。 そう、私だけクラスを離されてしまった。

由寿歌

嘘でしょ…

私はショックで泣きそうになりながら新しい教室に向かう。 2年2組の前を通ったとき、

愛莉

ゆずかー!

青那

ゆずか、離れたね…

由寿歌

うん…(涙)

実子

何でこうなったのかな、先生仕組んだでしょ。

由寿歌

たまたまだよ、きっと…

青那

でも、大丈夫だよ!
私たちはクラス離れても関係ない!

愛莉

そうそう!
クラスが違うだけで、休み時間とか話せるし!

由寿歌

はぁ、1年間やっていける気がしない…

実子

元気だして!
いつでも2組に遊びにきな?

由寿歌

ありがとう

学校が終わって家に帰ったときも、ショックは消えなかった。 悲しくて寂しくて不安で。 2年生は3学年の中でも行事が多く、1番重要だと思っている。

時間が経つほどいろいろと考えてしまって、たくさん泣いた。

由寿歌

もう最悪~(泣)

由寿歌

誰よクラス決めたの(泣)

由寿歌

みこたちはたくさん励ましてくれたけど、ほんとにやっていけるかな…

気分が沈んでいたとき、

愛莉

ゆずかー!

愛莉

大丈夫ー??

由寿歌

うん笑

実子

クラス替えのこと気にしてるんじゃないかなって

由寿歌

あー、まぁ何とか笑

愛莉

ほんとに?😟

由寿歌

うん

青那

文面のせいもあると思うけど、何かいつもより暗く感じるなー笑笑

実子

ゆずか、私たちのこと信じていいからね

実子

ずっと一緒。
たかがクラス替えで関係が終わるとか絶対ないから

愛莉

その通り!

由寿歌

皆ありがとう

由寿歌

ちょっと安心した!😊

愛莉

なら良かったよ^^

青那

明日放課後スダバ行こうよ!

愛莉

いいね!

実子

行きたい!
フラペチーノしか勝たん!

由寿歌

行こ!

皆心配してLINEまでしてくれて。 3人を信じよう。

由寿歌

そうだよね、クラス違っても休み時間とか会いにいけば大丈夫…!

皆のことを信じてやっていくしかないと思った。

昼休み

実子

ゆずか、一緒に食べよ!

由寿歌

うん!

愛莉

あれ、弁当箱変えた?

由寿歌

変えてないよ~!笑笑

青那

あいり覚えてなさすぎ笑笑

愛莉

ごめんよ!笑笑

新学期がスタートしてからは、私が毎日2組にいって皆に会いにいったり、一緒にお弁当を食べたりした。

数ヵ月後 この頃くらいから、3人の様子がおかしくなった。 廊下で3人がいるのを見ると、何だか人数がいつもより多い。

由寿歌

おはよう!

青那

あ~、おはよう!

実子

おはようゆずか

愛莉

おはよ!

3人は、他の友達3人と仲良くなったみたい。 挨拶は返してくれたものの、すぐに6人での会話に戻ってしまう。

由寿歌

(そりゃ、友達はできるよね。)

由寿歌

(私、あの輪に入れるかな…)

昼休み いつもは一緒に食べようって声をかけてくれる実子が声をかけにこなかった。 だから私から誘いに行こうと2組の教室を覗いたとき、

青那

きゃはははは!

実子

面白すぎる!!

6人で楽しそうに食べていた。 悲しかった。 1人取り残された気分になった。 クラスが同じになると友達ができるのは当たり前。 そう分かっていたけど、私は悲しかった。

放課後

由寿歌

あおなたち、帰ろ!

青那

ゆずか~ごめん!

青那

他の子とスダバ行こってなったから、今日は一緒に帰れない!

由寿歌

そっか…

愛莉

ゆずか!
明日でもいい?

由寿歌

うん!

実子

ごめんね!

青那

じゃあまた明日!

由寿歌

ばいばい!

6人でスダバ 私は誘われてない

由寿歌

そういえば、最近みこたちから話しかけにくるの減ったな…

由寿歌

信じていいんだよね…?

6人が仲良くなってから、私たち4人のイツメンは活躍が少なくなった。 グループLINEも1ヶ月ほど連絡はない。

また数日後 廊下で青那たちがいるのを見た。 相変わらず6人で楽しそうに話している。 挨拶をしに行こうと思ったら、青那と目が合った気がした。

由寿歌

おはよう…!

6人そろってどこかに行った。

由寿歌

(聞こえなかったのかな
絶対聞こえてるはずなんだけど…)

由寿歌

私はどこにいけばいいの…

もう、私から話しかけに行かない限り、3人と話すことはなくなった。 クラスが離れただけでこんなことになるとは思わなかった。 ここ最近下校のときも6人、昼休みも6人。 完全に、今まで私だった立場が、新しい3人に変わってしまった。

「ずっと一緒」って言ってたのに。 裏切られた気持ちになった。

由寿歌

うううう~(泣)

由寿歌

もうやだ(泣)
学校行きたくない(泣)

由寿歌

新しいイツメンができたからって私のこと避けなくてもいいでしょ!(泣)

来月の修学旅行は、行くことを断念した。 本当は青那たちと一緒に楽しみたかった修学旅行。 高校生活でも大きなイベント。 でも、この状況で行っても青那たちはあの6人で行動するだろう。

1人でたくさん泣いた。

由寿歌

いいよね、皆は同じクラスで

久しぶりにイツメンのグループLINEを開いてみる。

青那がグループを退会しました 実子がグループを退会しました 愛莉がグループを退会しました

由寿歌

え……?

あまりの衝撃に思わず声がでた。 心にズキッと何かが刺さったような感覚。 イツメン破滅か。 あの「信じていいからね」というのは何だったのだろう。 もう会うのが気まずい。

変な考えかもしれない。 だけど、私は誰かは知らないが今年のクラスを決めた先生らと裏切った青那・実子・愛莉に恨みをもってしまった。

孤独な毎日はもういいや

由寿歌

こっちがどれだけ寂しくて悲しかったかも知らないで。

由寿歌

どうぞ、6人で楽しんでね。

私は通信制の高校に転校した。

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