「ふにゃぁ」が誰か分からないまま、
2週間経った。
この2週間、先輩は毎日寝言で
「ふにゃぁ好き」
「隣にいてよふにゃぁ」
「ふにゃぁ愛してる」
この3つの言葉を寝言として言うことが増えた。
そして今日、
私は覚悟を決めた。
30分しかない昼休み中に聞けるかは別として、
とりあえず聞いてみる。
若菜
あのっ....先輩!!
若菜
ちょっ寝る前に聞いてください!
新
えー眠いもん〜
若菜
話すぐ終わりますから、!
新
えーじゃあいいよ
若菜
あの先輩って、
若菜
.....彼女とかいたりしますか.....?
新
いない。
と言って彼は寝に入った。
そして今日も寝言で
新
ふにゃぁ愛してる......
そう呟いた。
今日も先輩は寝言で
「ふにゃぁ(なんかの名前)」を呟いていた。
先輩ペットとか飼ってたっけ?
彼女はいないし.....
新
ふわぁ.....
若菜
あ、起きた
今日はチャイムの鳴る5分前に目を覚ました先輩。
若菜
あっ私のっ!!
新
いただきます
先輩はそう言って私のパンを一口で食べた。
新
あ、これ美味しい
若菜
てか先輩って
若菜
なんかペット飼ってますか?
新
飼ってる
やっぱペットだったか〜!!
と思ってると
新
ハリネズミ
新
名前は納豆
若菜
な、納豆!?
「納豆」の二文字の中に
「ふにゃぁ」要素があるか考えてると
キーンーコーンーカーンコーン
いつの間にかに昼休みは終わっていた。