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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ
rara🎼
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──誰かを想う気持ちと、自分を守る気持ちは、時にすれ違う。
近くにいたいのに、遠ざけてしまう。
それでも、手を伸ばさずにはいられない。
天界・静音の間。
いるまは、ひとつの記録帳を前に黙って立ち尽くしていた。
“堕天個体の救済記録”
そこには、再び刻まれた名前がある。
──なつ
なつが地上で祈りに応じ、またひとりの人間を救ったことが記録されていた。
いるま_ドミニオン
声は、怒りでも失望でもなかった。
ただ、深い焦燥と、自分自身への戸惑いが滲んでいた。
いるま_ドミニオン
なつが戻ることを願っていた。
けれど、同時に怖かった。
戻ったとき、自分はどうなるのか。
あの“まっすぐな光”の隣に、自分がいてもいいのか──
すち_ヴァーチャー
声に振り返ると、すちが立っていた。
彼の顔には、いつもの柔らかさとは違う、どこか張りつめたものがある。
すち_ヴァーチャー
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
その瞬間、いるまの表情が強張る。
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
すちはまっすぐに問いかけてきた。
それは、“選択”を迫る問いだった。
逃げるか、進むか。
それを決めるのは、もう、いるま自身だった。
地上・夕暮れ。
こさめは、薄暗くなった街をひとり歩いていた。
足取りは確かだったが、その目は不安と焦りに揺れていた。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
けれど、どこにいるのかもわからない。
ただ感覚だけを頼りに歩く中、突然、冷たい風が吹き抜けた。
こさめ_アークエンジェル
足を止めると、目の前に立っていたのは──
こさめ_アークエンジェル
そこにいたのは、確かになつだった。
黒と白の翼を背に、変わらぬ姿で、こさめを見下ろしていた。
なつ_ソロネ
低く、どこか冷たい声。
けれど、それは怒りではなく、自分自身への抑制だった。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
なつは目を伏せる。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
こさめ_アークエンジェル
なつ_ソロネ
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
こさめの声は震えていなかった。
強い光が、その瞳に宿っていた。
なつの手が、ふと震えた。
なつ_ソロネ
堕ちた自分に、こんなまっすぐな光を向けられると──自分の中の“闇”が、軋む。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
そう言いかけた瞬間。
こさめが一歩、踏み込んで言った。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
なつ_ソロネ
なつは視線を逸らした。
遠ざけようとしても、その声は届かない。
自分を、まだ信じている。
──それが、どれほど怖いことか。
その頃、天界。
いるまは静かに目を閉じたまま、言った。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
すち_ヴァーチャー
すちは嬉しそうに微笑んで頷く。
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
すち_ヴァーチャー
地上・夜。
街灯の灯りの下。
なつは、まだこさめの前に立っていた。
こさめ_アークエンジェル
その問いに、なつは答えられなかった。
けれど──
ただ、そっと。
その手が、こさめの肩に触れた。
拒むでもなく、受け入れるでもなく。
それは、“離れた距離”の中にある、唯一の繋がりだった。
第17話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡180
rara🎼
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コメント
4件
次回は結構話が動く予感…!!続き楽しみにしてます!!!